- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582854640
作品紹介・あらすじ
「日銀、政策金利を○%に」「日銀、国債買い入れ○億円増」-日々伝えられる日本銀行のニュース、あなたはどのくらい理解していますか?世界の金融恐慌が私たちの生活を脅かす時代、金融政策はもはや他人事ではありません。金融を操る司令塔、日本銀行。その仕事を知れば、経済の見かたが変わる。日銀のニュースがわかる12章。
感想・レビュー・書評
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分かったつもりになっていた日銀とその波及効果について、歴史的な出来事も踏まえながら分かりやすく書かれていました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
政策金利が何かとか、量的緩和についてとか、ニュースでよく見るけど完全には理解できていない言葉をわかりやすく説明してくれていて良き。
日銀の役割の大きさ故にこんなタイトルをつけられるのだと思うけど、日銀の独立性とか法制度の話は眠くなってしまた。
経済学部生として金融リテラシーをしっかり身につけて卒業したい。 -
いやはや、日銀のお仕事って大変なんですね。個人的には、1%未満の金利の違いなど実感としては全くに取るに足らない違いなんですけど、こだわらないと経済が上手く回っていかないんですね。
知ってるようで、知らなかった日銀の役割。金利政策の他にもいろいろある事が分かりましたが、面白かったのが、日銀考査。金融庁の検査との違いに関する、ある地銀幹部の感想が端的で正直で実感に訴えてきた。うちの会社も監督官庁には逆らえんもんな。
もうちょっと裏話的な話題があるともっとよかったかな。 -
自分の金融リテラシーが低過ぎて、このレベルの本でもスッキリ感がない。逆に噛み砕かれ過ぎていて、本質がぼやけている印象も少なからずある。
めげることなく触れ続けるしかない。 -
再読
リーマンショック時の本
日銀の教科書
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ジャーナリスト池上彰氏が2009年に発表した著作。日本の中央銀行である日本銀行について解説しています。2007年のサブプライム住宅ローン危機を発端としたリーマン・ショックの渦中に発表されたため、日銀との絡みが説明されています。そもそも日銀とは?という人は一読する価値があります。なお、現在は改訂新版が出ています。
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池上彰氏が経済の仕組みをわかりやすーく解説する。
1900年代はじめ、戦争資金獲得のために日本政府が紙幣を刷りまくってインフレが起きた事例には驚いた。
ここ100年で経済はだいぶ進歩したことを実感。というか、そんなことさえ予想できんかったんかい、と思った笑
逆にいうと、未曽有の緩和政策を続ける日銀は、今後、未曾有の副作用と向き合うことになる。
経済にはまだ未知なことが多い分、今後を注視しなくてはいけない。
ヘッジファンドの動きによって引き起こされたアジア通貨危機や、なんとなく理解した気になっていた経済ニュースがより深く理解できそうだ。
池上さん、ありがとうございます! -
・金融機関が日銀に持っている口座=当座預金。利子つかず、いつでも引出し可能
・第二次大戦中、日銀の国債引受でインフレ。これがトラウマとなり、禁止されている(市中から買い入れるのはあり)
・金を基にした紙幣=兌換紙幣。それぞれの銀行が発行。金本位制
・公定歩合による金利調整は市場原理に反する⇒“誘導”目標へ
・大蔵省が総量規制を行い、日銀が公定歩合を引き上げたことでバブル崩壊 -
日本の中央銀行である日銀つまり日本銀行の仕事と歴史、そして今後の課題について解説している。さすがは池上彰、とてもわかりやすい。
経済に関する本は多々あるが、企業会計や家計を運用するという視点のものや、経済システムを所与のものとして解説したものが大半であり、経済システムを設計しコントロールするという視点の解説は少ないと思われる。
なぜなら、それを実行するのは政府と中央銀行しかないからだ。普通の人は日銀と直接取引することもないし、投資家でなければあまり注意を払う必要もない。むしろ注意を払わなくてもいいような状態を維持することこそが日銀の役割でもある。
しかし、そうは言っても日頃から日本銀行券を使っている以上、その位置づけや活動内容を理解しておく意味はあるだろう。すぐ何かの役に立つとは思えないし、役に立つ状況が起きてもらっても困るが、読んで損はない一冊だ。 -
日銀についての知識を整理するにはよい。読みやすい。