- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569841328
作品紹介・あらすじ
大切な人の余命を前にしたとき、家族や周りができることとは。心のケアから、実際の痛みを知る方法まで、緩和ケアの第一人者が解説。
感想・レビュー・書評
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私自身が高校生の時に、祖父の肺がんが再発して終末期を迎えるとき、この本を読んでいたら祖父もストレスなく最後の時を過ごせたのかなーと少し後悔の念がわいた。
息苦しさや痛みにはうちわを仰ぐことが患者にとって痛みを紛らわせることなんていうのはこの本を読んでいなかったらわからなかった。世間一般的にはモルヒネは、最強の麻薬でそれを使ったら中毒性があるという固定概念があるが、正しく使えさえすれば患者にとってもとてもストレスフリーになる薬なんだなと思った。近年アメリカではオキシコンチンの麻薬中毒でなくなる人が増えている。それも、アメリカでは痛みに耐えるということをしないために、終末期を迎えるような病気でもないのに医師はオキシコンチン系の麻薬をすぐにだす、それに輪をかけて患者も乱用する。退院後には、乱用の結果、中毒になり、病院外でイリーガルに販売している(完全なるオキシコンチンではなく)合成薬を簡単に手に入れ常用し、中毒死するケースが社会問題になっている。もっと、医者が麻薬に対して敏感になり適切な処方を勉強し、患者にも麻薬がもたらす人間の最後を知らなければいけないと思った。もちろん、終末期の緩和ケアには使用することには大賛成だが、麻薬に関しては時と場合を見なければいけないと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「痛いときは家事などをさせた方が良い」「息苦しいときはうちわで扇いであげる」「すべての辛さを緩和してくれるマッサージの方法」といった具体的なケアの技術に始まり、最期の時に向かって起こる体や心の変化、最期を迎える場所をどう決めるかなどを専門家の立場から解説。
死ぬことは苦しいことばかりではない。病を得た本人も家族も納得し、笑顔で送り出せる「素敵なご臨終」を迎えるために、知っておきたいことを医学的な用語を使わずに、図などを用いてやさしく読みやすく紹介! はじめに─残された時間を笑顔で過ごしてもらうために、あなただからこそできることがある
第1章 大切な人がつらいときにあなたがしてあげられること
緩和ケア6つの「誤解」をとく
第2章 大切な人は何をつらいと感じているのか
第3章 病によって最期の過ごし方は違う
─後悔しないために、四つの死に方を知っておく
第4章 最期を迎える数週間前から数日前の変化を知っておく
第5章 大切な人を楽にする緩和ケア11の技術
おわりに