自分を操り、不安をなくす究極のマインドフルネス

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569847344

作品紹介・あらすじ

《心理学》×《マインドセット》×《瞑想》

マインドフルネスに導く心理学も豊富に解説。
まずは、トラブルや悩みを冷静に把握、
そのうえで取り組む瞑想は、より大きな効果を
本書で詳しく紹介する。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●本書「はじめに」より

私は、かつてしばらくテレビに出演していました。
それによって世の中での認知度が上がり、人生が大きく変わったのですが、
一方で、やはり嫌な経験もたくさんして気が滅入り、自宅にこもったことがあります。

そのときに取り組んださまざまなことのなかで、とくに自分の心をラクにしてくれたというか、
人生を見つめなおすのに役立った考え方やテクニックを、本書で紹介したいと思います。

自分を変える一歩を踏み出すカギとなるのが、「マインドフルネス」と「瞑想」です。
マインドフルネスというのは、ひと言でいうと
「気づき」であり、それを強化してくれるのが瞑想なのです。

本書では、私自身の経験もふくめて、科学的な根拠を示しながら、
マインドフルネスな生き方と簡単な瞑想のやり方を説明していますので
日々の幸せを実感するために、ぜひ参考にしてください。

感想・レビュー・書評

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  • DaiGoさんのアドバイスにより日々瞑想に勤しんでいるnaonaonao16g。果たしてその効果は出ているのだろうか。自分でもよくわからないのである。

    DaiGoさんによると、マインドフルネスとは…
    「自分がしていることに気付くこと。そして、気付いたことに対して判断を下すのではなく、あるがままに、明確に、その物事をとらえるということ。」
    うーん…
    例えば、漠然とした不安に襲われた時。
    「それがいいか悪いかを考えて、悪いと判断したら、自分はすごく悪い状態なんだと、どんどん凹んでいってしまいます。そうではなくて、あるがままに、『ああ自分は不安な状態にあるな』ととらえ、何に対して不安を感じているかを明確にしていくことが、マインドフルネスなのです。」

    ・悩みがあり、考えても仕方のないことを頭のどこかでずっと考えていると、脳の力が低下する。つまり、バックグラウンドで通信しているアプリがあるせいでスマホの動作が重くなるようなもの。
    ・この同じことをいつまでもクヨクヨと考え、同じ悩みに囚われている状態を「反芻思考」といって、緑の中を歩くことで反芻思考の回数が減ると言われている。一定時間反芻思考をやめることができると、新しい方向性などを見つけてクヨクヨ悩みづらくなる。(うつ病の治療では実際にボルダリングやキックボクシングで一定時間反芻思考をやめるだけでも効果があるという研究結果が出ている。)
    →なるほど、まずはバックグラウンドで通信しているアプリ(漠然とした不安)を消すという作業を始めるのね!

    ・漠然とした不安や焦りの正体、その原因はマルチタスク。その最たるものがスマホ。スマホを使い過ぎると、他人への共感能力が落ち、時間が無くなる感覚に陥り、不安や焦りが高じて、またスマホを触るという悪循環に。
    ・人間の脳はマルチタスクができないようになっている。マルチタスクにより、脳の短期記憶がダメージを受け、誘惑に弱くなり、常に刺激を求めようになる。瞑想や運動を心がけてセルフコントロール能力をあげても、スマホの使い方を間違えると効果を打ち消しあってしまう!
    →なんと!例でスマホのバックグラウンドが出ていたのに、まさかの結局スマホ!でも、仕事とかで常にメッセージとか気にかける必要があるし、どうしてもマルチタスクは避けられない気がする。うーん、いったいどうすれば…
    ・意図的にシングルタスクの時間を作る。本を読む、映画を観る、瞑想など、30~50分くらいに分けてタイマーを設定するとか。
    →なるほど。とりあえず、朝、スマホのアラームを消した後、出かけるまではスマホを見るのやめました。
    ・「不安脳」=⓵周囲の脅威に対して過剰に反応しやすい、②報酬に反応しづらくなる。つまり、怖がりで喜べない、のダブルパンチ。脳の筋トレのようなことをしていないと、どんどん不安に弱くなる。難しい本を読むとか、記憶力が必要なゲームやなぞなぞをやる等して問題解決を行っている脳の部分に意図的に負荷をかけるようなことをする。
    →これは目から鱗。まさに不安脳ですわたし。とっつきやすいのは難しい本を読む、だけど、どのくらいのレベルの難しさがいいんでしょうね。

    ・不安は、「失敗したらどうしよう」という恐怖によって生じる。他人の失敗なら許せるのに自分のこととなると「失敗したら恥ずかしい、やばい」と思ってしり込みしてしまうが、人間はミスをする生き物。他者目線で失敗をとらえるといい。
    ・例えば、自分の身に起こったトラブルは判断が鈍るが、友達に起こっていると想定すると判断能力が上がる。なので、自分に起こったトラブルでも、友達がトラブルを抱えていると想定して、自分だったらなんと言うかを考えると答えが出てくる可能性が非常に高い。
    →なるほど。これは恋愛相談とかにありがち。友達には平気で別れれば?とか言うわりに、いざ自分が同じ状況になったらそう簡単に別れられない。自分のこととなると判断できない。
    ・必要なのは、失敗しても凹まないとか、まったく気にならない力ではなく、失敗してもいいと思えるようになる、失敗を楽しめるメンタルを作ること。
    ・そのためには、①失敗を学習と捉える、②自分と他人を比べない(他人ではなく過去の自分と比べて前に進んでいる、と考える)、③正解は一つではないと考える。
    ・また、呼吸に注目すること、自分に優しい言葉をかけて、前に進むための励ましを与えることも効果的。
    →ヨガ、瞑想、セルフコンパッション、という感じか。そして、デジタルデトックスもできたらいいわけだ。
    ・完璧主義者ほど失敗の確率が高くなる。SNSのフォロワー数など、人との差を感じる場面が多い。それらがとくに不満もないし、ある程度好きなこともできて、暇つぶしになるエンターテインメントがいくらでもある状況にも関わらず、なんとなくもやもやした不安を感じる状況を引き起こしている。
    →これはほんとに現代社会の闇だと思う。SNSって承認欲求だけじゃない。
    ・なかなかすぐには自分は変えられない。ハードルをぐんと下げて、自分の生活の10パーセントくらいを変えるようなわずかな変化を積み重ねることによって自分を変えていくのがベスト。

    ・ようやくマインドフルネスの話。人間は、不安を感じ、危ないと思うからこそ次を考えて行動し、次を考えて準備をする。なので人間は不幸や不安を感じやすくできている。そういう性質があることを知って、今自分が感じている目の前の幸せを楽しむ。「いま、ここ」の感覚。いまに集中する能力を高めれば、自然とそれ以外のことが気にならなくなる。没頭するのに一番いいのが瞑想。
    ・感情に左右されなくなる、というのがすごく大事。自分が行動しているときに、自分が何をしているのかに対する気付きが起こり、客観的に自分を見られるようになって、いまベストな行動は何かを常に冷静に考えて行動できるようになる。
    ・例えば「怒り」を感じた時、その怒りがいいとか悪いとか価値判断をするのではなく、いまどういうことが起こっているかを客観的に観察する。そうすることで、無理に感情を抑えず、その怒りを相手にぶつけることもなくなる。
    →全体を通してDaiGoさんは運動を勧めてたけど、わたしに合うのは瞑想かな。毎日ではないけれど、続いてはいるという、他人ではなく過去の自分との比較。瞑想とセルフコンパッションを、それなりに続けていこう。

  • 不安をなくすためのマインドフルネスについて書かれた本。
    以下の3つが参考になった。

    1.ビーイング
    ご飯を食べているなど、自分がしていることに気づきはするけど、価値判断や評価をしない状態。あるがままに物事をとらえることがマインドフルネス。

    2.弱みと強みは表裏一体
    不安になりやすい人は、集中力や警戒心が高い。
    長期的なことはポジティブに考え、短期的なことはネガティブに考えて分析することで、足下をすくわれない。

    3.瞑想する
    いまに集中する能力を高めれば、自然とそれ以外のことが気にならなくなる。

    • Manideさん
      なべさん

      DAIGOがマインドフルネスの本を出してるんですね。
      あまりつながりを感じないですが…

      価値判断や評価をしない状態というのが、...
      なべさん

      DAIGOがマインドフルネスの本を出してるんですね。
      あまりつながりを感じないですが…

      価値判断や評価をしない状態というのが、とても大切な気がしました。

      今に集中すれば、それ以外のことが気にならなくなるというのも不思議な感じですね。

      私も、もっと、マインドフルネスについて理解して、実践していきたいと感じました ^_^

      2022/07/31
    • なべさん
      Manideさん
      いいね!とコメントありがとうございます。

      私はマインドフルネスの考え方とやり方を学ぶために、何冊か本を読みましたが、最初...
      Manideさん
      いいね!とコメントありがとうございます。

      私はマインドフルネスの考え方とやり方を学ぶために、何冊か本を読みましたが、最初に読んだのが本書です。

      本書はとてもわかりやすく、導入本として良い本なのでオススメです(^^)
      2022/08/01
    • Manideさん
      なべさん

      コメントありがとうございます。
      面白そうなので、読んでみたいと思います。
      ありがとうございました ^_^
      なべさん

      コメントありがとうございます。
      面白そうなので、読んでみたいと思います。
      ありがとうございました ^_^
      2022/08/01
  • 最近、瞑想に興味を持ったので図書館で借りて読んでみた。
    DaigoのYouTubeは結構見ていて、その中でよく語られている瞑想を詳しく知りたいと思っていた。

    一番響いたのは「感情と行動を切り離す」ということ腹が減ったというのは感情、食事を摂るのは行動。
    ポジティブな感情には賞味期限があるので行動あるのみ、その目の前にあること、今に集中する能力を高めれば無駄な悩みが消える。
    そのために瞑想が効果的という。
    その肝心な瞑想の方法だが、座って姿勢を正してリラックスして呼吸に集中する。
    他にも歩く瞑想など紹介されている。

    とりあえず5分から始めて2週間くらいやっている。いま12分でタイマー掛けてやっているが効果は???これからかな?
    でも毎朝続けていられるのは、やはり自分で心地良さを感じているからではないかと思っている。

    ///////////////////
    出版社からのコメント
    第1章 今日から「無駄に悩まない」人になる(負のスパイラルは脳を低下させる
    緑のなかを歩くと悩まなくなる!? ほか)
    第2章 根拠なき自信をもって前を向く(「根拠のない自信」が大きな成功をもたらす
    失敗を恐れないメンタルのつくりかた ほか)
    第3章 思い込みをやめて、心をリセット(挫折を力に変える方法
    必死にがんばってもなぜか成功しない理由 ほか)
    第4章 自分の弱みを生きる力に変えよう(コンプレックスを自分の力として活かす方法
    欠点を「強み」に変える読み替え法 ほか)
    第5章 人生を変えるマインドフルネス瞑想(不安をたった3秒で鎮める“メンタルクリアボタン"
    お坊さんとサイコパスの意外な共通点とは? ほか)

    Amazonより
    《心理学》×《マインドセット》×《瞑想》
    マインドフルネスに導く心理学も豊富に解説。
    まずは、トラブルや悩みを冷静に把握、
    そのうえで取り組む瞑想は、より大きな効果を
    本書で詳しく紹介する。
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    ●本書「はじめに」より

    私は、かつてしばらくテレビに出演していました。
    それによって世の中での認知度が上がり、人生が大きく変わったのですが、
    一方で、やはり嫌な経験もたくさんして気が滅入り、自宅にこもったことがあります。

    そのときに取り組んださまざまなことのなかで、とくに自分の心をラクにしてくれたというか、
    人生を見つめなおすのに役立った考え方やテクニックを、本書で紹介したいと思います。

    自分を変える一歩を踏み出すカギとなるのが、「マインドフルネス」と「瞑想」です。
    マインドフルネスというのは、ひと言でいうと
    「気づき」であり、それを強化してくれるのが瞑想なのです。

    本書では、私自身の経験もふくめて、科学的な根拠を示しながら、
    マインドフルネスな生き方と簡単な瞑想のやり方を説明していますので
    日々の幸せを実感するために、ぜひ参考にしてください。

  • Daigoさんの本は具体的な行動と科学的根拠が明確なのですき。
    行動すること。
    挑戦すること。
    シングルタスク。

    読書そのものとは関係ないけど、忘れたくないので書いておく。読書休憩中に家族と団らん中に学生時代の話になり、自分は伝統とか保守的なことより、挑戦や自由に惹かれていたことを思い出した。ここ最近、しんどく思っていたことに、ふっと力が抜けて気付いてよかった。

    2020.9.28

  • マルチタスクが精神面でもかなりよくないことがわり衝撃的。いまさらネットからなかなか離れられないよね。

  • DaiGoさんの本を三日間、一日一冊読みました。
    彼は心理学的に脳科学的に
    読みやすいわかりやすい面白い本を書いているのだと思う。

    ・同じことをクヨクヨ悩んでいると、
    集中力が足りなくなるだけでなく、
    脳の問題解決力が低下してミスが増えるため、
    また新たな悩みを抱えることになる。
    たとえるなら、バックグラウンドで通信しているアプリがあるせいでスマホの動作が重くなるようなもの。
    →自然の中を歩いてみよう。

    ・マルチタスクにより脳の短期記憶、つまりワーキングメモリがダメージを受ける。
    →一つの作業に集中する時間を作ろう。

    ・トラウマや嫌な過去は乗り越えるのではなく
    それを利益につなげることが大事
    →自分が過去に選択したことでいまがあり、
    いま自分が決断すれば、
    いくらでも未来は変えられると考えよう。

    ・人間には、そもそも幸せを感じにくくさせるような、
    幸せになりそうだとそれをとめるような心理的なプログラムがあるのではないかという説(マクアンドリュー博士)
    →幸せでずっとやっていけると思ったら私たちは努力も注意もしなくなるからではないか。
    だから不幸や不安を感じるのは悪いことではなく
    そういう性質があることを理解したうえで
    いま自分が感じている目の前の幸せを楽しもう。

  • ・自然の中で歩くだけで、マイナスの反復思考がなくなる
    ・観葉植物ポトスをデスクに置くだけで15%も良いアイデアがでる。
    ・人間の脳はマルチタスクに対応していない
    ・シングルタスクの時間を持つようにする
    ・スマホを見ずに映画や本に没頭するなど
    ・最悪の事態を想定してその対処法まで具体的に考えておく。

  • メンタリストDaigoのマインドフルネス本。
    心理学、心構えなどは詳しく書かれてあるが、マインドフルネスに関してはさわり程度。結局コツは自分で掴んでくださいねっていうスタンスだったので、マインドフルネスを詳しく知りたい人にはあまりオススメできない。
    ただ不安の原因、適応法などは具体的に書かれており、ネガティヴ思考のプラス面を強調しているのが良かった。アンデュハンセンのスマホ脳とも合致している内容であったため、(というか参考にしているのかも)この手のベストセラーとも相関が取れている。
    また真新しい情報として、簡易マインドフルネス法のメンタルクリアボタンはとてもよい手法だった。これは実践していきたい。

  • 無駄に悩まない、自信を持つ、楽な生き方をする、弱みを強みに変える。
    全体を通して、前向きになれる、今よりもっと、楽になる。悩んでも仕方のないことを捨て、小さな変化からコンプレックスを乗り越えていくための手段や考え方や習慣を、惜しみなく詰め込まれた著書。
    論文やデータをもとに、ご本人が実践したことや実体験を書き綴っているので、わかりやすい。
    この方の動画も見るけれども、確かに、以前とは違う印象。
    例えもわかりやすく、すぐに実践に使え、小さな一歩から続けていくことで、自分にとってプラスになることしか起こらないのだとわかる。
    自分を変えよう、とか、自分に自信がない、と悩んでいるのなら、また読みたくなる一冊。

  • 非常に面白かったです。

    読む前は単純にマインドフルネスの概念や具体的なやり方、効果などについて書かれてるものかと思ってました。しかし、中身を良く読んでみれば、マインドフルネスだけじゃなく、あらゆる場面での不安対策や感情のコントロールと活かし方、ファンクショナルサイコパスを身につける方法など多種多様なことが書かれていて、しかもとても読みやすかったです。私はまずセルフコンパッションとファンクショナルサイコパスを身につけるところからチャレンジしていきたいです。

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著者プロフィール

英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家として活動。著書は累計400万部。ビジネスや健康法、恋愛や子育てまで幅広いジャンルで人間心理をテーマにし、YouTubeや独自配信アプリ【Dラボ】にて動画配信を精力的に行っている。趣味は1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、筋トレ。

「2024年 『ダークメンター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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