囚人と紙飛行機

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569804415

作品紹介・あらすじ

柵越しに恋をした囚人と少女の恋物語。VOCALOIDを使用した楽曲制作を手掛ける猫ロ眠@囚人が、自作曲『囚人』と『紙飛行機』を自ら執筆しノベル化!『囚人』『紙飛行機』は鏡音三大悲劇の1つである。

感想・レビュー・書評

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  • 『囚人』の始まりの物語。
    ともかく面白くて一気に読み切った覚えがあります。(それでも読むの遅いので半年はかかりましたが)
    ひたすら、色々な面で衝撃を受けた作品となりました。
    元から囚人の楽曲は知ってたのですがより深みがあって色々と考えさせられました。

  • シリーズを買い揃えたので、読み直しました。
    原曲に何度も感動し泣かされ、小説が発売すると知り即決で買ったのも良い思い出です。

    オチはもともと知ってましたが、『ギフト』という物の存在のせいで、一瞬私自身も…主人公解放されるチャンス─?なんて思いました。

    純粋な恋は人に気力を与えますね、良くも悪くも。
    英雄や騎士サイドの事情や背景は詳しく分からないですが、年端もいかない少年が虐げられる様はやっぱり辛かったです…。

    精神が不安定な時はオススメ出来ない本ですね…!

  • 聴くたびに泣かされてきた曲の小説化ということで、とても期待して読んだのですが、暗いし重かったです……。冒頭に書かれているように、いい展開もなくバッドエンド。まあ、原曲の時点でラストは分かっていましたが……。
    これは紙飛行機の小説が出る、ってことですかね。そうでなければかなり辛いです……。最後の挿絵はトラウマです。
    (2012/7/6)

  • 間違いなくこの界隈から出た中では最狂の怪作。

    どことも知れない時代で柵を挟み、紙飛行機を介したやり取りで逢瀬を重ねど、支配者と被支配者を暗示させるお互いの立場と病苦、死によって引き裂かれる少年と少女の悲劇――、それが元になった楽曲です。

    正直に申し上げれば、個々の要素を取り上げてみれば物珍しさはありません。悪い意味での西尾維新らしさを指摘される声も御尤もでしょう。
    ですが、VOCALOID楽曲作者自らが手掛けたノベライズ、PHP研究所が先鞭を付け、実績を積み上げた中でとりあえず無難なものが出てくると思ったらコレが出てくる意味のわからなさは特筆に値します。

    作者さんはその手の趣味があるのかと言うほど、作中で人体破壊描写を多用される方なのですが、処女作な本作の時点で全く自重していません。

    いきなり読むな、って忠言からはじまる通り徹頭徹尾読者を突き放し、主人公は収容所で虐待を受け続け、希望が見えたと思ったらそれもウソ! 
    主人公をいじめていじめていじめ抜いた果てが半端な死で終わったら良かったんですけどねぇ。

    世界観と合わないけど、とにかく濫用される≪中二ワード≫なルビの洪水も辛いところです。
    細かいところを置いとけば、イメージとしてはナチスのユダヤ人収容所をイメージすればいいはずなのに、髭面のおっさんが掛け言葉三段重ねでキメ台詞を飛ばしてくるのは厳しいものがあります。

    収容所っていう狭い世界でありながら結構詰めてきただろう世界観をチラ見させるのもキツい。
    私は詳しくは知りませんが『カタストロフの夢』という別シリーズの設定を突っ込んでいるそうですが、ノータッチである以上はあんまりフレンドリーではないです。

    精神的にも作劇的にも、後半の割と盛り上がりどころで伏線は張られていたとはいえ唐突気味に出された設定によって敗北するので二重の意味でショックを受けます。

    ただし、ここまでのところ不快さでゴリゴリ押して読者の精神を擦り切らせる狙いは十分に果たしています。
    読後どころか、最中でも悪酔いさせるような独特の文章、中高生向けとしてはなかなか珍しい二段組みのでそれなりに分厚いボリューム感、新たな扉を開ければ、これはこれでなかなか味わえない感触が待っています。

    悪趣味の極致なんですけど、それを何の気負いもなしに吊り下げて向こうから歩いてきたような作者に僕は興味を惹かれますね。偽悪的と言うか、最悪の展開と結末なんだけどこれはこれでハッピーエンドと言えてしまう謎の説得力とか。

    単独作品としては良くも悪くも見れたものでは無いですが、この作品は僕が知る限りではこの少年視点の本作『少年パラドックス』、紙飛行機を交わし合う少女視点の『少女アポリア』、少女の兄と主治医という裏側視点の『裏方アンチノミー』という三作で構成されているので、連作で見ればなかなか面白い見方もできます。

    同時期に起こった出来事を視点を変えて追体験してみるって趣向はかなり面白いです。それぞれ違った激烈な死が待っていますが本書を乗り越えられた読者なら大丈夫でしょう。
    ただ、本書のツッコミどころは別視点で回収されており、続く過去編に回した分を置いとけば大体の伏線は問題ないのですが、なぜこんな怪作が生まれたのか?
    その謎は作者の本を読み進めていっても永遠にわからないと思います。ボカロ小説と思うと間違いなく脳挫傷を食らう一冊でした。

  • 申し訳ないんですが、ここまで読む気を失わせるような文章を読んだのは初めてです…。西尾維新氏の本をよく読む人ほどこのような感想になるんじゃないかな…劣化版西尾節。不快感が凄まじい。
    原曲がとても好きなだけに非常に残念です。

    • ひな花凛さん
      いいえ、文体です。「筆者の個性的特色が見られる、文章のスタイル」の意味です。なんというか、どこか幼稚且つ西尾氏の模倣のように感じられたのです...
      いいえ、文体です。「筆者の個性的特色が見られる、文章のスタイル」の意味です。なんというか、どこか幼稚且つ西尾氏の模倣のように感じられたのです。
      西尾作品で見られる2段構成の本であることに関しては特に感想はありません。
      2021/02/23
    • 赤嶺紅愛さん
      2段構成と言うんですか!ありがとうございます
      ご返答ありがとうございます
      感じ方はそれぞれですもんね!
      2段構成と言うんですか!ありがとうございます
      ご返答ありがとうございます
      感じ方はそれぞれですもんね!
      2021/02/23
    • ひな花凛さん
      ボカロ大好きで原曲も好きなのですが残念ながらこの小説は合わなかったなぁ……という感じです。
      こちらこそコメントありがとうございました(*´...
      ボカロ大好きで原曲も好きなのですが残念ながらこの小説は合わなかったなぁ……という感じです。
      こちらこそコメントありがとうございました(*´ω`)
      2021/02/23
  • 曲を聞いた後で読むと泣ける。
    通勤に読むことはおすすめしない。
    漢字や熟語が難しいので、調べられる状況を作ってから読み始めると理解が深まるかもしれません。

  • PHP研究所

  • 面白かったけど、すっげえバッドエンド…

  • なんというか、文体が劣化版西尾節という印象しか受けませんでした…。囚人Pの原曲が大好きなのでこの本を手に取ったのですが、読んでみるとストーリーの進み方とか後味の悪さとかいろいろとええー…という感じです。あんまり読み返す気にはなれないかな…。続編の購入も戸惑っています。

  • リン死んでないんじゃないかなぁ…

    早く少女アポリア読みたい><

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