さかなのなみだ

著者 :
  • リヨン社
4.15
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本棚登録 : 285
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576070711

作品紹介・あらすじ

さかなの世界にもいじめがある。
小さな学校のなかにも。せまい社会のなかにも──。
朝日新聞連載「いじめられている君へ」で紹介され、大反響!                                        

子どもから大人の心までひびく、さかなクンの感動メッセージが絵本になりました。お魚好きの変わり者の少年が、人気者の「さかなクン」になるまでの道のりも紹介。教育の現場で、親子で、みんなで読んで考えたい必読書です。

感想・レビュー・書評

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  • R4.2.21 読了。

     さかなクンが学生の頃に経験した友達とのこと、大好きな魚や海から学んだことが絵本のように描かれている。
    さかなクンになるまでの生い立ちは、感涙してしまった。
    友達関係で悩んでいる人に手にとって欲しい一冊。

    • Manideさん
      さかなクンが本出したたんですね。
      私も読んでみます。
      さかなクンが本出したたんですね。
      私も読んでみます。
      2022/04/17
  • さかなクンの書いた文章を初めて読んだ。

    「ギョ、ギョー!」のリアクションと
    魚愛の深さが分かる語りと緻密なイラスト
    それが、私が知るさかなクンの全てだった。

    しかし、この本。
    とても短くてシンプルなのに、
    とても胸に深く刺さるのだ。
    人の世界も、魚の世界も…
    何故なのだろう…。

    生徒にも読んでほしいと思い、
    ポップをつけて展示している。
    2022.5

  • 前半は絵本、後半の数ページはさかなクンの幼少期のエピソード紹介がありました。
    絵本の絵柄は「さかなクンの作画」ではなく、別の方が書かれたシンプルな魚の絵でした。(同じような構図ばかりでしたので、絵としては飽きる感じでした‥ごめんなさい)

    2歳と4歳の子どもに読み聞かせをしたところ、いつもの読み聞かせでは途中で喋りだしたりしますが、本書は(意味はわからずとも)真剣な表情でじっと聞いてくれました。

    意外だった内容として、さかなクンのお父様が囲碁棋士だったことを知って驚きました。

  • さかなクンからの
    大切なメッセージが伝わってきます。

    大きな海を泳いでいる魚はいじめをしないそうです。
    しかし、水槽に入れるといじめをはじめる。
    いじめられている魚を別の水槽に移してやったら、
    別の魚がまたいじめられるという現象が起こります。

    人間にも当てはまる気がします。

    さかなクンがいじめられっこにならなかったのは、
    広い世界を持っていたからでしょう。
    私自身もいじめられっこにならなかったのは、
    広い世界があったからだと思います。

    世界は広い。
    こどもたちに世界は広いのだと、
    感じさせてやることの大切さを感じました。

    子どもの自殺に心が痛みます。
    私は子どもたちに直接かかわる機会はないけれど、
    なんでもない暮らしの中で、
    やさしくおおらかであることが、
    地域をよくし、広い世界にするのだと思っています。

    いじめる子にも
    いじめられる子にも
    いじめられている友だちを見て心を痛めている子、
    子どものそばにいる大人たちにも
    読んでもらいたい絵本。

  • 大人の世界でもあるイジメ。それは子供の世界にも、さかなの世界にも...。さかなクンの体験をもとに書かれています。

    ブログにて詳しいレビューしています*
    https://happybooks.fun/entry/2021/01/29/083920

  • いまや、知らない人はいない「さかなクン」のおはなし。
    いじめについて、ヒト以外の生物の持つ習性や特性をつぶさに観察して、自己分析しているところが、さすがだと思う。その域に達する人は少ないだろうから。自然の摂理や環境についても考えさせられる一冊。読み物ではなく絵本という構成もわかりやすい。

  • いじめの世界って、嫌になる。

  • さかなクンの絵本。

    メジナを例に、どうしていじめが起こってしまうのだろう、ということを考えています。

    心の中に大きな世界を持ってていれば、きっと、大丈夫。

    私はこの本から、そんなメッセージを受け取りました。

  • メジナも水槽の中だと誰かを攻撃する、イジメがある。『狭い水槽を飛び出して広い海へ出てみよう』とのメッセージ。
    好きなことがあるって強い。
    ステキな一冊。

  • さかなクンからの、いじめのない世界を作るための優しいメッセージが綴られた本。
    絵本のような前半と後半のあとがきにかえて、というさかなクンのこれまでの二本立て。あっという間に読めますが、大切なメッセージが込められています。
    小さな水槽の中だと魚もいじめが起こる。
    広い世界へ、好きなことを見つけて夢中になろう!
    二行でまとめると、こう。
    不登校について、読んだり考えたりしています。不登校は、さかなクンのいう「小さな水槽から逃げ出す」ことでもあり、末富晶さんが「不登校でも大丈夫」で書いてた「真っ白な時間」でもあるのかな。
    さかなクンの生き方、あり方から元気や勇気をもらえる人は多いでしょう。私もそのひとりです。

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著者プロフィール

東京都出身。年齢は「成魚」。東京海洋大学客員准教授。お魚らいふ・コーディネーター、環境省地球いきもの応援団。豊富な知識と経験で、テレビ・雑誌・書籍・講演など、さまざまなジャンルで魚や自然・海のおもしろさを伝える、「魚の親善大使」である。「朝日小学生新聞」「小学三年生」での連載をはじめ、「おしえて!さかなクン」(角川つばさ文庫)「さかなクンのあいうえお魚くいずかん」(小学館)など著書多数。映画ドラえもん「のび太の人魚大海戦」(2010年)では、声優も務めた。『原寸大すいぞく館』では、本全体の構成、写真撮影のためのラフコンテ作成、文章の執筆を担当。その多彩な才能をフルに発揮した。

「2013年 『さかなクン ギョギョギョことわざカレンダー2014』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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