世界一やさしい「思考法」の本―「考える2人」の物語

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569792217

作品紹介・あらすじ

戦略思考・論理思考・分析思考・クリティカル・シンキングetc.すぐに使える、様々な「思考法」のエッセンスが、この1冊で!「物語」で、「考えるコツ」が、自然に身につく。

感想・レビュー・書評

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  • 考え始めると、頭がグッチャグチャになってしまう方にオススメ。
    物語形式だから、読みやすいし分かりやすい。

    メモ。
    ・まず、「決めるべきことは何か?」と考えてみる。考えることの目的は、決めること。「何を」にあたる部分が分からなくなってしまうから、人は混乱してしまうわけです。
    ・まずは、「目的」を確認する。その際には、本当にその「目的」が正しいのか、他にはないのか、と疑問を持って検証する。そして、次に、その「目的」の達成のために「決めるべきこと」をリストアップする。その後に、それらの「決めるべきこと」を優先順位などをつけて整理する。
    ・「決めるべきこと」を書く時は、「疑問文」の形にしておいた方が、結論に至るスピードが速くなります。
    ・戦略=目的+手段。
    ・「そもそも、戦略目的はなんなのか?」そして「それに対する手段はなんなのか?」という構造(順番)で考えることや、「本来は『手段』であった事柄が、いつの間にか『絶対的な目的』にすり替わっていないか?」とチェックすることが、「戦略思考」におけるポイント。
    ・戦略的=目的が的確に選択されていること。すべての手段が、その目的に向かって集中していること。それらが選択された理由が明快に説明できること。
    ・分析とは、「分けて、比べること」。そして、「変化」と「差異」を発見すること。さらに、その「変化・差異」が、なぜ起こったか、原因を考えること。さらに、その「変化・差異」が、何の兆候なのか、考えること。
    ・このチョコは『誰を幸せにできるんだろう』って観点で、考えてみよう。
    ・商品の特徴が、人々のどのような『価値観』を満たすことができるか。
    ・論理思考のエッセンスは、「要するに、結論は何か?」「その理由は何か?」の2つの問い。
    ・論理=主張+根拠。
    ・「根拠」については、「ひとりよがりな根拠」になったり、「論理の飛躍」が無いように気をつける必要がある。
    ・「分析」においてより重要なのは、実は、「分けて、比べた」後の、「意味」を探ることです。
    ・過剰に分析をしすぎると、かえって、混乱することがある(アナリシス・パラリシス)。
    ・ほどほどの分析で、「仮の結論」を出し、その後に、検証のための分析を行う
    ・「よい仮説」の条件は、
    1.「目的に対する手段」(または「問題点の原因」)として説明できること。
    2.「もっともらしい根拠」があること。
    3.今後、調査などによって検証できること。
    ・「網羅的で完璧な分析」は求めない。
    ・ビジネスのコミュニケーションにおいては、「伝えること」「理解してもらうこと」は、目的ではなく手段。目的は、「意思決定」あるいは「行動」してもらうこと。そのために最も大切なことは、そもそも「自分の主張・結論自体が、明快であること」です。その「主張・結論」によって、最終的に、相手に「何を意思決定してもらいたいのか」「どんな行動をしてもらいたいのか」を、クリアにしておきます。
    ・「主張・結論」←「理由」←「データ・事実」

  • 戦略思考の基本的な内容だと思います。
    物語となっていますが、重すぎずシンプルな内容で読み易いです。
    思考法に偏りすぎず、物語としても違和感なく心地よく読ませて頂きました。

  • 考え方のコツとして、以下を、チョコレート販売の戦略設定を、ストーリに、若い新米マーケッターの成長ととともに、展開していく内容。思考法に対して、知識が既にあるヒトの方が、見直しになって良いと思った。

    ①クリティカル・シンキング
    ②戦略思考
    ③論理思考
    ④分析思考
    ⑤直感思考
    ⑥仮説思考
    ⑦考えるを、伝える

  • マーケティング部に異動した主人公とそのメンター二人を中心としたストーリー内で、彼らが新商品を売るためにいくつかの「考えるコツ」を習得していくのを通して読者も「思考法」を学べる一冊。

    本書で紹介される「思考法」は下記7つ。

    (1)クリティカル・シンキング…考える目的=主張を決めること
    (2)戦略思考…戦略=目的+手段
    (3)論理思考…論理=主張+根拠
    (4)分析思考…ある対象を何らかの基準で分け、違いと意味を発見
    (5)直感思考…直感的発想=直感でアイデアを得る、直感的判断=直感で認識・評価・決断をする
    (6)仮説思考…手持ちの材料で予測できる仮の結論
    (7)考えを伝えるコミュニケーション…主張・結論とその論拠を示して伝えるのは手段、意志決定を願うのが目的

    思っていた以上にストーリー部分のクオリティが高いので、面白く最後まで読み切れます。
    それぞれの思考法の深堀りは本書内で紹介されている参考文献をあたればよく、あくまで本書はビジネスで活かせる思考法を学ぶ入り口としてはかなりベストに近い選択肢であるとおもう。

  • 物語に乗せて、世にある「考え方」の要約を説明してくれる本。
    「そんな言葉知ってるよ」と思う方でも、読んでみるとより良い切り口を示してくれたり、本質を短く表す説明、活用例などの発見があると思います。
    物語の方もとても好きです。作中で主人公たちが出した戦略は「なるほど」と唸りましたし(自分も考えながら読んでいたので)、エンディングを含めてこんな関係性で働きたいなと素直に感じました。
    幸せとは、という視点も良かった。

  • 直感はいままでの経験や知識がないと育まれないからそのためにいま本読んだりいろんな経験をしようとしてる!
    本読むことの理由がまた新しくできた!

    結論としてはなにが言いたいのか?
    その理由は何か?

    手段の目的化はだめ(会議を開くこと)
    より上位の目的のための手段とする(解決策を考えるための会議)

  • 物語になってて読みやすかった。作者が電通の人なんで電通ってこんなマーケティングなんかなと思ったり。表紙とかを「もしドラ」みたいにしたらもっとキャッチーだったかな。

  • フレームワークという言葉がたくさん出てくるので、勝間フォロワーかと思ったけど、枠組みから考えるという方法は、「型から入る」の一手段としてはいいかも。

  • 期待していた程ではないかなぁ。
    実践で使えるというよりは、知識を付ける感じかな。
    でも物語なので、読みやすいしラストは良い感じに締めたね。

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著者プロフィール

電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社勤務

「2013年 『<新版>世界一シンプルな「戦略」の本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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