我が愛と青春のたけし軍団 (双葉文庫)

制作 : たけし軍団 
  • 双葉社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575714098

感想・レビュー・書評

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  • 今年読んだ本の中で一番面白かったです。
    たけし軍団って、一見めちゃくちゃな事をしているように見えて、
    しっかりと「やって良いこと」と「悪いこと」を、
    熟知している人たちです。

    変な言い方ですが、おそらく、日本の組織の中で、
    「忠義の関係=主君(武氏)のために自分を犠牲にする」
    が保たれている数少ない例だと思います。

    普通の集団ならば、行動の規範はないし、
    バラバラ、「ただ、なんとなく集まっている」だけです。
    また、友人関係の集団でも、規範なんて何もありませんから、
    時として、犯罪行為も平気でやる。

    しかし、たけし軍団は、違います。
    すべては、殿=武のために、生きています。

    武氏が、軍団へ「やっていいこと」と「悪いこと」の行動規範を、
    自分の人生を通して教えています。
    これほどの、行動規範を教える教材はないでしょう。

    だから、フライデー事件でとった、たけし軍団の、
    社会の規則を逸脱しての行動も、非常に頷けます。
    武氏と供に行動することが、彼らの全てだからです。

    行動規範は客観的に明文化されていませんが、
    武氏と軍団は、ある意味で宗教的な忠義の関係で結ばれている、
    ものすごい強固な集団です。
    おそらく、たけし軍団の、多くが、たけしのために、
    すべてを捧げることをするでしょう。

    これが、軍団へ与える安心感は、言葉にはならない程大きいと思います。
    軍団の根本にあるものは「自分たちの優先順位の全ては、殿にある」です。
    それが機能しているのは、一にも二にも武氏の存在です

    本当に、武氏という人間は凄い。
    日本人が捨て去った「大事なこと」を体現している、
    数少ない人物だと思います。

  • 殿が愛するのは「しょうがない」連中。そんな連中が集まったのが「たけし軍団」だ。そのたけし軍団の番頭格ガダルカナル・タカの視点で語られる軍団の誕生と隆盛、そして今現在。また、フライデー襲撃事件とたけしバイク事故の真相。
    私がたけし軍団のど真ん中世代なので、出てくる世相や名詞、たけし軍団のメンバー名が全て分かって懐かしい。
    タイトルのとおり、彼らの青春であり、殿と軍団との愛の物語でもある。嫉妬さえ感じる。そして少し涙もでる。

  • ≪目次≫
    第1章  上京とスナックと草野球
    第2章  師匠と弟子
    第3章  フライデー事件
    第4章  バイク事故
    第5章  これからのこと

    ≪内容≫
    たけし軍団ガタルカナル・タカがまとめた、たけし軍団の記録であり、彼らの青春記であり、軍団を束ねるビートたけしの行状記でもある。そこには、まさに「青春」が盛り込まれており、しっちゃかめっちゃかであった「たけし軍団」のメンバーが、たけしを「師匠」と崇めながら、どれだけ熱く青春を生きたかがわかる記録である。
    ときどきたけしが吐く名フレーズ(たとえば「一所懸命やるってことは努力しなきゃいけないってことなんだよ」)がまたけっこう人生訓として役に立つ。こうしたことがたけしの元に若いメンバーが集まった理由だろう。

  • タカ氏の視点から描かれた軍団の歴史。

    「殿」を含めた、メンバーの強い絆がうかがえます。

    「ひょうきん族」とか当時の番組を見ながら育った世代としては、とても感慨深いものがあります。
    「オールナイト」もがっつり聞いてましたね。録音なんかもしたりして。

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