エバーグリーン (双葉文庫 と 16-1)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 720
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575512663

感想・レビュー・書評

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  • ものすごく、リアルな物語!と思いました。
    主人公達の心の動きや登場人への観察眼が鋭く丁寧で素敵でした。
    イチジ君との出会い、凄く微笑ましく幸せで心がほっこりとしました。
    大なり小なりなにかしらの
    ケジメつけて次のステージに行く
    これが人生繰り返されていくのかなって思いました。

  • 昔、大事に抱いていた夢を亡くして大人になることは大罪ではないのに、敗北者の様な気がする時がある。
    あまずっぱい話だった。高校時代の二人の交流が可愛かった

  • 特に前情報もなく、谷川史子さんのイラストで表紙買い。
    何とも胸ときめく、爽やかで眩しい青春小説。
    中学時代の「シン」と「アヤコ」の初々しさについ顔がほころんでしまった。友達でもなく恋人でもなく、でも互いにとって特別な存在。そんな相手だったからこそ、そのまま関係を終わらせたくなくて、「10年後の今日、ここで会おう」なんて約束をしたのだろう。
    大人になってしまったらそんな夢みたいな話はしない。「10年」という時間の実際の密度と質量をよく分かっているからだ。だが思春期の二人にとって、「10年」というのは夢見ながら空想の中でひと飛びに出来てしまう年月だ。空想の中で思い描いたその10年先、今の気持ちを裏切らず「約束」を果たすと信じていること。その純粋な姿に自分の思春期を重ね合わせて、懐かしさと切なさに胸が締め付けられた。
    読後も爽やか。現実的なんだけどちゃんと夢を見せてくれる結末だった。

  • 豊島ミホの作品の特徴は、まるで自分が見た景色、経験を文章にしている様だということでしょう。

    今作では、中学生の時にミュージシャンと漫画家になって10年後にまた会おうと約束した二人の男女が主人公。
    自分は何にだってなれるし何だって出来ると思っていた頃の気持ちをこんなにまでリアルに描ける若手作家は豊島ミホを除いていないでしょう。
    「底辺女子高生」や「青空チェリー」など、デビュー当時は破天荒な感じの作品が多いですが、それでもいつでもどこか作者自身が見た、聞いた、触れた以上の話は、この人の作品には出てこなかった様に思います。

    それぞれの年齢だった頃の自分という引き出しを、生きてきた年数だけ持っていて、それを必要に応じて出してきては作品にする、そんな豊島ミホらしさに溢れた作品です♪

    読んだら自分の中高生時代を思い出して切なくなること間違いなし!!忘れている約束、ありませんか?

  • 10 年前の約束を果たす二人の姿がとても清々しい。

  • 個人的には最後まで、現実味が少ない作品でいて欲しかったです。
    ずーっと純粋でずーっと純情。
    こういう作品なら夢を持ち続けられたのかなって思いました。
    でも、最近はリアルを追求することが多いからね。。。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • あの頃描いた将来の夢を叶えられる人はほんの一握り。みんなどこかで折り合いをつけて現実的な選択をする。

    10年前の約束を胸にそれぞれ生きる2人の姿が胸にささりました。

  • おばさんには無理

  • 再読希望

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著者プロフィール

2002年、新潮社「女による女のための『R-18』文学賞」で読者賞を受賞し、同年『青空チェリー』刊行でデビュー。著作に『檸檬のころ』『夜の朝顔』『リテイク・シックスティーン』などがある。

「2010年 『神田川デイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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