- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569825816
作品紹介・あらすじ
戦後日本を考える上で、ダグラス・マッカーサーは避けて通れない人物である。半藤昭和史ファン待望の「マッカーサー論」。
感想・レビュー・書評
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マッカーサーは彼のフィリピン防衛失敗を横浜軍事法廷で復讐した。
天皇を「国際法違反」で戦犯とするのは、国際法に則ったものなのか?
処刑対象は木曜日に呼び出され金曜日の深夜、日付の変わる頃執行される。米兵は土日休みとなっていたから。
しかし挑戦戦争勃発で、死刑執行は取りやめとなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
掘った芋いじるな→What time is it now? 蛇の目傘→General MacArthur なんて発音を楽しんでたことを思い出しました。 半藤一利氏、渾身の書「マッカーサーと日本占領」、2016.5発行です。1903年陸士を一番で卒業、4年間の平均が98.14点だったというマッカーサー、目立ちたがる身の持しかたで崇敬もされ、嫌忌もされたとか・・・。民主化による太平洋のスイスの建設を。天皇との11度の会談によって戦後の日本の行く末が~。マニラでの本間元中将裁判での夫人の妻としての誇りに感動を。
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半藤氏による戦後の歴史の真相を語っている内容。
戦後占領状況の詳細については、もしかしたら
初めて読んだかもしれません。
とても読みやすい内容です。
どこまでが本当かはよくわかりませんが、
マッカーサーのことについて、昭和天皇についてが
少し誇張しすぎているような気がします。
もっと、偶然や環境、その他の社会的な集団的実践の
結果であるのであって、真実はそんなに劇的ではない
ような気がします。
巻頭に戦後日本の写真が多く掲載されていて、これは
興味深く見ることができます。 -
歴史探偵を自負する著者がマッカーサーをテーマに占領期を軽妙に語っている。
知らなかったことはあまりないが、通読してみると、天皇とマッカーサー、天皇制の存続を巡る動きはやはりスリリングであり、これが本書の眼目であろう。
かれこれ30年ほど前に雑誌に掲載されたものを再出版したようだが、色褪せていない。このように復刻されたのはありがたいことだ。
冒頭の戦後の日本のカラー写真がまた生々しく、一見の価値がある。 -
本書は、米軍の空襲で焦土となった町にたたずむ女性の写真をカバーに掲げ、また、巻頭の24ページを使って、占領期日本の光景を、生々しい写真で伝えることから始まっている。そう、我ら日本人は、ここから立ち上がって来たのだ。著者は、「マッカーサーの顔なんか見たくもない」と言う。この言葉こそ、戦後を生きてきた人びとの反骨心の原点であろう。マッカーサーによる6年足らずの統治下において、さまざまな大変革が成された。そして、それらはいまだに、憲法問題、国防問題、教育問題、沖縄問題、人権問題などなど、世論を二分して、この国を揺り動かしている。先の大戦から70年を経て、日本人にとっては、これらの問題の現代的事情をふまえた解決が、当面の問題となるだろう。そして、新たな国家目標をもって未来に漕ぎ出すために、“あの時代”に行われたことを振り返っておくべきである。著者が祈りを込めて贈る、「日本のいちばん悲しかった日々」。
戦後日本を考える上で、ダグラス・マッカーサーは避けて通れない人物である。半藤昭和史ファン待望の「マッカーサー論」。