- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582838121
作品紹介・あらすじ
アメリカはウッドストックの森に住む小説家が綴る四季の移ろい。美しくも厳しい自然や野生動物との交流、ときに森を飛び出し旅先でのできごとをたおやかな筆致で描き出す。
感想・レビュー・書評
-
ニューヨークから3時間とは思えない
自然豊かな暮らしが書かれています
近所の湖に ブラックベアが
水浴びをして
玄関ポーチにも当たり前のように
野鳥が巣を作り
チップモンクが手のひらから
ピーナッツを受け取ってくれたり
なんともまぁ 穏やかでうらやましい限りです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
森で暮らす筆者とそこに生きている動物や生き物のありさま。
優しい文体と自然の情景が鮮明に浮かびました! -
爽やかな本に出会ったという感想が読書中も読み終わったあとも続いています。森林浴のような心地良さを感じる小手鞠るいさんのエッセイ集です。
ウッドストック という、北海道の富良野のような美しい自然の中に移り住んだ著者の、四季折々の自然から受ける恩恵が綴られています。
森の中で 著者は、季節の移り変わりは空から降ってくるのだと捉えます。
季節ごとの光が、生き物の声が、植物たちの息吹が、あるいは枯れていく彩りが、見ているものの心を治療していくと。
自然の中で生活することは楽なことばかりではないし、日本も大好きだけど、それ以上に、ここが自分に一番あった場所だと言える著者を心から羨ましく思います。
心が疲れた時などに、少しずつ読んでいくのも良いかもしれません。リラックスできる内容です。 -
愛と夢と希望に溢れた作品ということで小手鞠先生からお薦めいただいた作品の5冊め
これは、小手鞠先生ご自身の今の生活が、愛と夢と希望に溢れていることを教えてくれるエッセイ集でした
都会のゴミゴミした中で生活をしている私にとっては夢のような生活
でもそれぞれに幸せを見つけましょう -
芸術村のウッドストックにはアーチストと名乗る人が多い。成功しているか、名声を手に入れているか、名前が知られているか、など、まったく関係ない。本を一冊も出していなくても、ぼくは作家です、と言えばその人は作家なのである。ウッドストックの住人にとって、アーチストの定義とは自分の創造物によって人を喜ばせ、楽しませることのできる人。
-
ニューヨーク州北部
ウッドストックの森に暮らす小説家の
“物語のようなエッセイ集”
雪嵐の中で起きる停電
「ウッドストック」とロックの聖地
マウンテンローレルが咲き誇る桃源郷
庭にやってくる熊やシカ
無名時代にやなせたかしにかけられた辛口の励まし……
上質の短編小説を読んでいるような味わいの24編
《この本がみなさんに読まれたとき初めて、この作品は完成します。》
──「あとがき」
同じ仕事部屋から生み出された小説たちも読んでみたくなる
(読者の多くは小説を読んでエッセイを手にするのかもしれないが)
「ウェブ平凡」の連載(2018年8月から2019年8月まで)に大幅に加筆し書籍化 -
児童書でもよくお見かけする作家さん。
好きな装幀だなーと思って手に取ったらクラフト・エヴィング商會さんだった!
エッセイも読みやすく、森に囲まれながら暮らす様子が目に浮かんできて素敵でした。 -
鹿・リス・ウサギ・七面鳥・ふくろう、そしてブラックベアまでもが遊びにくるウッドストックの町はずれの森のなかの家に住む作者のエッセイ。ほんとうの豊かさとはどんなものなのかを教えてくれる。