遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣 (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569901503

作品紹介・あらすじ

「大量にあった “積ん読” が一気に解消!」「1日1冊読めるようになりました」「もっと早く出会いたかった本」など、喜びの声が続々!

本書は、「ライフハッカー[日本版]」など複数の情報サイトに、月60本近くのブックレビュー記事を寄稿する人気書評家が、誰でもラクに本が読めるようになる方法を大公開。

かつて「1ページ読むのに5分」もかかっていた元・遅読家が、どのようにして「年700冊」読破するようになれたのか? 本書では、その手法をやさしく紹介します。

この1冊で、積ん読からサヨナラできる!
巻末には、文庫版だけの「三浦崇典氏(天狼院書店店主)との特別対談」も収録!

「読書そのものの楽しみを知っている人、だけど、現状の読書量や読書スピードに不満を感じている人に役立つ考え方やメソッドを、自分なりの観点でこの1冊にまとめたつもりです。1ページ5分近くかかる僕だってなんとかなったのですから、どんな遅読家でもきっと大丈夫!」(本書「はじめに」より)

感想・レビュー・書評

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  • いつも読んでいるのがじっくり読まないといけない本ばかりなので、あまり参考にはならなかった。
    やはりスキマ時間にコツコツ読むしかないな。
    でも流し読みに罪悪感を感じていたのでその部分では気持ちが楽になった。

  • 元遅読家で、現多読家が語る「正しい流し読み」の方法論といったところでしょうか。
    本の性格にもよるので全面的に肯定はできませんでしたが、アプローチの方法や、ポイントなど参考にさせていただきました。

    ・いくら熟読しても、実際には忘れていることの方が多い ⇒ 忘れていないもののなかに、自分にとって大切な部分が凝縮されている
    ・すべてを頭に叩き込むことを前提とした読書ほど無駄なものはない ⇒ 読書の本当の価値は、100%を写し取るのではなく、価値ある1%に出会うことにある
    ・読書を生活のリズムに組み込む
    ・本を選ぶとき、「読みたいかどうか」とともに、「速くよめそうか」も基準としてもっておく。
     ①そもそも、読まなくていい本
     ②熟読の必要がある本
     ③速く読める本
    ・読書を習慣化したいのであれば、速く読める本をたくさん読む
    ・また、複数冊を同時に読むことも効果的
    ・本は朝読め。読書のゴールデンタイムは朝である

    ・おぼえるために読まなくていい。書いておく。書けば、読むことへの負担がものすごく軽くなる。そして、思い出したかったら、書いたものを見るでいい
    ・その本のどこに心を動かされたのか、どんな文章が気になったかを書いておく。書き写しているのだから忘れてしまってもかまわない。
    ・気になったところは、おぼえるな。書き写せ
    ・読みながら、どんどん書き写していく

    ・引用リストも手書きしておく
     ①内容をじっくりと理解できる
     ②必要な部分だけを引用するようになる
     ③達成状況が可視化される

    ・スピード化のための4つのステップ 読書においては、読者が主人公
     ①はじめに、目次を読む
     ②最初と、最後の5行を読む
     ③キーワードを決めて読む
     ④2つ以上の読書リズムで読む 単調になるので、2パターン以上のリズムを使う

    目次

    はじめに なぜ「1ページ5分」の遅読家が「年700本」の書評家になれたのか
    第1章 なぜ読むのが遅いのか
    第2章 なぜ読む時間がないのか
    第3章 なぜ読んでも忘れるのか
    第4章 流し読みにもルールがある
    第5章 本とどう出会い、どう別れるか
    終章 多読家になって見えてきたこと
    おわりに 10年後には「7000冊の世界」が待っている
    特別対談 印南敦史×三浦崇典(天狼院書店店主)

    ISBN:9784569901503
    出版社:PHP研究所
    判型:文庫
    ページ数:256ページ
    定価:740円(本体)
    発売日:2021年08月13日第1版第1冊

  • 「一冊読んで気に入った一文に出会えたらそれで良い」と書いてあったのが好きだったのでブログで紹介しようと思って再読。
    速く読める本も同時に読むことでじっくり読みたい本も読み進めやすくなる、という部分が新たな発見でした。
    「本を読まない人生より、読む人生の方が楽しい」というのはめちゃくちゃ共感します。
    なのに読むのが遅くて困るなぁと思ってたので、再読して良かった。

    ブログにもう少し詳しく感想書きました。
    https://kon-yorimichi.com/reading-technique/

  • 素敵な本に沢山巡り合うのに、積読、何冊も並行して遅読。留めておきたい文章にも沢山合うのに、一瞬で記憶の彼方。
    それらが解消されて毎日本を開くのがさらに意味を持って楽しくなった。本当にありがとうございます!

  • 今、ちょっとハードな本を読んでいるので、なかなか進まず、一冊読破するのにかなり日数を要してしまう。
    でも、本が読みたーい!と思っていて、そんなときにこの本に出会って、何だか気持ちが軽くなりました。
    メリハリつけていろんな本をどんどん読みたい気持ちが高まって。
    記録術なども、試行錯誤していだけれど、ここでおすすめされている方法は良さそう!、早速実行してみたい。
    朝読も、早速試したら気分良いスタートがきれました。

  • 読書術というよりは読書に対する向き合いかたをもっと気軽にハードルを下げましょうという話。不要な部分のすっ飛ばしかたとフローリーディングの提唱。音楽を聴くように本を読む感覚。
    筆者と自分の感覚が違う部分もあり。本を汚さない、線を引くのは意味がないなどは人による考え方の違いが大きい部分。ワンセンテンスを引用しないと、線を引いても本の中に埋もれて無意味とあるが、引用してもそのノートがどこかに埋もれるのはズボラあるある?そういう考え方もあるんだなあ、と思った。

  • 読みやすかったです!
    読むのが遅い私でも、2時間弱で読み終わりポイントはしっかり抑えられました!
    1ライン・サンプリング(重要だと思った文章を書き写す=引用)を実践しながら読みました。
    方法は引用すると長いので、自分なりにまとめた文でメモしましたが、それ以外は本に倣って引用しました。
    出先でノートとペンがなかったので、とりあえずスマホのメモに。
    それでも情報はしっかり落とし込めました。
    あとは手書きでまとめて更に定着させようと思います。

  • 本を買ってはいるが、なかなか読めていなかったので本書を購入。

    じっくり読むのではなく、自分が気になる部分だけを読むことを勧めているのは衝撃を受けた。

  • 読書術は沢山読んだけど、ほぼ書かれてることは「読みやすいジャンルの本を早くたくさん読むための方法」と思った。

    良いなと思ったのは「1日で一冊読む」というのはなかなか難しいけれど、読書のリズムを保つために早く読むというのは確かに良いかもしれないと思った。

  • 「読めねばならぬ本」たちに苦しめられている中で、本書を見つけ読んでみた。

    読書という行為を特別扱いしない。音楽を聴くように本を読めばいい。その為には、読書を習慣化させる。毎日同じ時間に、それも「速く読めそうな本」をジャンジャン読む。

    1冊に何日も費やさない、1日1冊くらいのペースで進めろ。

    読書リズムをつくれ。読み方に緩急をつけろ。速く読むところ、じっくりと読むところ、流し読みするところなど。

    線引きやノートに溜め込んで「忘れないように」したって、どうせ忘れるし、そんなことするのは時間の無駄。別に内容を覚えていなくたって「良い本だった」と思えればそれでいいのだ。かつて感動した映画だって、内容なんかほとんど忘れてたりするでしょ?

    …っていう本。

    読書に対するハードルを下げてくれた。そして本書も1時間程度で読み終わったので、フローリーディングを体感できた。

    積読本の処理の仕方も考えようと思った。買ってから読んでない、「読まねば」と負担になっちゃってる本はどんどん処分する。新しい本に出会う為に。

    ありがとう。

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著者プロフィール

印南敦史(インナミ・アツシ)
作家、書評家。
1962年、東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。「1ページ5分」の超・遅読家だったにもかかわらず、ビジネスパーソンに人気のウェブ媒体「ライフハッカー・ジャパン」で書評を担当することになって以来、大量の本をすばやく読む方法を発見。その後、ほかのウェブサイト「ニューズウィーク日本版」「東洋経済オンライン」「サライ.jp」「マイナビニュース」などでも書評欄を担当することになり、年間700冊以上という驚異的な読書量を誇る。
著書に『遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)、『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)などのほか、音楽関連の書籍やエッセイも多数。

「2023年 『先延ばしをなくす朝の習慣 コツコツ書き続けて日本一になった書評家が、絶対に締切を破らないためにやっていること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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