- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575232646
作品紹介・あらすじ
「衝撃のたくらみ」加賀刑事執念の捜査。翻弄され尽くす快感と、くらくらするような結末。
感想・レビュー・書評
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他人視点でその人の全体像が見えて来る感じが、個人的に湊かなえの作風に似ていると感じた。(この作品は湊かなえ作品よりも前に描かれているが)
タイトル通り、まさに悪意渦巻くこの作品、読んで損なし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゾッとする話。
読んでから自責が多めな自分的には救われました。
他人なんてコントロールできないので、どうにもならない事実はどれだけ辛いが、それでも現実に向き合わないと。
はじめての加賀シリーズですが、結構読みやすくて、面白かったです。 -
東野ミステリーでは個人的に一番かも。犯人探しでも手口の解明でもなく、「なぜ犯人は被害者を殺したか」の動機を探すという新しい切り口。そして、その結末は…。インターネットがない時代に、姿の見えない悪意を描き切ったという点でも素晴らしい。謎解き以外の部分では、「パソコン通信で原稿を送れるらしいね」などというセリフがなかなか味わい深い。加賀刑事って今何歳なんだ?
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2015.1.19読了
加賀作品3作目。いつもの形態と異なり、手記を加賀と被疑者の野々口の両面から進んでいく。この手記方式こそが今回のトラップにつながっているわけである。ともかく、読みやすかった。
最後の追い詰め方はもっとぐーっとくるかなと思ったけれど、そこまで。
それよりも加賀が教師を辞めた理由がリアルすぎる。これは怖い。とリアルに思った。 -
物語が重層的で、ひじょうに読み応えがありました。犯人の動機が焦点になってきますが、そこに加賀が何故教師を辞めたかの原因も深く関わってきて興味深いです。至る所に現れる「悪意」の繋がりが浮かび上がってくる終盤には唸らされます。作家が当事者の話だけあり、「作家論」みたいなものが出てきて作者の考えの一面が見えたような気がします。加賀の過去が一つ明らかになるなど、加賀シリーズを読む上で欠かせない作品ですね。
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高2 ◎
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2000.5