- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575243772
作品紹介・あらすじ
明治十年(1877年)。甚夜は、思春期を迎えた娘の野茉莉との接し方に手を焼く日々をおくっていた。そんな中、すっかり鬼そばの常連客になった染吾郎が、百鬼夜行の噂話を仕入れてくる。夜毎、京の町を練り歩く数多の怪異――その中心にいたのは、五年前、甚夜と兼臣が対峙して苦戦を強いられた鎖を操る鬼女だった。いよいよ災厄の女、マガツメが動き出す。大人気和風ファンタジーシリーズの第六巻。
感想・レビュー・書評
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兼臣の正体は妖刀に操られた、刀の主人だった。自縛をやっつけると共に、兼臣の体は死滅し、妖刀のみとなる。物に宿った魂の兼臣は甚夜の妻のように振る舞う。その振る舞いが気に入らない野茉莉、反抗期もあり父に素直になれないが、平吉の東京土産がきっかけで、父の江戸での過去を知り、夢の中で奈津にエールを送られ、野麻莉は父の姉、母になっていくと違う。
そして、次巻へと続く、癒しの巫女の話。癒しの巫女を守る平吉は無事なのか。逆さ小路に捕まった甚夜はどうなるのか?ドキドキの展開。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリアスな話の合間に、時代を超えたコントみたいな話も入っているところがいい。
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養父・甚夜と養子・野茉莉。
仲の良い親子だった2人も、野茉莉の成長とともにぎこちない雰囲気が漂いはじめる。
野茉莉が真に抱える思いとは…?
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全巻から続く「妖刀夜話」完結編が冒頭にあり、真ん中にはいわゆる思春期を迎えた野茉莉の複雑な思いを中心にした表題作「夏宵蜃気楼」が位置しています。
そうしたシリアスな話もよいのですが、やはり息継ぎする暇も必要であり、「余談・鬼人の暇」のような話も挟まれていると、読み手としてもホッとしつつ、くすっとひと笑いできるのでありがたいです。
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見たこともない「あんぱん」を名菓とするべく、これまた「あんぱん」を知らない甚夜たちに味見と判断を任せる三橋屋店主…
さてさて、開発された「あんぱん」の運命やいかに?!
(「余談・鬼人の暇」昼・あんぱんの話)
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「余談・鬼人の暇」あんぱんの話のオチは、途中で予測はついてしまいましたが、つくづくその場のノリというものはオソロシイと思いました…!
「あなたとあるく」は次巻へ続くお話のようです。
本書では不穏な空気だけを呈して終わってしまうお話ですが、今後の展開はどうなり、どこに着地するのでしょうか?
お楽しみは次巻まで持ち越し中です。 -
いいとこ?いやなとこ?ろで終わった。
ちょっと凪の巻だと思って読んでいたけど、はじめての明確な、続く、なので、上下巻だと思えばわからなくもない。
2022.10.2
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話はどんどん進んでいき続きが早く読みたい!ってなるね。個人的には鬼の主人公と付喪神使いの秋津染五郎の友情が好き。べったりでなく、距離感はあるけど互いに思いやっている、言葉を尽くすわけではないが互いに理解しあっている...いいねぇ。今作ではそれを逆手にとったようなジョークが入っていてニヤリとなりました。
あとは今作に出てきた〇〇〇あんぱん(ネタバレを避けるために伏せます)って食べて見たいなぁと思いました。絶対美味しいと思う。 -
娘に年をこされてるって、なんか自分より先に娘が死ぬって考えたら、なんか自分だったらすごく悲しくなるなと思った。
鬼になったら出会いと別れが多すぎて、自分やったら耐えられないかもしれない!
7も楽しみ!
どんどんマガツメのことがわかっていくのが面白い・・・
鈴音の名前がいっぱい出てきてるから、なんか1巻を思い出して悲しい気持ちになると共にきになる! -
この巻の表紙一番好きかもしれない。『妖刀夜話』の兼臣も染吾郎もカッコ良すぎです。『夏宵蜃気楼』は野茉莉と甚夜の絆のお話ですが、もう会えないと思っていたあの人が絆をより強くしてくれます。幸せな時間が続くと願いたいところですが…
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父娘の関係が戻って、ホッとしましたね。悪堕ちしたり、失われたりしないか、心配しながら読んでました。父娘の関係が戻って、ホッとしましたね。悪堕ちしたり、失われたりしないか、心配しながら読んでました。2021/08/22
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4巻も読みたい