さよならは小さい声で (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569764696

作品紹介・あらすじ

歳を取る美しさを語ってくれた人、心に残る恋人の話――前『暮しの手帖』編集長が出会った「すてきな人」から教えてもらったこと。

感想・レビュー・書評

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  • 今回の松浦さんは、文中にもある通り、良いところだけではありませんでした。「これは…?」と首をかしげてしまうところも書かれていて、やっぱり松浦さんも人間なのだなと思いました。
    自分の弱さもありのまま表す。ありのまま素直に、というのが松浦さんなのだろうな、きっと。
    年を取るのも悪くない、と今回改めて思いました。避けられないなら、楽しまないと。
    感想を伝える、というのがとてもいいなと思ったので、今まで以上に心がけたいと思います。

  • 『さよならは小さい声で』松浦弥太郎さん

    職場の人が貸してくれた本で、夜眠れない時に一気に読んだ。
    夜眠れなくって、しんどかった。諦めてこの本を読んだら自然と落ち着いた。そんな本。

    松浦さんの実体験や、大切にしていることなどが載っていて、教えてくれる。

    【本の装丁(そうてい)より】
    美しいふるまいや暮らし
    仕事のあり方を教えてくれた
    すてきなあのひと

    【本文より】
    ・「あいさつは自分を守るよろい」
    ・人間というのは単純な生き物ですからね。いかに言葉で酔わせて、喜ばせてあげるかですよ。そういう思いやりが貴方の身を守りますよ
    ・人に気持ちを伝えるには様々な方法があるけれども、いちばん喜ばれるのは生の言葉だ。そして次に手紙の文章。「何事も直筆の手紙ではじまり、何事も手紙で終えるのよ。そういう礼儀作法がとても大事」と桐島洋子さんは僕におっしゃった。
    ・いい父親になるためにはいい夫になること。いい母親になるために、いい妻になること。
    ・家訓「いつでも誰にでも明るくあいさつをする」
    ・高村光太郎「人は皆、弱くて、変だけれど、だからこそ人間らしいのだ」
    ・人は誰も、最低と最高という、その両方があってこそ愛すべき存在でありら人生とはそのふたつが灯りとなって道を照らしてくれるのだと教えてくれた。
    ・「本は僕にとって友達です」

  • 日々の暮らしの中で人との出会いは人それぞれで,
    様々な人との出会いが待っている。

    この本では,松浦弥太郎さんの様々な人とのエピソードが描かれており,とても素敵な話が待っている。



    「さよならは小さい声で」

    子どもの頃に会った素敵な人との出会いは今でも覚えており,大人になってからの恋とはまた違ったものです。

    保育園や小学校低学年の頃の先生は,全てを受け入れ包んでくれる,そんな優しさが見られる時がある。

    帰りたくないと,駄々をこねる時期であり,普通だったら引っ張られたり,無理矢理にでも連れていかれることもあるでしょう。

    松浦さんもそんな幼少期を過ごされました。
    「帰りたくない」という松浦さんに対して,優しい先生から
    秘密のあいさつを受け取る。

    耳元での「さようなら」・・・・とても小さな声で。

  • 魅力的!✴️

  • 「暮らしの手帖」前編集長である松浦弥太郎さんのエッセイ。優しい言葉で綴られるすてきな言葉や体験談。すっと染み込むように言葉が入ってきます。「すてきだなぁ、いいなぁ。こんな風に過ごせたら素敵だなぁ」と感じました。

  • タイトルが苦手で、避けてきた。
    どんなものでも、お別れが人一倍ニガテ。

    でもたまに読みたくなる松浦エッセイ。
    なんでたまにかと言うと、正論すぎて、
    できてない自分がイヤになるから。

    今回は、けっこう生々しい内面が感じられて
    前より弥太郎さんが好きになった。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ・「まあ、ともかく仕事とは実験の毎日よね。心もちも技術も、実験と言う名のチャレンジの連続よ。人と衝突しようと、失敗をしようと、批判されようと、毎日の実験を止めた途端に、自分の成長は止まってしまうと思う。仕事をしていて、成長が止まるくらい不幸なことはないわ。だから、今日の実験が思いつくかどうかが仕事の本質だとわたしは思う。」P55

    ・何事もそうだろうけれども、喜んでもらえれば、必ず感謝をされる。悲しませれば、その悲しみは必ず自分に返ってくるだろう。P93

    ・どこに行っても年少ない者だった自分が、いつしか年長者になっていることに気がついた。P107

    ・「それと、仕事をしていると必ず近しい人の裏切りがあるけれど、それも注意。裏切られても大丈夫なようにいつも先手を打っておくこと。で、裏切りは決して責めないこと。裏切られたくらいでじたばたしてはだめ。わかった?」P126

    ・ここニューヨークでは、小さい親切や、他愛ないコミュニケーションが、人々の生きるエネルギーになっている。P154

  •  日々の生活のこと。
    家族のこと。
    挨拶のこと。
    お金のこと。

    丁寧に生きるということ。

    そんな中でも心に残ったのは、
    旅先で決まったカフェで朝食をとること。
    戴いたものの感想を伝えるということ。
    人のいいところを伝えるということ。

    大切だな。

  • <読んだ日>
    20160321

    <内容・感想>
    日常の何気ない一コマを切り出し、その時の気持ちや考えたことを文章化したエッセイ集。納得できるものとそうでないものが混在しているが、時折すごく良いものが混じっている、という感想。

    <気に入った文章>
    心の歳を取るということは、自分の瞳の輝きや色をさらにきれいに磨くこと。(中略)どんなに歳を取っても心というものは磨くことができて、それは自分の瞳に現れる。人は瞳を磨くために生きていると思った。

    <行き先>
    Amazon

  • 自分は凄い人ではない、と何度も綴っているが文章の端々から少しの優越感や堂々たる姿が滲み出ている

  • 旅先で出会った人の話などがエッセイ風にまとめられていて空気感が好きだった。
    後半が恋愛話一色になったのでちょっと広がりに欠けるなと。色んな相手がでてきた

    86/100

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著者プロフィール

松浦弥太郎(まつうら・やたろう):東京生まれ。アメリカの古書店にインスパイヤーされてm&co.booksellersを立ち上げる。『暮しの手帖』編集長を経て、現在は会社経営、執筆・編集活動、映像、コンサルタント、商品開発、メディア出演など、枠を超えた活躍を続けている。著書に、『仕事のためのセンス入門』、『センス入門』、『ほんとうの味方のつくりかた』、『僕の考える投資について』、『期待値を超える』など多数。

「2022年 『それからの僕にはマラソンがあった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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