- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575313260
感想・レビュー・書評
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誰もが知っているようにウルトラセブンの前作はウルトラマンです。
この特撮作品は子供達のハートを鷲掴みにして、
怪獣ブームなるものを呼ぶほどヒットしました。
そして2作目です。
普通なら1作目のフォーマットを利用して、
次々と新作を作りそうなものですが、
当時の円谷プロは違いました。
挑戦したのです。
よりリアルな特撮、そして対象年齢の引き上げに。
それがゆえに当時はあまりウケが良くなかったのは
周知の通りです。
今でこそ評価の高い、単に怪獣が暴れるのとは違う
ストーリーなども実は予算の都合などの大人の事情が
あったとか。
世の中何が幸いするかわかりません。
ただ根底にあるものは「いいものを作ろう」
というプロ意識が今の評価につながっていると思います。
そんなプロ魂を知ることができる一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リアルタイムで視聴した者としては嬉しい。
ウルトラマン関連はよく読みます。
「ウルトラマン研究読本」も面白かったけど、この作者が描くウルトラQ〜ウルトラマン〜そして本作は続けて読むと連続性があり、読み応えありました。テレビドラマの変遷から怪獣ブームの到来、そして終焉。たしかに一度怪獣ブームは終わったんだよね。「帰ってきたウルトラマン」からは怪獣バトルを楽しむ娯楽活劇になってしまった様な。
もちろん其処から観た人には、その人なりの価値観があるのだと思うのだけれども。
第一次怪獣ブームを体験できて、今から考えると、ホントに幸せでした。 -
ふむ
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「ウルトラQの誕生」「ウルトラマンの飛翔」に続く三部作。近年再評価されるウルトラセブンだが、当時の下降線。円谷プロの迷走と脚本家、スタッフの奮闘が楽しい。
幻のプロット等埋もれた資料を基に当時の番組制作の実像に迫る三部作。星人との抗争を主題に対象年齢も上げた意欲作、だが怪獣ブームの中、視聴率は下降していく。円谷プロの赤字は続き制作費も削減されていく。
ウルトラセブンは丁度NHKBSでデジテルリマスター版の放送が行われているので、リアルタイムに興味深く読むことができた。
セブンのスーツアクターの方がウルトラマンに比べ顔が大きいのでバランスを取るため鎧形にしたなど、細かいエピソードも多い。
「マイティジャック」や「怪奇大作戦」に比べればウルトラセブンは成功作なのだが、なにせウルトラマン、ウルトラQの人気が凄まじかったので大いに損をしている。
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「ウルトラQの誕生」「ウルトラマンの飛翔」に引き続き
読み終える。手法・内容とも前二冊と同じで感想も同様。
とりあえず第一次ブームのウルトラ関係三作分を読んだわけ
だが、振り返って見ると、当時の円谷プロは組織としての
作り付けがずいぶん安普請だったんだな、ということか。
この辺りのツケが後々様々なトラブルにつながったのかも
知れないとふと思った。 -
2017年12月双葉社刊。ウルトラセブンというテレビ番組作成のことを書いた記録、研究本。資料による記述が膨大で、そのマニアックぶりに圧倒される。
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円谷英二のコメントが興味深い。私は再放送で初めて観たが、リアルタイムで観ていた子供たちはどう感じていたのだろうか。