国際法で読み解く戦後史の真実 文明の近代、野蛮な現代 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569836942

作品紹介・あらすじ

第二次大戦後、戦争をなくそうとした世界はなぜ残虐になったのか? 冷戦体制から現在の混迷までを一刀両断に解明する斬新な現代史。

感想・レビュー・書評

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  • 難しかったし面白かった
    しかし、決めつけというか偏見も多少含まれているように感じた
    参考程度に読んでみるのもいいかもしれない
    きれいごとは書かれていない分 楽しかったです

  • 「戦争は、この世で最も悲惨な出来事であるー本当だろうか。」

    我々が幼い頃から学んだ歴史や、日々のメディアから無理に納得し、思い込んでいたものに疑問を抱く良いきっかけとなった気がします。
    それも胡散臭い内容で、ではありません。
    歴史の事実と仁義(国際法)を片手に、本書は歴史を辿ります。

    すると次第に、これまで不思議だったことが腑に落ちてきて、なんとも読み心地の良い一冊でした。

  • 国際法と地政学。
    双方の視点が欠けている上に、危機意識もない。
    アクターではなくてシアターだという一言はかなり強烈だ。

    二代超大国であった米ソが、国際法を理解できない国と、判っていて破る国だったこと、ダブスタのウィルソン主義と共産主義という、やべえ宗教戦争じみた話だったこと、米が味方と敵を見誤る天才であったこと。

    色んなことが絡み合って、近代より野蛮になった現代。

    米国から派遣が失われた瞬間に、日本は破滅するよね。
    そうならないようにするにはどうするかという、この瀬戸際にあっても、そんな声が上がらない。
    いや、上がろうとすると潰される。

    確かに、日本は、すでに国ではなくなったかもしれない。

  • 明日、新しい時代である「令和」を迎えるにあたり、部屋の片隅に読みかけとして置かれていた本を一斉に整理することにしました。恐らく読み終えたら、面白いポイントが多く見つかると思いますが、現在読んでいる本も多くある中で、このような決断を致しました。

    星一つとしているのは、私が読了できなかったという目印であり、内容とは関係ないことをお断りしておきます。令和のどこかで再会できることを祈念しつつ、この本を登録させていただきます。

    平成31年4月30日(平成大晦日)作成

  • 倉山氏の簡潔明瞭でストレートな解説と事実確認は、スッと入ってきますね。近代史を正しく理解し、近隣諸国の歴史や特徴をつかむことが、海洋国家「日本」の取り組むべき方向を決定できることと感じられます。
    少なくとも現状ままでは、危ない!

  • 憲政史家の倉山満が文字通り、国際法を基準にして戦後史を読み解くと、現代は1945年以前よりも明らかに国際法違反が増え、紛争が増えているということを分析した一冊。

    幸か不幸か日本は中露北朝鮮の軍事的脅威に晒されてるだけで済んでいるが、今後軍事的侵略を防ぐためには、米国の傘下で安穏としてるだけでなく、自立のために軍事力強化の必要性を痛切に感じた。

  • 倉山満は現代人に必要な事実・知識を、幾度も繰り返し、同じ事柄も常に現代抱える問題を例示しながら伝える。言論人として、自分の考えを布教するわけでもなく、自分で考える力を身に着けさせるために・・・。なぜなら、無知が日本を無間地獄に落としたため、また、さらなる国難が迫っているから

  • 国際連盟を支えていた日本の優秀な人材
     安藤峰一郎、石井菊次郎、新渡戸稲造、杉村陽太郎
     4大国が常任理事国 イギリス、フランス、イタリア、日本 アメリカは加盟していない イギリス、フランスはヨーロッパの国と利害関係があるので、解決するどころか争いを悪化しかねない。日本が重要なプレイヤー

    国連 united nation (連合国)

    国連は頼るものでなく、自分が強くなって使う道具

    東京裁判 事後かもしれないが法ではない。だから事後法ですらない 江崎道朗

    日本が北方領土を取り返すチャンスがあったとすれば、ソ連が崩壊した時 その時の首相は海部俊樹

    ファシズム 国よりも党が上

    位打ち 後白河法王の得意技 相手をうまく手の内で躍らせるために、あえて高い位をあげてしまうこと

    アメリカの中東政策の間違いは、「投票箱を持ち込めば民主化出来る」というところにある

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著者プロフィール

憲政史家

「2023年 『これからの時代に生き残るための経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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