- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582620627
感想・レビュー・書評
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料理や道具の話かと思ったら…騙された。人生の縮図の話で、良い意味で騙された✨ 素敵な本でした✨
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大平さんの描くエッセイは、その中に物語があって、ときに鼻の奥がツーンとなる。
本人も気づかなかった感情を自然に口に出してしまうのは、大平さんの取材力によるものなんだろうな。 -
男と女の台所。
タイトルには「男と女」、そして「愛」をテーマに台所を描いたとある。内容は男女を超え、愛も情もないまぜの人間味に溢れている。そう、「キッチン」ではなく「台所」。
この住まいの奥の院で交わされるすれ違い、痛み、癒し。それぞれの人生が筆者のていねいな聴き取りによって垣間見え、思わず自分も台所という日常すぎる場所がどうしてこんなに特別なのかと考えた。きっと五感をフル活用する場所だから、感情や思い出が生々しく想起されるんだと思う。
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いろんな台所を使う人の日常インタビュー。
台所にはたくさん物語があるのが分かる。そんなにいろんなことある?ってぐらいあるらしい。でもどの台所も丁寧に使われていて、とても絵になる。
うちなんか普通の台所だと思うけど、話を聞いてもらったら物語が生まれるだろうか。 -
19のお家の台所の物語。
ノンフィクションのインタビュー本、という仕様。
そこには仲睦まじく暮らす夫婦もあれば、別れを決めた2人もいたり、誰かと別れた後に新たなパートナーを得た人もいる。
台所という場所はその家の聖域のようなもので、なかなか他人に見せることはないし、他人の家のそれをじっくり見ることも何となく憚られる。
主に使う人にとって使い勝手が良いように段々と出来上がっていくその場所では、日々欠かせない“食べる”ことに根差した活動がなされていて、家族と食べる食事にはたくさんの思い出が宿る。
同性同士のカップルや、ホームレスの夫婦の台所(立派な台所でびっくり!)、従業員たちが集まる合宿所のような家を持つ男性経営者など、少し変化球の台所も紹介されていて興味深く読めた。
人と人の関係、暮らす家、台所、ともに食べる料理。出逢いと別れ、そして再びの出逢い。そこにはたくさんのドラマがあって、悲しみや喜びや苦労を内包した時間が流れている。
こういう本、好きだな、とシンプルに思った。ドキュメント72時間を観ているような感覚で読めて。
私も昔よりは今の方がたくさん料理をするから、台所に対して日々「こうだったらいいな」という理想を思ったりするし、料理に対しても自分の得意が分かってきたように思う。
そしてずっと食べてきた母の料理に対する思い出もあったりする。
ほんの少しのことでも、その家の“奥の院”のドラマになるのだな、と思った。 -
2023.02.17
すらすらっと読めてしまった。
台所を通した人生模様。いろいろな人間関係と人生の一部分が垣間見えて面白くてすぐ読み終えてしまった。当たり前だけどみんな自分とは全く価値観が違ってて面白い。 -
男女の料理という一つの価値観を軸に、どう一緒に過ごしていくか
相手を受け入れないといけないことを受け入れるところからだ。
相手の価値観をすべて受け入れるというわけではない、理解し、受け入れ、ともに尊重し合いながら過ごしていく