- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569901510
作品紹介・あらすじ
江戸のファンタジーは面白い! 「人の罪を映す」目を持った少女や、超能力を持つ拝み屋の少年の物語など、幻想的な傑作短編を収録。
感想・レビュー・書評
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2012年12月から2013年3月にWEB文蔵連載された作品に加筆修正し2015年2月PHP研究所刊の睦月童から西條奈加: 睦月童、書き下ろし泉ゆたか:潮の屋敷、2016年12月創元推理文庫刊妖たちの四季から廣嶋玲子:紅葉の下に風解かれ、書き下ろし宮本紀子:紙の声、小説歴史街道1995年05月号宮部みゆき:遺恨の桜、の5つの短編を2021年9月PHP文芸文庫から刊行。女性作家時代小説アンソロジーシリーズ9作目。宮本さんの紙の声が面白くて続きが読みたくなる。宮部さんは再読だが、やはり楽しい。廣嶋さんも既読だがアンソロジー用のうまいチョイスだ。西條さん既読だが、切り出すととても面白く感じる。
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時代小説アンソロジー、8月と立て続けに出た9月のもの。西條奈加、嘘つきには違って見える神様のついた童と謂わゆる金持ちのボンクラ息子との話。不寛容といわれる現代にこれくらい寛容な大人たちがいれば、立ち直れる子もいるんだろうが…難しいところだ。泉ゆたか、幽霊の出る屋敷は縁起が悪いのか、良いのか…世の中片面からだけでは何も分からない。心の持ちようにも、説明は必要。廣嶋玲子、登場人物がなぁ…。宮本紀子、紙の声。タイトル通りだ。時代をちゃんと感じられるのが気持ちいい。紙が大事にされていた時代。紙屑問屋があったなんて⁉︎今のリサイクルを何倍も先取りではないか‼︎清兵衛は大変だけど、続きがあると面白いのに。そして宮部みゆきは回向院の茂七。霊感の子供、その子を使って儲ける親、そしていなくなった良い人を探す奉公人の娘。人と人との絡み、大きな話の流れ。茂七と稲荷寿司屋台の親父の関わり、本当に読むのが楽しい。火付盗賊改って…鬼平か⁉︎
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紙の声が秀逸
太一が自分に向き合えてよかった。相模屋の人がたちも気持ちのいい人たちで、読み終えて安堵できた -
ふじぎな時代小説集。特に、宮本紀子の「紙の声」が良かった。少し、うるっとした。
他に、西條奈加、泉ゆたか、廣島玲子、宮部みゆきの作品も収録。他にも〈時代小説傑作選〉があるみたいだから、読んでみたい。 -
睦月童 西條奈加/潮の屋敷 泉ゆたか/
紅葉の下に風解かれ 廣嶋玲子/紙の声 宮本紀子/
遺恨の桜 宮部みゆき
イオが、駒が、玉雪が、太一が、長介が
精一杯生きている人たちは、皆優しいと思う。
幸せを少しでも分けてあげたい気がする -
2021/9/14 読了
ちょい怖でもほっこり。どれも面白かったけど、中でも最初の睦月童がお気に入り。シリーズ化して欲しいなぁ