- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569849348
作品紹介・あらすじ
「『次』にくるウイルスは何か」「ヒトの進化を促した『レトロウイルス』の謎」…。批判を恐れず提言を行うウイルス学者、初の単著。
感想・レビュー・書評
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目の前のおかしな空気に左右されるんじゃなくて、科学を・・・歴史を・・・生物学として丁寧に説明された良書です。
ぜひ、空間と時間を俯瞰できる力をつけるきっかけにしてほしい。 -
ウイルスが必ずしも人間にとって害になるとは限らないことを知れたのが大収穫。生き物の進化にウイルスがとても大きな役割を果たしていることは、まさにおどろきでした。
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私にとってはこのウイルスの捉え方は未知であり、知らない専門用語とかも出てくるから、初心者の私は何度も振り返って読む必要があったし、章によっては完全に理解はできていない。
しかしそうやって頑張って読んだ結果、行き着く後編の章、ウイルスと人類の歴史とその未来に関する話には非常にワクワクさせられた。このワクワク感は何も代え難いものであった。特にレトロウイルスの話には全くウイルスに関する価値観を変えられたように思う。 -
コロナだけでなく、幅広くウィウルスについて取り扱う。レトロウィルスの話とか、一筋縄でいかない専門的な話をわかりやすく書いてあって面白い。
でも一番面白いのは、とにかく俺たちの研究に金回してくれよ、という叫びを素直に書いてるとこかな。そこまで言って委員会で、本当に叫んでらっしゃったのを思い出す。
最近辛そうなので、立ち直ってほしいな。 -
生物の進化に貢献してきたウィルス、
哺乳類の胎盤形成にウィルスが関係していることに驚き!
「ウィルスは決して悪者ではない」のね。
抗体には良い抗体と悪い抗体があり、悪い抗体ができてしまうと逆効果となり、かえって感染を促進する。
ワクチンを打ったがために、変異株に感染したときに重篤化してしまうリスクは排除できない。
「長期的にはよくわからない」というのが正直なところだと。
読み、考え、視野を広げることができました。 -
ウイルスって、面白いなあ。というのが本書を終えての第一の感想である。
ウイルスというのも色々あり、人類の進化に貢献してきたものもある、というのが面白かった。 -
最終章を読むと、微細なウィルスから宇宙に話が広がり突拍子がないように思われるが、よく腑に落ちる。環境問題もそうだが、地球の歴史を思うと人間の活動による環境破壊なぞはけし粒ほどのことだと思うし、今般のウィルス騒動もそのけし粒の一部でしかない。
嫌気性の生物しかいなかった地球を想像すれば、環境問題において何が正解なのか倒錯した気分になる。
人間が地球を支配していると言うのは幻想に過ぎないよ。 -
世の中の専門家が専門家じゃなかったという
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今流行っているコロナは、どちらかといえば既知のウィルスであり、変化の速度は遅いということを知り、少し安心した。
人間の遺伝子の大半がまだその役割が未解明であるとか、胎盤とレトロウィルスの関係等、それこそ驚きの情報が沢山。
地球規模で見れば、人間の未来も大きな問題ではない!