- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569764801
作品紹介・あらすじ
もしも国民的アイドルが日本国憲法を本気で学んだら……。憲法を暗唱するアイドルと、気鋭の憲法学者による1億人のための憲法講義。
感想・レビュー・書評
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日本国憲法を暗記していると言うAKBのメンバーと憲法学者の対話。理知的で憲法の概念からしくみや問題点までを丁寧に描く。日本の憲法は多少の問題こそあれ、よくできた法律で適切な運用こそが重要、無理に変える必要などないのだとわかった。
<その他の書籍紹介>
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AKBの女子高生が憲法学者の講義で学ぶという内容。このレベルを理解しているのは国民の1%もいないだろうから、法学部を受験しようと考えてる高校生から、憲法についてよくわかっていない大人まで幅広い層にとって有益な入門書に思える。本書をとっかかりに更に進んで学びたい人は巻末に文献ガイドがあるので、それらを参照していけばよいのかと。ちなみに内山奈月については全く知らなかったのだが、その後慶應経済に進みAKBの活動もしていたようだが、博報堂に就職して芸能界は引退したようである。
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憲法の基本から学べる本。
曖昧だった知識を補完することができた。 -
AKB48のメンバーで、「日本国憲法を暗唱するアイドル」として知られているらしい内山に、憲法学者の南野(九州大学准教授)が憲法学を講義するという、面白い趣向の1冊。
「なんでもかんでもAKBにからめやがって。売れればなんでもいいのかよ」と苦々しく思う向きもあろうが、読んでみたら意外なほど良書であった。
講義のときには内山はまだ高校3年生(現在は慶應義塾大学の学生)だったから、女子高生に憲法学を講ずるわけで、当然、噛んで含めるようなやさしい教え方になる。だから、非常にわかりやすい。
それでいて、憲法の本質はきちんと抑えられており、憲法入門として上出来である。
私はAKBに微塵も興味がないので、内山奈月についても知らなかったのだが、本書を読むかぎり、知識も豊富で頭の回転も早い優等生という印象。AKBにもこういう子がいるんだねえ(偏見)。 -
憲法は権力者を縛るものである。国民を縛るのは法律である。恥かしながら、この本を読んで、そういうことだったのか!と今頃になって気づかされた。実は1回読んだだけではいまいち消化できてない感じがあって2回読んだ。内山さんへの講義という形でまとめてあり、読みやすい。ぜひ多くの人に読んでもらいたい一冊。改憲は誰に何を求めてやるのか、国民一人ひとりが憲法を理解して議論していかないととんでもないことになるのではと改めて思った。巻末に日本国憲法が掲載されており、本書を読んだ後にはぜひ読んで欲しい。
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正直AKBの内山奈月さんの本だからっていう理由で買って読んでみたのですが、めちゃくちゃ勉強になりました。
いま本屋で売られている憲法関連本の中でも相当深いほうです。単純な知識や、表面的な解説の域を超えて、法学的な議論に及んでいたので、僕にとっては本当に面白かった。
なによりも驚いたのは、内山さんがその議論についていけていたこと。本当に頭いいんだと思います。
憲法本にAKBって・・・思われる方がいるかもしれないですけど安直な話題集めではないことが、読んでいただければすぐわかると思えます。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784569764801 -
いわゆる内山ほか。ちょっと現状肯定が強すぎたような気がする。飲み込みが早いことが何度か書かれていたが、飲み込みすぎで教える側も異論をあまり教えないような。