ハーレーじじいの背中 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575521788

作品紹介・あらすじ

真理奈は進路に悩む高校三年生。母方の祖母である清ばあは惚けが進み、父とその両親は家でゴロゴロ。友人との三角関係にまで巻き込まれた真理奈の前に、母方の祖父である晴じいが愛車ハーレーに乗って豪快に現れた。晴じいに連れ出された真理奈の旅の行方は!? 人情ものの名手が涙と笑いに包んで贈る家族小説の傑作!

感想・レビュー・書評

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  • ちっとも自宅に帰らない母方の祖父、晴じい。そんな祖父にもイライラをぶつける孫で大学受験を控えた真理奈。
    ある日、真理奈が通う学校にハーレーダビッドソンが現れた。さて、この後は。
    著者の作品はこれで2冊ですが、最初は「崖っぷちの鞠子」だったのでこの作品とのギャップはありましたが、この作品は読み始めると面白く、でも考えさせられたり、ウルッときたりと一気に読んでしまいました。

  • 前半部分は、夏すいか生産量日本一を誇るという山形県尾花沢の農家に取材したものと思われるが、通販で取り寄せてみたところ、汁気たっぷりで本当に甘くて食べごたえがあるスイカだった。しかしながら、フィリピンや韓国から「嫁買い」しなければ成り立たない農家の実情があり、学業成績が良いだけで医学部に進学しようという世間知らずの女子高生が現実社会に目覚めていく過程が描かれる。

  • 元銭湯やの家族の話

  • 重過ぎず、軽過ぎず。
    いい読後感の家族もの。

  • 晴じいかっこええな。自由人てかっこよく見えるんよな。頭良ければ尚のこと、ハーレー乗ってりゃさらにね。しかも奥さんをしっかり愛してる。こんなじいさんになるのは無理だけど、せめて今持ってるハーレーは大事にしようと心に誓った。ローキンじゃないけど。
    それと、お母さんもええな。

    高校生の娘と自由人のじいさんが繰り広げれるほんわかあったかストーリー。短期間で色々経験して、外の世界を見て、目標も作れて、しっかり成長しました。

  • 閉塞感に苛まれる女子高生・真理奈。悩める孫娘をバイクに乗せて破天荒じじいは旅に出た。笑いあり涙ありの痛快家族小説。
    とても爽やかな物語なのは間違いないが、個人的に坂井作品に求める空気感はこれじゃない。もっと晴じいのクセの強さを全面に出してほしかった。好い人過ぎるのが面白くない。

  • 若い人に読んでもらいたい。

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著者プロフィール

1977年、和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部卒業。2008年、「虫のいどころ」(「男と女の腹の蟲」を改題)でオール讀物新人賞を受賞。17年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』(ハルキ文庫)で髙田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に、『小説 品川心中』(二見書房)、『花は散っても』(中央公論新社)、『愛と追憶の泥濘』(幻冬舎)、『雨の日は、一回休み』(PHP研究所)など。

「2023年 『セクシャル・ルールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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