京都祇園もも吉庵のあまから帖 2 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569900186

作品紹介・あらすじ

もも吉の娘・美都子の出生の秘密とは? 京都祇園の甘味処「もも吉庵」を舞台に繰り広げられる、味わい深い連作短篇集、待望の第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 他人より不器用だけど、その分一人一人に丁寧な対応をする和菓子屋の新入社員。

    ラストはそのお客様から、沢山お返しや感謝が届いて大団円

    …自分が捻くれてるのは承知だけど

    そりゃ、丁寧な対応出来れば自分もお客さんも大満足なのは当たり前
    他の従業員だって同じ事をしたいと思ったとしても、お客さんを待たせられないし、自分が時間をかけると他の社員に負担がかかるし、で折り合いを付けてる人も居ると思う

    彼女がそんな対応が出来るのは、誰かの犠牲の上に成り立ってる訳で、それを彼女だけが持ち上げられるのは、ちょっともやっとする

    彼女の対応が会社の指針になるなら、皆に同様の対応をさせたら良い
    絶対お店が回らないと思う

  • 前作同様、軽く読めてほろっとする短編集。
    前作同様、奈々江ちゃんの話は、涙なしには読めない。

    隣の芝生は青く見えるお話も良かった。
    「自分の家の庭の手入れもせんと、他所さんばっかり羨ましがってもあきまへんえ。
    第一、よう見えるだけや。口には出さしまへんけど、誰もが難儀なこと背負って生きてはるんと違いますか」
    このフレーズ、すごく好き。

    もも吉母さんの素敵な着物や、京都の華やかな雰囲気を堪能しつつ、どのお話も必ずハッピーエンドで安心して読めるところが、とても気に入っています。

  • 内容(ブックデータベースより)

    京都・祇園。
    一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を営む、元芸妓・もも吉の人生の機微に通じた言葉が、悩みを抱えた人々の心を癒す――。
    和菓子屋の娘の接客を見た華道の家元が、そこに「奥義」 を感じた理由とは。
    舞妓修業中に失踪した少女が、ある覚悟を持って置き屋のお母さんの前で見せた「舞」が起こした奇跡。
    入院中の子供に贈り物を届ける「祇園祭のサンタ」の正体を知った新聞記者の逡巡……。
    古都の風物詩と共に綴る、感涙必至の人情物語。
    文庫オリジナル。

    令和4年8月18日~20日

  • ■さるや
    ■進々堂京大北門前店
    ■村上開進堂
    ■大極殿本舗六角店 栖園
    ■亀屋清永
    ■菱岩
    □松尾大社
    □北野天満宮
    □広隆寺
    □大報恩寺[千本釈迦堂]
    □百万遍知恩寺
    □正伝永源院
    □岡崎神社[うさぎ神社]

  • 朱音さんの成長、祖父とのやり取り
    美都子の恋愛が描かれていて
    胸苦しくなった。

  • 1.2巻読了。あまり個々の話は深くないので軽くふわっと読める。
    水戸黄門的定型の展開があるので安心して読める暖かい内容になってます。

  • 2021.4th
    今回もいいお話でした。
    今後もシリーズ化するんですかね?(^^)
    久しぶりに京都に行きたくなりました。

  • 小説の形でありながら、自己啓発のヒントを教えてくれる本です。京都の祇園の社会、人間関係を舞台にして、自己の成長や人間関係といったことでの大事なことを描いています。ビジネスにおける人間関係や教育などにとっても重要なことも多く、職場での人間関係に悩む方や、若手をどう成長させるか苦心されている方に、その解決のヒントを教えてくれる1冊です。小説ですので、通常のビジネス本より読みやすいですよ。

    【特に覚えておきたいフレーズ】
    ・物事は早くできればいいものではない。時間がかかる方がいいこともある。ふつうのことをちゃんとやる。辛抱して咲かせた花ほど綺麗な花はない。
    ・仕事は頑張るのではなく「気張る」。頑張るとは、我を張ること。気張るというのは「周りを気遣って張り切る」こと。仕事は一人ではできない。周りの人たちを巻き込んで、助け合い、いろいろな考えを一つにまとめて自分の力を発揮する。
    ・隣の芝生(他人)を見て嫉妬するのも悪いことではない。他人より良くなろうと思うから、気張れることもある。ただし、自分の家の庭の手入れをせず、他人を羨むだけではいけない。そもそも、良く見えるだけで、口には出さ菜が、誰もが苦労して生きている。
    ・椿は枝で一度、地面に落ちてからもう一度、合わせて二度咲く。苔の上で咲く椿も綺麗。一度失敗しても、もう一花咲かせられると信じて気張る。
    ・バレエでは、「(練習を)一日休むと自分にわかる。二日休むと先生にわかる。三日休むとお客様にわかる。」という言葉がある。努力を一日休んでも、その遅れは自分でわかる。何日も休んだものを取り戻すのは、並大抵のことではなくなる。
    ・悩みを人に相談された時、情けをかけることも厳しくすることもできるが、決めるのはその相談した本人。どうやって気持ちをうまく伝えられるかが大事。
    ・世の中には知らない方がいいこともある。聞かない方がいいこともある。人の心を苦しめてまで、知っておくべきことはない。

  • 京都のまめ知識が詰まっているストーリーです。

  • あまから帖第2弾☆今回も面白く読めた

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著者プロフィール

作家・小説家。「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動代表として、「思いやり」でいっぱいの世の中をつくろうと、思わず人に話したくなる感動的な「いい話」を探して東奔西走中。その数は数千におよぶ。著書にベストセラー『No.1トヨタのおもてなしレクサス星が丘の奇跡』、『5分で涙があふれて止まらないお話』『毎日が楽しくなる17の物語』(ともにPHP研究所)他多数。新聞・雑誌・Webなどでほぼ毎日「いい話」を連載中。

「2020年 『101人の、泣いて、笑って、たった一言物語。世の中捨てたもんじゃない!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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