ゴサインタン: 神の座 (双葉文庫 し 18-1)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 73
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (606ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575507324

作品紹介・あらすじ

農家の跡取り息子・結木輝和のもとにネパール人女性が嫁いで来た。そこから彼の人生は転落の一途を辿り始める。しかし、神の山ゴサインタンの懐に抱かれたとき、彼の魂は癒され、奇跡のように再生される-。現代人の満たされぬ想いと、漠とした不安を救済する新しいエンターテインメントの世界。第10回山本周五郎賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 底知れない恐怖に、時には頼らなければならなく、時には対峙していかなければならない主人公。恐怖に対する主人公の葛藤に、とてもハラハラドキドキしました。人はいつか不条理とも言える因果応報を受けるけれど、それを受けとめて、その原因を考え、前に進むことで、新しい景色が見えるのだとこの本を読んで感じました。自分は主人公のように強く生きれるのかなあと少し不安に思いました。

  • ゴサインタン―神の座 (双葉文庫)

  • 主人公がネパールの女性の奥さんを最初向き合わなかったり手をあげたりするあたりはひどくて嫌な気持ちだったけど、その後はドンドン引き込まれ最後は良かった!というスッキリな気持ち。弥勒も読んでみようと思った

  • 2014.6.10(火)¥500。
    2014.7.13(日)。

  • 東京の神奈川県境に近い、H市黒沼田地区に住む、主人公結木輝和。

    40過ぎても結婚できず、言わば集団見合いでネパール人の嫁をもらう。

    が、日本語ができず、教えても覚えそうな気配もなく、意思の疎通にも事欠く日が続く。

    この嫁が病気の子供を治したり、失った物の有りかを言い当てたり、災害が起こりそうな時に人々を避難させ、生き埋めになった人の居る場所を言い当て救助する。

    その後、この嫁を神とする宗教団体のような団体ができて、生活が軌道に乗ったと思ったら、突然消えてしまい、主人公の捜索によると、生れ故郷のネパールに帰ってしまったらしく、彼女を追って行く。

    などなど、色々な事がこれでもかと起こるのだけれど、何処かだからなんなんだよと、読み終えてから思った。

    これが第10回山本周五郎賞なの~な作品。

  • 壮大なドラマ。予想できない展開のため、長編ながら飽きさせない。最後は、晴れ晴れしい終わり方だ。
    ネパールから嫁に来た女性が日本のしがらみにもまれ、神がかりな力を発し、生地へと戻っていく。
    ネパールの地方の暮らしぶりは、私の旅の記憶の中にもあり、篠田作品の描写の筆が確かなことも実感できる。
    第10回山本周五郎賞受賞作品。

  • £2.00

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著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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