新鉄客商売 本気になって何が悪い

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569838588

作品紹介・あらすじ

「ななつ星」を生み出し、JR九州を株式上場にまで導いたカリスマ経営者・唐池恒二。鉄道経営の常識を破った経営手腕の極意に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 2009年から2014年迄の5年間JR九州を社長として、2022年迄の8年間を会長として率いた唐池恒二さんが、自身の偉業を熱く解説する本。

    主だった功績だけで、「ゆふいんの森」、「あそBOY」、高速船「ビートル」就航、「うまや」をはじめとする外食事業の立ち上げ、「九州新幹線」、超豪華寝台列車「ななつ星」、「JR博多シティ」、そして、悲願の株式上場、とあり、普通の人だったら、一生掛かってもひとつできるかどうかというくらいの難事業を立て続けにやり遂げた、とんでもなくエネルギッシュなひとだ。

    自分の地元が九州なので、帰省するたびに博多駅や唐津駅が賑やかになってるなあ、とは思っていたが、この人の求心力に依るところが大きいようだ。

    外食の会社の社長を2期、間を空けてやられた間の不在の3年間は赤字だった、という事実が意味するところは、人によって意見が分かれるところだろうか。

  • 唐池会長は、テレビでよくお見かけするが、この本を読んでより一層JR九州が好きになった。デザイナーの水戸岡さんとの対談が、また最高でした。JR九州の列車に乗って、お店に行き、買い物したり、食事をしたくなった。臼杵市や飫肥に列車に乗って行ってみたくもなった。この本は、ビジネス書として素晴らしくて何度も読んで仕事術を習得したい。

  • 会社の取締り役が、オススメ本として、「鉄客商売」をあげていて、たまたまこの本が先に手に入ったので先にこちらを読んでみた。

    著者が外食産業を離れて、鉄道に戻るとすぐに赤字になり、3年後に外食産業へ再度、出向すると、すぐに黒字になる。
    その対策は、手作りに拘ったことだと記載があるが、著者が戻ったがために、士気が高まったから、よい方向に動いたのではないかと思う。

    とりあえずどんなアイデアを言っても大丈夫。
    どんな事を試しても大丈夫。
    そんな地盤が著者がいく事で復活したのではないだろうか。

    それはなんだろう?
    最後まで守ってくれる上司、いや、責任を取ってくれる上司とでもいうのだろうか。
    そんな風土を生み出せる人物なのではないかと思った。

    結局、上に立つ人によって、下の働きも、士気も変わるんだろうなーと。

    とりあえず。。
    COVID19が落ち着いたら、うまや赤坂店に行きたい。
    市川猿之助さんの元お住まいとは。。。(建て直しているので、お住まい現物ではないが)
    今でも上の階にはお稽古場があるのかしら?
    しかし。。驛には行ったことがあったが、まさか、JR九州の外食産業とは思っていなかった。。。

    あと!ななつ星乗ってみたい!!
    あの電車は一生に一度乗ってみたい!!
    高いけど。。。。

  • 唐池さんが外食産業を黒字化した後、
    一旦鉄道事業に戻られると、
    また赤字が出始めた。

    そこには、何があったのだろうか?

    効率化の行き過ぎとかいてあったが、
    それを"手作り"などを取り入れて
    黒字化に戻したというような
    単純なものではないように
    思うのだが・・・。

    いい面しか書いていないように思う。

  • 2017.12.04 SERENDIPより

  • レビュー省略

  • JR九州の元社長で現会長の唐池恒二さんが、国鉄時代から現在までの仕事を通して学んだ事をときに面白く、臨場感あふれる表現で綴っている。

    前作の鉄客商売では、主に自分がやってきたことを書いていたが、今回は部下や周りの人が自分と一緒にどんな仕事をしてきたかに触れている。

    個人的には、丸井研修最後のあいさつで冗談を言ったときに、周りも自分も涙があふれてきた話は最高だった。そして近いうちに本当にその冗談が実現するのではないかと思っている。それまでは日経を取り続けようと思う。

    前作でも感じたが、こんなリーダーがいる会社は、きっと活力にあふれ、チャレンジすることに前向きなんだろうなとうらやましく思った。

    それ以外でも農業に参入した章は当時の害獣に対する苦労と歴代の責任者の対比の部分は「やられた」と思いながらにやりと笑った。

    気に入った言葉
    「気」を満ち溢れさせる5法則
    1.スピードのあるきびきびした動き
    2.明るく元気な声(挨拶や会話)
    3.隙を見せない緊張感
    4.よくなろう、よくしようという貪欲さ
    5.夢見る力

    有言実行=将来の夢を語り、語った夢の実現に向けて行動を起こすこと

    仕事を成功に導く3つの力
    1.夢見る力
    2.「気」を満ち溢れさせる力
    3.伝える力

    伝える力
    1.興味を引く表現方法
    2.絞り込み
    3.シンプルで分かりやすく、心に刺さる
    4.何度も繰り返し発信する
    5.2メートル以内で会話をする
    6.「気」を込める

    伝えても、伝わらなければ、伝えたとは言えない

    本気の学び
    1.逆境と屈辱は人と組織を強くすることがある
    2.デザインは物語は、いい仕事、いい商品、いい街づくりに不可欠
    3.武者修行は最強の鍛錬の場
    4.継続は力なり。継続するにも力がいる
    5.熱意と準備、そして密度で交渉の成否は決まる
    6.手間を惜しまずやりたくなる夢を、リーダーは描くこと
    7.夢の実現後、すぐに次の夢を描くことが人を育てる
    8.有言実行の誓いと言霊が夢をかなえる
    9.何事も最初が肝心、スピードも肝心
    10.激論を戦わせた後は真実が見える
    11.公平かつ誠実な商いはブランド価値を高める
    12.新規事業の成否はひとえに「ヒト」にあり
    13.農業はすべてのモノづくりの源
    14.人はどうあがいても、大自然にはかなわない
    15.いかなる場面でも競争は力なり
    16.おいしい食事を一度にもビジネスの種はある
    17.まちづくりは成果以上に、成果に至るプロセスが大事
    18.「夢」と「気」と「伝える」この3つの力が人をその気にさせる
    19.伝えても伝わらなければ伝えたとは言えない

  • ユーモアと熱意で仕事を次々成功させているのが痛快。気を満ちさせる事や、いい声の効能など、真似したくなる。好きな事を、夢を持って本気で頑張る事が成功のカギかなと思う。シンプル。

  • -2018/01/12
    ▶︎やる気と肩書き どちらか一方では成就しない。JR九州を一流企業にした秘訣がここにある。

  • クリエイティブな考え方を持つためには、
    本気で好きになって、
    本気で取り組む。

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著者プロフィール

九州旅客鉄道株式会社 代表取締役会長

1953年4月2日生まれ。1977年、京都大学法学部を卒業後、日本国有鉄道(国鉄)入社。1987年、国鉄分割民営化に伴い、新たにスタートした九州旅客鉄道
(J R九州)において、「ゆふいんの森」「あそBOY」をはじめとするD&S(デザイン&ストーリー)列車運行、博多〜韓国・釡山間を結ぶ高速船「ビートル」就航に尽力する。また、大幅な赤字を計上していた外食事業を黒字に転換させ、別会社化したJR九州フードサービスの社長に就任。2002年には、同社で自らプロデュースした料理店「うまや」の東京進出を果たし、大きな話題を呼んだ。2009年6月、JR九州代表取締役社長に就任。2011年には、九州新幹線全線開業、国内最大級の駅ビル型複合施設「JR博多シティ」をオープン。2013年10月に運行を開始し、世界的な注目を集めたクルーズトレイン「ななつ星in九州」は、その企画立案から運行まで陣頭指揮に当たった。2014年より現職。同社およびグループ会社42社のトップリーダーとして奮闘中。

「2020年 『逃げない。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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