- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569767598
作品紹介・あらすじ
2015年からウィーンへ渡り、指揮者として活躍する佐渡裕。楽譜について、指揮者が考えていること、音楽と仕事を振りかえる。
感想・レビュー・書評
-
バーンスタインのエピソードが印象的。安易に「欧米」というくくりをしてしまうが、ヨーロッパからみたらアメリカも「非ヨーロッパ」なのかも。特に、クラシック音楽のような歴史があるとさらに。
そのうえで、同年代の世界的指揮者であるカラヤンとの比較、お互いの意識という文脈が重なってくる。二人をテーマにした映画とか見てみたいわ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なぜか感動して泣いてしまった。
-
子供の頃、夢を描いていた自分に誇れる自分になっているか
人生に自動ドアはない
クラシック指揮者とは何か紐解くドキュメンタリ風な自伝であるが、中に出てくる言葉に感動を覚える。上記は特に残るニ句
ぜひクラシックと共に読んでほしい -
音楽や指揮者が何のためにあるのか?を著者の経験をもとに書いてある本。
■ 音楽とは異なる価値観を持つ人達が共に生きることを肯定する。
人はそれぞれ異なるが、それらが1つになる喜びを体感できるのが音楽。人間は社会的な生き物で、共存するからこと生きる喜びを感じる。それを思い起こさせるのが音楽、という部分に共感した。
■ 指揮者がなぜ必要なのか?
デジタルの技術を使えば、譜面と演奏者達だけでも音楽はできる。しかし、人=指揮者がいるかこそ生まれる音、それによる感動がある。指揮者が演奏者と信頼関係を気づき、ポテンシャルを引き出す事で、より良い音楽ができる。
これはビジネスにおけるマネージャーの役割に近いと感じた。
事業計画と現場従業員がいればなんとなく仕事はまわる。しかし、マネージャーという人が介在し、譜面の如く計画書を読み込み、解釈し、従業員に働きかける。それによって初めて、きちんとしたチームのパフォーマンスが発揮される。
いかに複数人の他者と関わり、目的を成すかという点で、ビジネス領域と重なるものが多く、勉強になった。 -
筆者が、音楽が社会に対してできることを真剣に考えている方だということが本当によくわかる。でも本当はもっと純粋な音楽の話しが読みたかった。
-
やっぱりこの本好き