著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569798226

作品紹介・あらすじ

認知症の父と、その父を憎みながらも介護をする娘。その家に、ひとりの少年が暮らし始めた…。気鋭のミステリ作家による「感動&驚愕」のストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 初読みの作家さん。
    本当に何となく、作品紹介もろくに読まずに購入。

    息子を亡くした女性、確執があり何年も会ってなく
    認知症となってしまったその父親、記憶を無くしてしまった男の子。
    ある嘘からこの三人が家族となり一緒に生活をする。

    認知症の症状がジワジワと進行していく様子が生々しく、思わず息が詰まる。

    思いがけず物凄く良い作品で、数時間で読了。
    ラストの展開は何となく読めたものの、それでも最後の一行で鳥肌が立ちました。
    後味悪く終わらず心底ホッとしました。
    少し淋しいけれども人を救える優しい嘘。
    温かい嘘に包まれた一冊でした。

  • 人の優しさに触れる良いお話。最後は涙が自然と流れ、タクミと千紗子の親子関係が続くことにホッとした。映画も楽しみ。

  • 幸せであればあるほどに、嘘がバレないかとドキドキし、胸が苦しくなる。

  • 感動した。
    結末は予想通りやったが心温まる本。
    おばあちゃんがアルツハイマーやから、孝蔵と重なる部分があった。

  • 初めての作家さん。前に読んでいた本の後ろに紹介されていて読みたいと思った。
    老人介護に児童虐待とwで問題を盛りすぎかなとも思ったけど、読んでいて気にならなかった。主人公の女性が犯してしまう罪は必ず暴かれるだろうとはらはらしたが、最後にあんな事件を仕込んでくるとは!拓未の嘘は法廷でばらして欲しかった。そうすれば減刑されたのでは?涙腺緩みました。

  • 2016_04_22-0040

    最後は泣けて泣けてどうしようもなかった。

  •  幼馴染で、現在は役所の福祉課で働いている野々村久江から、父親の認知症が進んでいると知った里谷千紗子は、林に囲まれた父の家に、世話をするために帰ってきた。しかし元々確執があった者を介護しなければならない苦痛もあり、少し羽を伸ばして久江と飲みに行った帰り道、久江は男の子を轢いてしまう。最初は罪を隠ぺいするために男の子を連れて帰った2人だったが、男の子の身体に残された痣や、両親の様子を見て男の子が虐待を受けていることを知った千紗子は、男の子の記憶がなくなっているのをいいことに、このまま自分の子供として育てていこうと決意する。

     確かに千紗子が行ったことは犯罪だけど、このまま2人で問題なく暮らしていければいいのにと思ってしまうほど、感情移入して読んでしまった。拓未がまた、聡明で素直でなんて可愛らしい。最後のオチは、たぶんそうなんだろうなと思っていたので特に驚かず。この生き残るための「嘘」は許されていいはず。

  • 罪は罪だけど、応援したかった。物語の終了後、幸せに慣れていることを願いたくなった。最後の章、これは乾くるみの小説よりよほど衝撃。だったらなぜ、と。

  • 一気読み。

  • 読み始めは、なんかツタナイ文章表現だなー、と感じた。しかし、このストーリーと登場人物にあわされているのか、ひきこまされてしまった。最後は、目頭が熱くなり、人間の感情の素晴らさに感激しました。

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著者プロフィール

作家

「2016年 『猫のいる喫茶店の名言探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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