マルカン大食堂の奇跡 岩手・花巻発! 昭和なデパート大食堂復活までの市民とファンの1年間

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575312546

感想・レビュー・書評

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  • 漸く梅雨っぽい

    ってな事で、北山公路の『マルカン大食堂の奇跡』

    喜久盛酒造の藤村社長から頂いた本

    岩手県花巻市にあるマルカンデパートが老朽化、耐震補強、設備改装等により営業継続が困難と言うことで55年の歴史に幕を閉じる事に成るのだか……。 ⁡
    ⁡⁡
    ⁡マルカンデパートの目玉は6階にあるマルカン大食堂が最大のウリであり、地元民の憩いの、思い入れ深い食堂であった。

    このマルカン大食堂を無くしてはならんと地元の高校生が立ち上がり営業継続の署名活動を自ら行う過程から、そのマルカン復活に想いを寄せる地元民、市外、県外のマルカンファン達の熱い思いと行動によって、マルカン大食堂が復活していく過程の実話。

    やっぱ地元愛ってええな、ほんと奇跡的な話♪

    わしも今度、特大ソフトクリーム、プリンパフェ、ナポリかつ、マルンラーメン、かしわそば、なめこそば、ドミニカンスカッシュ等々沢山食べたいw

    2017年24冊目

  • ふむ

  • 岩手・花巻のマルカン大食堂が閉店からどのように奇跡の復活を遂げたのかをまとめた1冊。
    個人的に小友さんから直接マルカンのお話を聞く機会があり、兼業で、かつ東京との二重生活であんなにもエネルギッシュに活動されたことのすごさを感じたのですが、本を読んで改めてこの復活に関わった皆様に頭が下がる思いでした。

    活動の主となった方ではない著者がまとめることによってこの大きな活動の全体感が非常にわかりやすく伝わってきます。家守舎の小友さんたちだけではなく署名活動の高校生、応援グッズを作った方々など市民の思いのどれが欠けても成功しなかったんだろうなぁと。
    そして何よりも、多くの方からここまでの熱量とアクションが出てくるほど愛される施設として長年運営してきた旧マルカンデパートの運営力は素晴らしかったのだろうなと思いました。
    地方の百貨店は次々に閉店し商環境は厳しさを増していくと思うのですが、これからまだまだマルカンビルが最前線で活躍していくことを遠くから祈っています!

  • ミニコメント
    高さ25cmもある巨大なソフトクリームが話題になった花巻市民思い出のマルカンデパートの大食堂。老舗デパートマルカンデパートが閉店するという衝撃のニュース。地元の高校生が立ち上がったマルカン大食堂復活までの記録。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/606125

  • 子供の頃から当たり前にあった思い出の場所がなくなると分かったとき何ができるか。営業再開出来たのは老若男女問わず市内外の人に愛されるマルカン食堂だからこそという部分もあっただろうが、自分事として動いた人がこんなに多くいたことが何より素晴らしい。本書にもあったが営業再開はあくまでスタート。これから先もこの場所から笑顔が生まれるようにみんなで支えていかなければいけない。またナポリカツと10段ソフトを食べに行きたい。

  • 岩手にこんなとこがあったんだ!

  • 2014年、旅行の途中でメディアで話題になっていたマルカンデパート大食堂に行ったことあります。昭和で時間の止まったような人気のない売り場をエスカレーターで上がっていくと突然、大行列。これまた歴史的遺産のようなガラスケースの中のサンプルに後ろ髪引かれながら、列車の時間も決まっていたので食堂の熱気を味わっただけで帰ったことがあります。いつかまた行こうと思いながら、その翌々年には閉店のニュースを聞いて、叶わぬことと諦めました。本書は諦めなかった地元の人々の物語です。書名にもある「マルカン大食堂の奇跡」とは、閉店した時点で地元の古いビルを再生する花巻家守舎がまさに立ちあがっていたことの奇跡だと思います。小友康弘氏たちのプロジェクトが立ちあがる前でも、稼働し始めて本来の駅前ビルの案件が繁忙を極めてしまった後でも難しかったのでは?とタイミングの妙を感じました。でも中心となるコアメンバーだけでなく、ひとりひとりの想いと行動が繋がっていくことの方が「奇跡」の本質かもしれません。それゆえ、この本は高校生の署名運動から始まっています。人口減少社会に真っ先に立ち向かっている地方都市が乗り越えなければならないルールチェンジ、ジェネレーションチェンジの法則が、この奇跡の物語には含まれていて、奇跡を奇跡で終わらせないために本書は存在するのだと思います。

  • 隣町のことであり、最近地元で関わる人が多く載っているので読みました。

    地元で長く愛されている場所だからこそ、失いたくない。
    その思いがどれだけ人を動かすのかを感じて、胸が熱くなりました。

    その一方、金銭的資源や設備的資源、何より人的資源をどう活用するかの苦闘の歴史も感じます。

    夢や声だけでは、現実にはならないということもこの本から学んだり感じ取るべきことのように思います。

  • 花巻にいたとき、ついぞ行かなかった場所。そして「たまたま」うまくいった例。
    黙って消えていった例の方が多いはず。

  • ただ人々の真摯な想いだけではなく、具体的な資金繰りスケジュールの段取りを経て復活したところ、つまり奇跡ではあるけれども実現可能な見通しを立てた上での奇跡ってところがとても良い。

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