思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方

  • 二見書房
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本棚登録 : 485
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576141152

作品紹介・あらすじ

さまざまな認知バイアス、論理的誤謬、ヒューリスティック…人間は気づかぬうちに脳にダマされている!?奇妙な心のカラクリを解き明かす48の鋭い考察!

感想・レビュー・書評

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  • 普段から思っている「自分も含めて、人って、本当にあてにならないなー」の理由が書かれていた本です。

    気が楽になります。もっともらしいことを言ったり書いたりしていても、大抵の人は、この本に書いてあるような様々なバイアスを自覚しないで話をしたり文章を書いてるんだろうなぁ、って思えるので。

    逆に自分はきをつけよう、と構えられるのですが、はたしてどこまで抵抗出来ることやら。

  • 認知心理学をわかりやすく解説してて楽しめる。自分の見えているものは、存在する全てではない事を再認識させられる。ホタテの目が、ホタテ自身が処理できる数を大幅に超えているのを思い出した。

  • いい意味でも悪い意味でも、感動をぶち壊してくれる本
    時には夢を見たっていいじゃないかーーーッ
    なんてな

    図書館で借りたけど、落ち着いたらちゃんと買って置いときたい

  • いろいろなバイアス、ヒューリスティックを簡潔にまとめてあります。自分でも読んで人にも勧めています。
    但し、この本は、参考にするというより、注意する内容としての扱いが良いと思います。

  • 人間の脳ミソは案外賢くないということ。いろいろなバイアスがある。でも絶妙にバランスがとれる。面白い。

  • クオリア
    ヘテロ現象学
    多元的無知
    藁人形論法
    フォアラー効果
    ダンバー数
    セルフハンディキャッピング
    自己成熟予言

  • 社会心理学の本。バイアスを認知して、自分の脳の偏向を理解できるためより公平に社会を見れるようになると思う。

  • 心理学を学びたい人にとってもおすすめ。
    わかりやすくて読みやすい。勉強になった。

  • 最後通牒ゲームで、先にビジネス関係の写真を見せられると、相手への分配が減る。
    カジノはプライミングの殿堂。無意識に賭けに動機づける仕掛けがたくさんある。

    人はランダムな結果にも何か原因を見出す。
    先延ばしが起きるのは、ナマケモノだからではなく、衝動に対する抵抗力が弱いから。先延ばしは、義務より欲求を優先するから。何が将来の欲求になるか考えておいて、その対策を最初から決めておく。

    双曲割引=待ち時間が長いと、合理的な選択が増える。

    正常化バイアス=危機でも異常に冷静になり、何も危険がないふりをする。正常だと思い込む。
    利用可能性ヒューリスティック=一つの事例で決めつけやすい、一度も見聞きしたことがなければ信じない。
    傍観者効果=まわりで見ている人が多いほど、助けに行かない。

    ダニング=クルーガー効果=たいていの人はうぬぼれている。
    アポフェニア=偶然なのに意味があると考えやすい。
    よくわからないことは、奇妙な説明を受け入れてしまいやすい。

    公共財供給ゲーム=みんなでツボにお金を入れる。それを倍にして全員に配る。だんだん入れない者が増えてくる。しかし、入れない人を罰する仕組みにするとごまかす人はいなくなる。正直者にご褒美を与える方法は破綻する。
    非営利の公共財を維持するには、どんなものであっても規制が必要。他人がごまかすと自分もごまかし始める。

    集団思考=同意したい、対決を避けたい、という思いから、議論があらぬ方に向かってしまう。

    超正常刺激=物理的に不可能な細居ウエストと大きなヒップは魅力的に見える。生物学的にはおかしな現象。

    ダンバー数=150~230人の間。人が処理できる集団の数。管理できる限界。

    自己奉仕バイアス=自分の失敗は言い訳し、成功は大きく見積もりがち。

    スポットライト効果=人はこっちのことなど見ていない。
    同調は生存本能。ちょっとした権威や圧力で同調させられる。
    社会的手抜き=集団の一員になると手を抜く。
    セルフハンディキャッピング=自尊心を守るために、失敗の条件を用意してしまう。言い訳を作る。

    人の人格はひとつではない。複数あって、幸福はそのすべてを満足させられるか、で決まる。
    一貫性バイアス=自分の考え方は、昔からこうだった、と思い込みやすい。正直者だと信じるように仕向けられると、正直者としてふるまうようになる。
    代表性ヒューリスティック=ステレオタイプで物事を判断しやすい。そのほうが上方処理が速いから。

  • 人間は思っている以上に騙されやすい生き物だということが、これでもか!と、事例とともに突きつけられる。48の認知のバイアスや、論理的誤謬、等、実に様々な思考のトラップがあるものだ。
    人は、見たいものしか見ていないし、聞きたい音しか聞いていない。これは40番目の「注意」という項目で明らかにされる。こんなことを知ったら、車の運転なんてしようとは思わなくなる(私はそう思った)。不注意と言われかねないことを、一般的に私たちは行っているのだ。
    23番めの「集団思考」では、
    ✕:複数の人が集まって話をしたほうが、問題は解決しやすくなる
    ○:同意したい、対決を避けたいという欲求のために、話はなかなか進まない
    なのだそうだ。ただ、意見が分かれても仲が壊れないような友人同士の集団はより良い結果に達しやすいということもわかっている。あえて、部外者を入れたり、反対意見を言ってみたりする役回りを演じる等すれば、集団思考のトラップにははまらずにすむかもしれない。
    こんな話があと46個もある。
    毎日、トイレで1節ずつ読み進めて48日後には、1節目を忘れているので、また読み返す。読むたびに賢くなった気分になれるので、こんな読み方を提案する。

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