- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575520125
感想・レビュー・書評
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2023.7.28 読了 8.0/10.0
温かくて、心にじんわりくる話の数々でした。
ただ、良い本なんだけど、重松清さんや原田マハさん、青山美智子さん、森沢明夫さんなどなど、こういうハートフルな話を描くのがすごく上手い人たちの本をたくさん読んでいるせいか、どこか二番煎じ感を抱いてしまった…
それでも、実家が定食屋を営んでいることもあってか、お客さんと店員の関係性や定食屋さんの素晴らしさ、そしてお客さんという垣根を超えた人の良さを滲み出す登場人物たちにすごく感動しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初っ端から「近いうちこのレシピでチキン南蛮を…」と、思わせてくれ、どんどん読み進んだ。そして涙が溢れて困った。心優しい人々との食で繋がった思い出。辛い別れも時間と共に懐かしい思い出に変えてくれる食の記憶。
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中村颯希の神様の定食屋を読みました。
主人公は両親を事故で亡くしたふたりの兄弟。
両親のやっていた定食屋を妹の志穂が継ぐことになり兄の哲史も勤めていた会社を辞めて手伝うことに。
しかし、兄は料理は全くダメ。
妹と喧嘩をして神社にお参りに行ったら神さまが降りてきて、成仏出来ないでいた料理の名人の魂を哲史に乗り移らせます。
出てくる料理はどれも美味しそうで食べたくなりました。
ドラマになって欲しい一冊です -
中村颯希さんの作品を読んだのは、本書が初めてです。
ここ最近、山口恵以子さんの『ゆうれい居酒屋』、『婚活食堂』シリーズが面白くて読み進めていますが、違う作家さんの同系統(美味しい食べ物and心温まるストーリーandファンタジーな設定)の作品を読んでみようと思い、本屋さんで見つけたのが本書『神様の定食屋』です。
山口さんの上記シリーズと同じように1冊に5話収録されており、これまた同じように1日1話のペースで読みました。
(酒好きで人間臭い?)神様の力によって(現世にやり残したことがある)亡くなった方の魂が乗り移った(料理はからっきしな)主人公が、(しっかり者の)妹と二人で営む定食屋で展開される人情味あふれるストーリーは、この本を買って読もうとした気持ちを十分に満足させてくれる内容でした。
1話~5話と続くにつれて、主人公の料理の腕が上がるのに比例するかのごとく面白みが増していったように感じましたし、とりわけ、亡くなった両親が、父が兄、母が妹に乗り移る5話では、本書最高のストーリーが展開されていきます。
読み進めるのに少しパワーを要する本の合間に、ライトな感覚で読め、ほっこりとさせてくれるこれらのシリーズは、お薦めですね。 -
異世界コメディものの定番、ダメ神様というかポンコツ神様ジャンル。とはいえ、とても良い仕事ができる神様でもある。あらすじまとめしてしまうと、両親と突然事故で亡くした若い青年とその妹が、両親の遺した定食屋を続ける、という話で。料理や接客ができない兄が神頼みをすることで、憑座となって、魂を成仏させて神様の助けになると同時に、自分も助けてもらう、というような話だが。それだけの字面では言い表せない微妙な機微が良い。ラノベとは遠いが中村本らしいノリも弱いながら随所にみられる。番人向けの癒し系。
腹は減る。 -
美味しそうな料理の話ばかりなので、空腹時に読むのは避けた方が良いかも。
神様が威厳がなくて良いです。
その道のプロに憑依されて料理を作り上げる。動画を見ながら作るより確かに確実。
こんなことが叶うなら私もしてみたい...と思いました。
続編もあるので近いうちに読んでみたいと思います。 -
☆4
心温まる連作短編集❀.
「大切な人を想う」という事がどれだけ大切かを改めて考えさせられる素敵な作品でした。 -
美味しそうな料理と温かい気持ちになるお話
自分の欲ではなく、相手のことを想って行動する
大切だなあと改めて感じた。
誠意には、誠意を -
現世に未練のある霊を宿し、料理を教わるというファンタジー要素も気にならず、聴きやすかった。定食屋を継ぐきっかけは重たいけど、話は軽め。