できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569842370

作品紹介・あらすじ

★リーダーが「力の入れどころ」をほんの少し変えるだけで、メンバーは自ら動き出す!

★リーダーの9割は知らない「正しい頑張りどころ」と「任せ方のコツ」がわかる本!


多忙な管理職のみなさん、1人で頑張って空回りしていませんか? 
プレイヤーとして優秀だった人ほど要注意。「間違った頑張り」で部下のやる気や主体性を奪ってしまっているかもしれません。

実は本書の筆者も、リクルートで初めて営業リーダーになった頃は、そんな「1人で頑張りすぎるリーダー」だったといいます。
しかしその後、猛烈な反省から、うまくいっているリーダーの言動を観察し、さらにそれを自ら実践・アレンジし続けることで、独自かつ効果的な「任せ方」を体得。その結果、プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰を4回受賞しました。

本書では、そんな筆者が、部下のやる気と能力をフルに引き出す「リーダーの正しい頑張り方・任せ方」を、具体的にアドバイス。
忙しすぎる管理職を救う1冊です!


【本書の内容】
第1章 リーダーの悩みは、「頑張るポイント」を変えるだけで解決する
第2章 できるリーダーの「部下を覚醒させる任せ方」
第3章 「この人と頑張りたい」と思われるリーダーになる
第4章 部下が「自分からやりたくなる」ように導く
第5章 一丸となって「戦えるチーム」の作り方
第6章 スパッ!と「決められる」リーダーになる
第7章 「リーダーの孤独」を感じた時こそ、勝負どころ

【本書「はじめに」より抜粋】
私はリーダーになるのがとにかくイヤで、リクルートで営業リーダーになる(させられる)まで、リーダーになることから徹底的に逃げてきたよう人間です。そんな私でも、ちょっとしたコツを知ることで、「任せる」ことができるようになり、リーダーほど面白い経験はない、とまで言えるようになりました。この本では、そんな「任せられた部下がワクワクできる」、そんなマネジメント手法を紹介していきます。

感想・レビュー・書評

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  • 極論が載っているかと思いましたが、けっこういろんなことをやっていて安心しました。
    よくまとまっていて読みやすかった。
    いわゆる通説が、図表や、箇条書きで解説されていて、理解を促してくれる
    教科書的な文章の量でさくさく読めました。

    構成は以下です。

    はじめに
    第1章 リーダの悩みは、「頑張るポイント」を変えるだけで解決する
    第2章 できるリーダーの「部下を覚醒させる任せ方」
    第3章 「この人と頑張りたい」と思われるリーダーになる
    第4章 部下が「自分からやりたくなる」ように導く
    第5章 一丸となって「戦えるチーム」の作り方
    第6章 スパッ!と「決められる」リーダーになる
    第7章 「リーダーの孤独」を感じた時こそ、勝負どころ

  • とてもオーソドックスな内容に感じた。

  • 題名と前書きが好みで無いが、内容は良し。

    管理職に任命されたので読み直してみたが、任命される前と後では理解が違くて、それもまた面白い。

  •  「できるリーダーはこれしかやらない」の「これ」は何か。一言で言うと、「部下をやる気にさせて気持ちよく任せること」になろうか。そのためのノウハウやテクニックが本書では満載されているが、自分や部下、その時の状況に応じて、マッチするものをうまく組み合わせて実践していきたい。

    【本書を読んで自分が実践したいと思った考え方】
    〇「厳しく伝える」より「丁寧に伝える」
    〇「任せる」と「放任」の違いを明確にする。
    〇失敗を責めず、次の策を共に考える。自分の失敗を語り、人間くささ(弱さ)を見せる。
    〇短期的な結果ではなく、人の「伸びしろ」に期待する。
    〇やるべきことはトップダウン、やり方はボトムアップ
    〇ほめるポイントは結果や努力に加え、能力、内面も。
    〇動機付けの法則 Will-Can-Must
    〇感謝の総量(上司×同僚×顧客」を増やす。
    〇「解決方法」から考えず、まず「課題」を特定する。
    〇迷ったときは、本からヒントを得る。
    〇「自己決定感」を促す。

  • 「これ」が何か、ずばり書いてある、というわけでもないが、乱暴に要約すると「部下に任せよう!」というところか。レーダーは管理をしっかりするのが仕事であり、上手に任せることが大事。任せっきりにしないのも大事。
    私がこの本の中で1番印象に残ったのは、リーダーの孤独を感じたら成長するときだ、ということ。そうか、リーダーとして孤独を感じるのってみんな同じなのか、と、自分が弱っちいからではなくそういうものなのだと知れたことがとてもよかった。
    また、ビジネス理論をベースに判断するべきと、基本のビジネス理論が紹介されていたので勉強したい。

  • 3.3
    読みやすい
    言ってることはわかるけど実践するのは難しい

  • 「メンバーに任せる、考えさせる」ことを説いた本
    ボリューミーで、網羅性を伴ったリーダー論にもなっている
    大半はそれらを実現するためのノウハウや実例に充てられている
    こと、マイクロマネジメントの部分は、まさにドンピシャで刺さった

    実例は、筆者の経験が活きたものが多い
    しかし、そんな部下おらんやろ…と思うところもままあった
    行くところに行けば、そんな人材がいるのだろうか…
    また、この手の書籍にありがちな数値化しやすい営業的なサンプルが多い
    そうでない職種の人は読み替えが必要なので注意

  • 備忘録

    第二章 部下の覚醒させる任せ方
    ・パーフェクトではないが、信じて任せてみる
    すぐの結果ではなく、伸び代に期待する
    ・方針はリーダーが考えて方法はメンバーが考える

    第三章 この人と頑張りたいと思われるリーダーになる
    ・部下の前では自分のことを横に置いておくと決める
    ・モチベーションを高めるのは能力や内面を誉めたとき。
    例)おはじきを他の子供にわけてあげたことを褒める時は、わけてあげたことだけではなくその思いやりをほめる
    ・リーダーになったら放っておけない使命を考える

    第四章 部下が自分からやりたくなるように導く
    ・やる気は、欲求(こうなりたい)×能力(自分ならできるかも)でございます成立する。

    第五章 一丸となって戦えるチームの作り方
    ・ビジョンを形骸化させないために、視覚・聴覚・仕組みで確実に浸透させる

    ・タックマンモデル(チームの発展段階)
    形成期(よそよそしさがあるので、必要なのは会話の量)→混乱期(チームがぶつかり合う、必要なのは、お互いを知るための忌憚のない会話)→統一期(共通の規範ができる、必要なのは納得感)→機能期(卓越した成果が出る、必要なのは祝福)

    第六章 スパッと決めれるリーダーになる
    ・ダメなリーダーはいつもやり方から考えるが、結果を出し続けるリーダーは課題を絞る

    第七章 リーダーの孤独を感じた時こそ勝負どころ
    ・不条理なことはたくさんある(理不尽なことは乗り越えなくてよい)。ただその経験があるからこそ部下に寄り添えるし厳しい判断もできるし、謙虚に現状を受け止め、自分を横に置き、使命を果たすことに没頭できる

    ・リーダーはまず最初の2割を味方につける。
    そのためにまず誰よりも汗を流す。

    ・社外の人と接点を増やす。会社を出されても100%やっていけるが、その確信が持てないから不安になる。これは村人意識と同じで狭い世界で重圧を感じると、どんな優秀な人でも非合理な判断をしかねない。

  • プレイヤーからリーダーになる人に向けて、仕事の任せ方、部下や上司とのコミュニケーションの方法や、チームを良い方向位導く方向などが、たくさん書いてある。
    例も豊富で良い。
    一つ一つのトピックも簡潔でわかりやすいのだけど、タイトルの「これ」しかやらない。の「これ」がめちゃ多い。メモってたら100個くらいになった。
    できるリーダーになるのはなかなか大変だ。
    出来るところからやって行けばよいかな?とも思うのだけど、

    「リーダーになったからには、基本的なビジネス理論をぜひ知っておきましょう
    その時に大事な事は教科書に基づいてちゃんとやってみること。自分の都合の良いところだけをピックアップしてやるのではなく、全部やってみることが大事です」

    と言ってる箇所もあって、全部やるのはちょっとスパルタ。

  • リクルートで営業職を経て、管理職や関係会社の代表取締役などの重要ポストを経験した著者が現在設立した会社での内容や自身の経験を踏まえてリーダーとしての心構えや行動を解説した一冊。

    著者の経験を踏まえて部下に任せて経験を積ませること、失敗談を語るなど弱みを見せること、初めは丁寧に教えること、自分軸や仮説など自分の基準を持つことなどリーダーとしての振る舞いや心構えを具体的に学べました。
    また新人、中堅、年上の部下といったそれぞれの立場に合わせてどのように接していけばいいかも解説されており勉強になりました。
    そして、GROWモデルやBSCやストレングス・ファインダーなど手法が解説されていたのも実践的で取り入れてみたいと感じました。

    信用と信頼や任せると放任や理不尽や不条理などニュアンスが微妙なこともリーダーとして理解しておくべき違いも知ることができました。

    そんな本書の中でも会話をする機会を持つことでチームの業務が円滑に進むことの部分や相手軸で考えさせる、自発的に行動を促すことなど部下に対する振る舞いなどは参考になると感じました。
    また、トレードオフの際は第3の案を出すことや判断力を上げるために課題から考えることなども今まで知らなかっただけに印象に残りました。

    本書を読んで、部下の考えの背景や価値観を知ることも重要であることも読んでいて感じました。
    部下を人として接することや自分の経験を押し付けないことなど相手の立場になって考えることも重要であるということも感じました。
    本書での心構えやテクニックを活かしてリーダーとしての力を高めていきたいと思った一冊でした。

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著者プロフィール

(株)らしさラボ 代表取締役
株式会社らしさラボ代表取締役。1991年リクルートグループ入社。法人営業職として従事。プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰4回を受賞。累計40回以上の社内表彰を受け、営業部長、(株)フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。2011年、研修会社(株)らしさラボを設立。リーディングカンパニーを中心に年間200回を超えるセッション(営業研修、営業リーダー研修、コーチング、講演)を行っている。実践的なプログラムが好評で、リピート率は9割を超え、その活動は『日本経済新聞』『日経ビジネス』『The21』など多数のメディアで紹介されている。Webラーニング「Udemy」でも営業スキル、リーダーシップ、時間管理などの講座を提供し、ベストセラーコンテンツとなっている。

「2023年 『やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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