マッカーサーと日本占領 (2020160420)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569825816

作品紹介・あらすじ

戦後日本を考える上で、ダグラス・マッカーサーは避けて通れない人物である。半藤昭和史ファン待望の「マッカーサー論」。

感想・レビュー・書評

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  • マッカーサーは彼のフィリピン防衛失敗を横浜軍事法廷で復讐した。
    天皇を「国際法違反」で戦犯とするのは、国際法に則ったものなのか?
    処刑対象は木曜日に呼び出され金曜日の深夜、日付の変わる頃執行される。米兵は土日休みとなっていたから。
    しかし挑戦戦争勃発で、死刑執行は取りやめとなった。

  • 掘った芋いじるな→What time is it now? 蛇の目傘→General MacArthur なんて発音を楽しんでたことを思い出しました。 半藤一利氏、渾身の書「マッカーサーと日本占領」、2016.5発行です。1903年陸士を一番で卒業、4年間の平均が98.14点だったというマッカーサー、目立ちたがる身の持しかたで崇敬もされ、嫌忌もされたとか・・・。民主化による太平洋のスイスの建設を。天皇との11度の会談によって戦後の日本の行く末が~。マニラでの本間元中将裁判での夫人の妻としての誇りに感動を。

  • 半藤氏による戦後の歴史の真相を語っている内容。
    戦後占領状況の詳細については、もしかしたら
    初めて読んだかもしれません。
    とても読みやすい内容です。
    どこまでが本当かはよくわかりませんが、
    マッカーサーのことについて、昭和天皇についてが
    少し誇張しすぎているような気がします。
    もっと、偶然や環境、その他の社会的な集団的実践の
    結果であるのであって、真実はそんなに劇的ではない
    ような気がします。

    巻頭に戦後日本の写真が多く掲載されていて、これは
    興味深く見ることができます。

  • 歴史探偵を自負する著者がマッカーサーをテーマに占領期を軽妙に語っている。
    知らなかったことはあまりないが、通読してみると、天皇とマッカーサー、天皇制の存続を巡る動きはやはりスリリングであり、これが本書の眼目であろう。
    かれこれ30年ほど前に雑誌に掲載されたものを再出版したようだが、色褪せていない。このように復刻されたのはありがたいことだ。
    冒頭の戦後の日本のカラー写真がまた生々しく、一見の価値がある。

  • 本書は、米軍の空襲で焦土となった町にたたずむ女性の写真をカバーに掲げ、また、巻頭の24ページを使って、占領期日本の光景を、生々しい写真で伝えることから始まっている。そう、我ら日本人は、ここから立ち上がって来たのだ。著者は、「マッカーサーの顔なんか見たくもない」と言う。この言葉こそ、戦後を生きてきた人びとの反骨心の原点であろう。マッカーサーによる6年足らずの統治下において、さまざまな大変革が成された。そして、それらはいまだに、憲法問題、国防問題、教育問題、沖縄問題、人権問題などなど、世論を二分して、この国を揺り動かしている。先の大戦から70年を経て、日本人にとっては、これらの問題の現代的事情をふまえた解決が、当面の問題となるだろう。そして、新たな国家目標をもって未来に漕ぎ出すために、“あの時代”に行われたことを振り返っておくべきである。著者が祈りを込めて贈る、「日本のいちばん悲しかった日々」。

    戦後日本を考える上で、ダグラス・マッカーサーは避けて通れない人物である。半藤昭和史ファン待望の「マッカーサー論」。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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