ケミストリー世界史 その時、化学が時代を変えた! (PHP文庫)
- PHP研究所 (2022年2月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569901916
作品紹介・あらすじ
予備校の化学講師の中でもとりわけ世界史に詳しい著者が、世界史の流れを時系列に追いながら、時代を変えた化学の話を紹介する。
感想・レビュー・書評
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「科学道100冊」ラインナップを見て手に取った。
単に化学誕生の説明だけでなく、当時の世界情勢が丁寧に書かれていたので興味深かった。
昔の制限ある環境から試行錯誤して発見を重ねて行く過程は感心しきりなことが多く、読めて良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界史を化学の視点で追う本。
化学に関する物質や技術を歴史順に紹介していく。
誰が発明して、誰が発展させて、そしてどんな活躍をしたかがわかる。その頃、日本はこんなことしてたよという紹介も嬉しい。
発明または発見したからといって、幸福な人生を送れるとは限らないんだなあという人も大勢いた。
広く浅く知るには良い本である。 -
日本では太平記辺りの時代(1300年頃)に、ヨーロッパでは蒸留酒が出現していて驚きました
ワインを蒸留してブランデーに、ビールを蒸留してウイスキーにというのは知らなかったので、ここの記述だけでも得たものはあったなと思いました
もちろん、それ以外にもたくさんの発明や失敗があって、読んでて楽しいです -
「本書は、第二次世界大戦までの人類と化学の壮大なドラマを、世界史通の化学鉄人講師がまとめたものです。出来事の表層的な羅列ではなく、社会や政治、戦争といった出来事の根本にある「物質」を主人公に、それらがどうやって影響し合ってきたのかというつながり、歴史の因果関係がわかる解説になっています。
宇宙誕生、生命誕生の話にも触れたあと、ホモ・サピエンスの登場。火薬あり、石油あり、香辛料あり……。「4万1000年前ごろ=赤色顔料の利用」「前4000年ごろ=ビールの誕生」「815年ごろ=イスラームの錬金術」「1846年=エーテル麻酔手術」「1920年=プラスチックの時代」「1942年=ペニシリンの実用化」などの大見出しがあり、それぞれのテーマを深掘りしています。
600ページに迫る大著ですが、「文系」の人でもスラスラ読める、超おもしろ講義です。」
内容説明
火薬、石油、香辛料…楽しく読めて教養が身につく!宇宙誕生、ホモ・サピエンス登場…。第二次世界大戦までの人類と化学の壮大なドラマ。
目次
宇宙の誕生、すべてはここから始まった
先史時代
古代文明
地中海世界の形成
ローマ帝国の時代
ローマ帝国の滅亡とイスラームの勃興
モンゴルとイスラームの時代
ルネサンス
大航海時代
科学革命
産業革命と市民革命
資本主義から帝国主義へ
20世紀の始まり
第1次世界大戦
二つの世界大戦のあいだ
第2次世界大戦
著者等紹介
大宮理[オオミヤオサム]
東京・練馬区に生まれ育つ。都立西高校卒業後、早稲田大学理工学部応用化学科で機能性高分子化学の研究室にて研究するも、父親の自己破産で極貧のため大学院にも進学できず、誰にも惜しまれずに卒業、化学の予備校講師に。代々木ゼミナールで衛星放送の授業などを担当したあと、河合塾講師として現在は中部地区の河合塾で授業や教材、模擬試験作成を担当する。学参など多数の著作がある。 -
背ラベル:430.2-オ
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世界史とともに、科学技術(化学)の発展進化を追っていきます。人類は科学の進歩とともに人口を増やし、戦争をし、生活水準を上げてきた。新たな発見は病気の治療などにも役に立つが、使い方次第では大量殺戮の武器になってしまう。効果も大きければ副作用も大きい。
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430-O
文庫(小説・エッセイ以外) -
よくここまで調べ上げたなという感じではあるが、1つ1つの項目はかなりあっさりめで、読み応えがない。
化学専門外で雑学的に知りたい人向けかと。