ぼくらの仮説が世界をつくる (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569901053

作品紹介・あらすじ

糸井重里氏、推薦!
――これは、ここからを生きる人の「ぼうけんの書」だ。

本書は、『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』を手掛けたメガヒット編集者による、初の文庫本。
「『宇宙兄弟』を大ヒットに導いた『仮説』」「『ヒマだから映画に行く』という時代は終わった」「インターネットで親近感をつくるには」「多くの人がおろそかにしがちな『真似ること』」「『好きを仕事にする』という最強の仕事術」など、不可能を可能にするための、すごい仕事論を大公開。

巻末には、『世界は贈与でできている』(NewsPicksパブリッシング/第29回山本七平賞・奨励賞 受賞作)の著者・近内悠太氏との特別対談(30ページ)を収録!

「今はとてもおもしろい時代です。これまで以上に未来が見えない時代だからです。ITの本格的な普及により、コンテンツ業界のみならず、あらゆるビジネスにも地殻変動が起きている。まさに大航海時代の始まりです」(本書「はじめに」より)

感想・レビュー・書評

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  • すごーく面白かった!あっという間に読了。
    扱われているテーマが幅広いです。名言も多いし。

    筆者の物事の観察力と分析力が凄い。
    そして、自身に対する良い意味での厳しさも。
    刺激を受けました。

    みんな読んだほうがいいですよ、これは。

  • いろいろ気づきが得られた。
    自分もルールをつくる側の人間にならなければ。

    それにしても、糸井さんすごい!

  • 文章が柔らかい印象の本。幅広いテーマについて書かれている。たまたま今回は以下2点が印象に残ったけど、別のタイミングで読んだら違うことを感じられそうな本だと思った。

    ・「モノ」ではなく「作品」として流通させる
    「モノ」は価格競争に巻き込まれ、「作品」は作り手に価値がある。安ければ良い、というものではない。
    自分の作ったものを「作品」にするにはどうするか。作り手が直に売る仕組みを作ることが重要。インターネットでコミュニケーションをしたりして自ら売っていく、とか想像した。

    ・「意思」ではなく「習慣」でしか人生を変えることはできない
    習慣化するために「スケジュールをブロックしてしまう」。習慣は「一日休むだけだから」みたいな考えはしてはいけない。一度崩れれば元に戻るには大きなエネルギを使う。
    これは常に自分が思っていること。皆サボるのが上手すぎると思う。自分は、一度でも途切れると、完全にやる気が無くなり、復帰するという考えにはならなくなってしまう。なので、日々の勉強時間には例外を作らず、現状、半年以上続けられている。

  • 柔らかい文体で、
    「私はこうなんだ!」
    「こうあるべきだ!」という強迫感が少なく、
    説得力がありました。

    ・自分の意思を信じないようにする。
    ・習慣でしか人生を変えることはできない。
    ・嫉妬心や怒り、悔しいという負の感情を使って立てる目標は小さくなってしまう。
    ・自分が「おもしろい」と思うことは自分にとって新鮮なだけ。
    ・それよりも自分では飽きていておもしろくないと思っている事が、世間にとっては発見である場合がある。

    という部分が印象に残りました。

  • 新たな発見や気づきのあるおもしろい本でした。

    佐渡島さんは「宇宙兄弟」や「ドラゴン桜」「インベスターZ」などの編集、担当された方です。

    「なんで?」と思うこと
    観察力の大切さ
    常識や表面的なものに囚われず「まっさらな頭」で考えること

    心がけていきたいです。

  • 最初はどーかなーと思ってたけど、ちょいちょい良い内容あった。若い人が読んだ方がいいですよ。

  • 最後にひとこと。で、ページをめくって、そこにある一行読んだらこころが熱くなりました。
    どういう視点で物事を見て、これまでたくさんのなぜ?どうして?を繰り返して見えてきたものを言語化してくれている作品。著書をいくつか見れば見るほど世の中を観る視点は、自分が思ってるより果てしないものなんだなと気付かされます。
    情報収集して仮説検証の流れじゃなく、仮説を立てて情報収集する流れを作る。前例主義的になったら新しいものは生まれない。仮説を立てること、再定義する意識を持つ。常識を疑う、などなど、たくさんの気づきや学びがありました。

  • 新しいものは今までと何かが違うもの、その違いをどう作り出しているかを「仮説」をたてることで生み出しているとのこと。

    仮説のたてかたの事例が多くて参考になる。


  • 学びが多かったー
    今、読み終えて感想書いてるけど、
    も一度読み返そうと決意してます。

    高校生の娘が学校の課題で読んだ本。
    かーさん、宇宙兄弟好きでしょ?と渡してくれたのがそもそもの読書のきっかけ。
    学校も見る目あるなぁ。

    以下、自分が気になったとこ。
    宇宙人の視点。
    観察することの大切さ。
    自分は何が好きで何が嫌いなのかを知っていることが大事なんだなってこと。
    自分に正直に話をするってこと。
    人は常に決断しながら生きてること。

  • 仮説を立てるいうことにとどまらず気付きの多い本だった。ビジネスの場で実践している仮説検証とは違う、仮説から未来を切り拓くという文脈で書かれている。

    以下、印象的なフレーズ
    ・目に見える数字のデータであっても、集め方次第で数字は変わってきます。数字をつくり出したのも人間なので、なにかしらの意図があることも少なくない。
    ・今のことを続けるほうが、むしろリスクです。動かないリスクのほうが、ぼくにはもう大きく感じられて怖い。
    ・すぐに結果が出るのは、新しいことに挑戦せず、参入障壁が低いことをやっている証拠。
    ・負のエネルギーは力を持つのですが、長期的に見るとそれでできることなんて、案外小さいのです。「世の中を良くしたい」「人を楽しませたい」といった正のエネルギーのほうが、大きなことを実現できる。正のエネルギーは、共感されやすく、まわりを巻き込んでいき、より大きくなることが可能だからです。

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著者プロフィール

編集者、コルク代表取締役。1979年、兵庫県に生まれる。東京大学文学部を卒業後、講談社に入社して「モーニング」編集部に。『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)などのヒット漫画を生み出し、小説家の伊坂幸太郎、平野啓一郎も担当した。2012年に独立し、クリエーターのエージェント会社コルクを創業。漫画家や小説家などとともにインターネット時代の新しいエンターテイメントの創出を目指している。
著書に、『ぼくらの仮説が世界をつくる』(ダイヤモンド社)、『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE.』(幻冬舎)、『観察力の鍛え方』(SB新書)などがある。

「2022年 『言葉のズレと共感幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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