ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉 (PHPビジネス新書)
- PHP研究所 (2012年7月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569805504
作品紹介・あらすじ
"成功"と"尊敬"を同時に手にする大富豪、ウォーレン・バフェット。投資家、経営者として名を馳せるバフェットだが、その言葉には、あらゆる職に就くビジネスパーソンの心を揺さぶるパワーがある。本書は、バフェットの名言を厳選収集、一冊でその叡智に触れられる本。マネー感覚から成功のコツ、情報や時間の使い方、人間関係の築き方、震災後の日本へのメッセージまで、幅広いテーマの言葉を整理してまとめた。超一流の「仕事と人生の極意」とは?
感想・レビュー・書評
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1.最近、世の中の成功者はどのような発想をしているのかを知りたくなりました。そこで、尊敬している人物の1人であるバフェット氏の考え方を学びたいと思いました。
2.一喜一憂しないで物事を見通す力や誠実さ、自分の限界を理解したうえでの生活スタイルを維持しながら生きてきたバフェット氏の投資における考え方を学べる1冊です。彼は決して何でもできる超人ではなく、自分を知り、どの分野なら活躍できるのかを徹底的に考え抜いたので世界一の投資家として名を馳せることができたのです。私たちも、この生き方をしっかりと学び、自分の生活に活かすことで豊かな人生を送ることができると思います。
3.世の成功者には必ず自分なりの「原則」を持っています。各々で違いますが、共通点として「誠実・努力」ではないかと思っています。言葉にしたら簡単なのですが、成功者ほどこれを実践しているのだと思います。二流ほど文句をいう、三流ほど努力をしないなどのできない人ほど成功者よりも怠っているのだと思います。
自分はお金だけの意味ではなく、豊かな人生を歩みたいと考えています。そのためには読書もするし、努力もします。周りを見ていると案外やっていない人が多くて驚きました。逆に、これはチャンスだと思い、20代のうちにやれることをすべてやりつくし、30代を迎えたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすい!メモしたのもちらほら。
投資の原則、というよりバフェットの鉄則。
投資初心者から中級者になるときに、こんな本があるといい影響がありそうな。
あなたの気にいる名言がきっとある。 -
関心のある企業を追い続け割安になるまで待つ
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103の言葉があるが、全てにおいて、信念を軸にされていることと、考えて克服しているというところが素晴らしい。動けば失敗しない人間はいない。後、運を還元するという考え方も素晴らしく、金を持つ事が正義となりつつある世に警鐘を鳴らしてくれている気がする
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バフェットからの手紙や賢明なる投資家より読みやすい。訳文や長文ではない分、細切れに読み進められるし、エッセンスを読み取りやすかった。書かれていることは上記の2冊にあることも多いが、バフェット入門書的な位置付けに良いかと思う。
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いくつか印象に残った事項を挙げておく。
・まずまずの企業をすばらしい価格で買うより、すばらしい企業をまずまずの価格で買うことの方が遥かに良い
・10年経った時、どんなアプリケーションソフトメーカーよりアイスクリーム企業の方が生き残っている可能性が高い
・失敗した場合でもその経緯を説明できるようにしておく。つまり、自分が完全に理解できることしかしない
・『なぜ自分は現在の価格でこの会社を買収するのか』という題で一本の小論文を書けないようなら、100株を買うこともやめたほうがいい
・ベン・グレアムを知る人は多いのに、彼の理論を実行に移す人は少ない。どうしてでしょうね
結局、ウォーレン・バフェットの成功の要諦とは、
道を逸れずに理論や築き上げた信念に忠実であり続けること、なのかなと感じた。
本書ではしばしば対比としてウォール街が登場するが、トッププレイヤーや実践手法が時代で移ろい、情報が目まぐるしく飛び交うのではなく、オマハの環境やバフェット氏の投資理論はずっとベン・グレアムに学んだことを実践し続けている。長い投資人生の中で、最初に学んだ理論に自分なりのアレンジを加えたり、参考にできない部分は一部取捨選択することなどはあるが、原型が壊れるほどの改変はなく、核となる投資理論は不変である。
ただ、変えないだけでなく、それを実践し続けるには周囲のノイズに惑わされない強い信念が不可欠である。膨大な読書と師と仰ぐ人物と共に実際に働いた経験がそれ養成したのだろう。
確固たる理論を学ぶ、もしくは形成することと、それを実行し続ける勇気を学んだ。 -
人間も捨てたものじゃないのはこういう高潔が人がいるから。バフェット氏は投資の神だが、人格も神のように崇高。兆単位の資産があれば金銭感覚が麻痺しそうだが、謙虚さを失わないのは確固とした高い精神性があるから。
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投資の神様といえども、凡事徹底を貫いていることが良く判る。とはいえ言うは易し。例えばビジネスの世界で最も危険な言葉は”Everybody else is doing it"とある。皆がやっていることをしない。ただ、これは単に皆の逆を行けばいいというものではないし、まして、底の浅い逆バリなども意味しない。
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言うまでもなくバフェットはアメリカ最大(世界ナンバーワン)の投資家であり、慈善活動家でもある。そのバフェットの言葉を集めた本。270ページの本だが、ページの片方にバフェットの言葉を大書してあり、対向ページにその解説がある。解説の中にも同じ言葉は引用されているので、この本、半分のページ数でもすんだのではないか。
バフェットの投資関係の言葉で有名なのは「ルール その1:絶対に損をしないこと。ルール その2:絶対にルール1を忘れないこと」だが、それはこの本にはない。本書の中で心に残った言葉を挙げれば、
「幸運な1パーセントとして生まれた人間には、残りの99パーセントの人間のことを考える義務があります」
たいていの「幸運な1パーセント」は99パーセントのことをほとんど考えていないだろう。数兆円の資産を築きながら、子どもには50万ドルしか残さないというのは徹底していると思う。チャールズ・エリス「敗者のゲーム」でも社会貢献の重要さに言及してあったが、すべての資産家はこうありたいところだ。
サラッと読める本なので、バフェットの人となりを手短に知るにはいいかもしれない。ただし、バフェットの言葉通りに投資を実行しても、バフェットのように資産を増やせるわけではない。バフェットは時代と運に恵まれた人、というのが通説だ。