- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575238846
感想・レビュー・書評
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けっこうなボリュームで楽しめた。半平と志乃の思いやっている姿がとてもよかった。千春とも会えたし…少しできすぎてる感じはしたけど。それでも親子の絆、夫婦の絆がとてもよかった話でした。
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母の友達に借りて読むことにした一冊。
葉室さんの作品は2冊目。
よかったです。
恩に報いること、母としての思い、築き上げた信頼。
じわじわと染み入る温かさがあります。 -
2021.08.14
やはり葉室麟の本には胸を打たれる。武士道とは男だけの道ではなく、女もあっての武士道だと気付かされる。やはり物事は一方向からだけ見ていてはいけない。もう一方、反対側、裏側からも見て初めて本質に気付く。それが余裕であり、慕われる方なのだと改めて思った。 -
「峠の弁天様」と呼ばれる美しい志乃と寡黙な半平。疲れた旅人を癒す茶店を営む、曰くありげな夫婦。世間を騒がす盗賊騒動から、二人の素性が徐々に明かされていく。出奔の元となる派閥争いからくる、藩を揺るがす事態に、お互いの固い信頼と労わりあう心で立ち向かう。刀を捨て、愛しい幼子を捨て、苦難の15年で育まれてきた夫婦の情愛がたまらなく美しい。峠を上がってくる半平と出迎える志乃の姿を思い浮かべつつ、しばらくはこの余韻に浸っていたい。これぞ葉室麟作品。
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峠の茶屋を営んでいる半平と志乃は、過去を隠して生きてきた。
茶屋を訪れる旅人や、夜逃げ一家、盗賊の一味、仇討の浪人等と関わるうちに、二人は過去と対峙することに…。
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最初は、いろんな話が出てくるので、短編なのか?と思いきや。
半平と志乃の、お互いを思いやる心がとても温かく素敵だと思えました。
最後はちょっとバタバタと終わった感があって残念でしたが、ほっこりとした恋愛小説という感じで、面白かったです。 -
2016.9.25
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反目する家の奥方様と家士のお話。短編連作集的な長編。
寡黙な半兵さん、素敵です。 -
終わりがいいですよねーうんうん
半平と志乃、峠で茶屋を営む夫婦の話。二人とも武家の出で駆け落ちチックな。 -
正式には夫婦ではない半平と志乃の夫婦愛と信頼関係。更には、志乃母娘、夜狐のお仙母娘の絆の強さを感じる物語。心清く生きていく半平と志乃が羨ましい。