1989年のテレビっ子 -たけし、さんま、タモリ、加トケン、紳助、とんねるず、ウンナン、ダウンタウン、その他多くの芸人とテレビマン、そして11歳の僕の青春記

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575311051

作品紹介・あらすじ

テレビに出る人、作る人、観る人。誰にとってもテレビが青春だった「1989年」を巡る、僕や君や彼らのための群像劇。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は言う。テレビだって他の趣味と同じようにちゃんと積極的に見れば“体験”になるはずじゃないか。テレビに留まらずエンタメ全般の見方が決定的に変わる一冊。敢えて取材をせず、表に出ている情報のみを基に書かれたという熱量にただただ感服。テレビっ子の端くれとしてこの本に出会えて良かった。

  • 1989年が、お笑いを中心に回るようになっていたテレビ界において、まごうかたなきターニングポイントであったことを教えてくれる本。
    それはあの『8時だヨ!全員集合』を打ち破って笑いの質を変えたとまで言われた『オレたちひょうきん族』が終わり、『ガキの使いやあらへんで!!』が始まった年。
    それは『ザ・ベストテン』が、裏番組の『みなさんのおかげです』に追い落とされ、歌番組の事実上の終焉を迎えた年。
    MANZAIブームを作ったコンビ、BIG3やお笑い第三世代ほか、多くの芸人とテレビマンの過去の発言をまとめ、そのターニングポイント前後のテレビ界を浮き彫りにする。知っていたこと、断片的にしか知らなかったこと、意外な事実や人物がつながっていたこと……あらためて、1989年という年の濃密さがグイグイ伝わってくる。

  • 同い歳の著者のテレビへの憧憬は自分にも共通する。自分はカトケン派だったが。
    面白くて一気読みした。30年後、今のテレビを思い出して、このような本を書く人が出てくるだろうか。たぶんいないだろうことが寂しい。

  • 戸部田氏はあえて取材をしない。当時の発言や文献の引用だけをもとに丁寧にテレビの歴史を紡ぐ。テレビ(とその周辺)を常に客体視しているそのスタンスにはとても好感がもてる。
    テレビは所詮つくりもので恣意的なもの、だから断片にこだわりそれを拾い集めてストーリーを構築する事が、主体的なテレビのミカタなのだと思う。
    そう思うと2019年に頻発したバラエティにおける、やらせ論争の意味はますますわからなくなる。テレビをそんなに信用してる層がまだまだいるという事なのだろうか?
    1989年に青春を謳歌し圧倒的な隆盛を誇ったテレビも、いまや新しいテクノロジーとの可処分時間の奪い合いに巻き込まれることに。2020年の東京オリンピックは、ひょっとしたらテレビが後進メディアに道を譲る機会になり得るのかもしれない。テレビっこには辛い話だ。

  • 89年、入社の年、平成が始まった年。
    また、ひょうきん族、今夜が最高が終わり、欽ちゃんが終わった年。タケシ、タモリ、さんまが次のステージに、
    またダウンダウン、とんねるず、うっちゃんナンチャンが登場。
    テレビ、特に生では見なくなった年。

  • TV

  • 傑作。
    1〜2頁だけ語られた著者の個人的風景(2011/3/11)が単なるテレビ・バラエティ・クロニカルでなく「テレビに救われた」という深みを出している。

  • 1989年はわたしは7歳。

    誤字が多くて気になったな…。

  • ひょうきん族を軸にお笑い芸人史。

  • お笑いとテレビ界の動向について、著者が丹念に分析した一冊。

    1989年と言いつつも、70年代後半に始まり、BIG3にから90年代のいわゆるお笑い第三世代までを網羅した一冊。
    彼ら芸人のその時代の勢力図がよくわかるし、何より彼らが台頭するきっかけになった番組をよく知ることができた。

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