- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569842813
作品紹介・あらすじ
AI化やグローバル化の社会の中で将来も活躍できる子どもを育てるには「探究」が必要だ。子育てと勉強法の最適解がわかる。
感想・レビュー・書評
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好奇心の畑を耕すと、探究心が生まれる。
京都市/堀川高校(公立)や開成高校、横浜市/YES international schoolを例に挙げ、探求学習の重要性や事例について紹介されている。現在の社会は我々が育った環境と異なっていて、皆が同じことを学び覚える、そこに優劣がつく、という世界ではなくなっている。
親が出来ることは、子供の好奇心に口を出さず「見守る」「応援する」こと。何か積極的にやれるとしたら、一流のものに触れさせる=子供の頃蝶に興味をもっていた著者に、昆虫学を専攻する近所の大学生を紹介してあげたお母さんの例や、パン職人を目指す子供に、例え遠方であっても、美味しいパンを作る職人のいるパン屋で買ってきてあげる(世の中には自分が作るよりもずっと美味しいパンを作れる人がいるんだ!という気付き)こと等。あとは「好奇心のフック」=家の中にいろいろなものを置いておき、興味引くようにする。著者の家にはクラシックのレコードがたくさん置いてあり、教養になった。落合陽一の父親はワインのコレクターで、「父親に教えてもらったこと」を聞かれるとまずワインのことを挙げるらしい。子供の人生に何がどう影響するかは分からないので、とにかくたくさんのものを並べることが良い。探求は総合力が必要なので、偏らせないことも大事(その上で、本人が何かに集中して一つのことを極める、というのは別の話)。一流の人を紹介するのはさすがに難しいけど、いいモノに触れさせるとか、博物館や展覧会に連れて行くとか、そういったやり方は出来るかも。前に私立小学校の説明会に行ったとき(結局自分には響かず受験させることはやめたけど)同じように一流のもの、歌舞伎とクラシックコンサートだったか、を小学校に招くんだとアピールしていたが、同じ理屈か。興味ない子にいきなり一流の歌舞伎を見せても…というところはあるが。
あとは終盤にキーワードとして「セレンディピティ(偶然の幸運に出会える能力)」「グリット(挫折に負けず長期間粘り強く取り組む力)」「フロー(時間を忘れるほど対象に集中して取り組んでいる心理状態)」等を挙げている。これらが地頭力を形成する。セレンディピティの説明はよく分からなかったけど、グリットは参考になった。大切なのは、能力は天才とか先天的に持っているものではなく、努力を続けることで誰もが身につけることが出来る(ということを知識として持っておく)こと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どもが興味を持ったものに没頭できるようサポートしてあげる。どうやったら子どもが何かに興味を持つか、生活の中に仕掛けや種を蒔いておく。一流のものや人に触れさせる、出来るだけバックグラウンドが異なったり多様な人の集いに連れて行く。興味を持ったら行動させてみる。行動に目的を求めなくともよくてとにかく行動させてあげる。褒めるときは人と比べない、その子の以前の状態からの成長に着目する。
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好奇心の畑を耕す。それが探究心に繋がる。
探究学習は武器となる個性を磨く有効な手段。
親として、この可能性を潰さぬよう見守りを大切にしたい。 -
2023.11.25 朝活読書サロンで紹介を受ける。教養は人生の腐葉土。混ざりあっていないといけない。本に何冊かあったかで学力がきまる。
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集中力を高める方法が具体的
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相変わらずな内容デス(笑)
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脳科学の方面からの分析があるのも良い。
子どもへのアプローチの仕方の参考になる。 -
自分が学生時代のときに読みたかった…!!
まさに暗記で受験を乗り越えてきたので、探究する力が不足していることを、社会人になってから痛感しています…。
自分に子どもができたら、興味を持つ選択肢が増えるような環境づくりと、その興味を大切にすることを心がけたいと思いました。
なんとなく手に取った本でしたが、大人としても参考になる内容で、とても満足感がありました。
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これからの時代に「探究心」がいかに大切かわかった。