がんを抱えて、自分らしく生きたい がんと共に生きた生きた人が緩和ケア医に伝えた10の言葉
- PHP研究所 (2019年5月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569843070
作品紹介・あらすじ
がんを抱えて、これからどう生きたいですか?――がんと共に生きた人が緩和ケア医に伝えた10の言葉を元に綴られる魂の伴走の物語。
感想・レビュー・書評
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「どうして人は、自由に生きられないのだろうか」
まさに最近、痛感していること。
病気になっても自分らしさを保つということは、本当に難しい。
でも、こんな風に寄り添ってくれる緩和医さんとなら、頑張れそうな気がした。
元気な時から、自分が病気になった時にどんな風に治療、生活したいのか考えておくことが大切だと思った。
近くにこんな病院がないか、今のうちに探してみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
医療の発達に伴い、死ねない時代になっている現代。生と死。いざその時に、どう対応すればいいのか。日頃から、少しずつでも「生き方」「死に方」を考えておかないといけないのではないかと思って読んでみました。
幸い、私の親しい周囲には、がんを患っている人はいない。
この本は、題名こそ「がん」を想定した生と死に関わる内容だけれど、「がん」以外の生と死を考えるにも、とても勉強になる本でした。
腫瘍内科医であり、緩和ケア医でもある著者さんが、今まで経験してきた患者さんの「生と死」の現場を、とても読みやすく紹介し、医療者・患者・患者の家族の心情を、いろいろ見せてくれました。
実際に、自分が、そして自分の家族や近しい人が、「生と死」を考えなくてはならない場面が来たとき、きっと役に立つと思います。
1度読んで、すべてを納得するような内容ではないので、これからも、ふと思い出して何度でも何度でも読み返したいと思います。 -
ここ数年、がんの末期の方と接する機会が多い。
日々感じているモヤモヤを、ともに共有して対話してくださっているような気持ちになりました。
「善意の呪い」をしない。主語を、患者さん本人にして考える。とても大切なことです。 -
医療が患者さんの自律のためのツールとなるべき…という主張が伝わってきます。