学校では教えてくれない日本史の授業 悪人英雄論 (PHP文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569762876

作品紹介・あらすじ

道教は称徳天皇の愛人ではない。足利義満は暗殺された。齋藤道三は信長より早く、経済改革をしていた――英雄・悪人像の通説を覆す!!

感想・レビュー・書評

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  • 今回も井沢さんの視点から、歴史上の人物の見方や新たな発見ができました。

    やっぱり歴史はおもしろい!

  • 井沢元彦二冊目。なんか感じが変わってるなと思ったら作家さんなのね。

    持統天皇が天智系の皇統を(女性経由してるけどな)残そうとしていたって話とかそれに先駆けた天武は母親の身分の低い天智の兄なのではないか(だから即位が天智より後)って話は面白かった。天武は新羅系の母親がいたんじゃないかって話とか。

    金閣寺の建築法は地元の人から聞いたことあった。

    称徳天皇と道鏡のスキャンダルは、デマなんじゃないかという話と称徳が禅譲を目論んでいたんではないかという話。

    新田と足利。
    楠木と後醍醐は朱子学を契機に出会ったんじゃないかとか。

    藤原氏に詳しくてなんとなく色々覚えられた。
    「徳」とつく天皇は不遇の死を遂げているとか。

    将門以降の土地と武士の話。墾田永年私財法ってそういう法律だったんだ…とか。荘園の話。

    一回読んだくらいじゃ清原と安倍の確執は頭に入らなかったけど頼朝の奥州藤原氏討伐に関してはふーんって思った。遥か3がやりたくなった。

    義経が三種の神器奪還を果たせなかったから頼朝は怒ってたんだろうなってのも何処かで聞いたな

  • この、どこまでが通説でどこからが異説なのか、異説の中でもどこからが筆者独自説なのかよくわからない感じ、小説『QED』シリーズとまったく同じ読後感。
    あっちは小説だからいいけどさあ。「だと思います」多過ぎ。それを踏まえて、怪しくない情報をメモ。
    ***
    古代エジプトやキリスト教が目指すのは「復活」。だから遺体を保存した。
    一方、仏教が目指すのは「解脱」、すなわち六道輪廻から抜け出して"復活しなくなること"。したがって遺体の保存に執着せず荼毘に付す(火葬)。
    古代日本の場合、死=ケガレによって汚染されたものを古墳に閉じ込める、という思想。
    ***
    天皇が早世した場合、中継ぎとして皇后が皇位を受け継ぐ可能性がある。そのため、皇后は皇族でなければならないとされていた。
    しかし、藤原不比等の娘、光明子(聖武天皇の妻)は皇族でないにも関わらず「皇后」となった。
    これに先立ち、絶対反対派筆頭の「長屋王」は藤原四兄弟の陰謀で殺された。
    ***
    清和天皇の孫・経基王が臣籍降下して源経基となった。これが源頼朝ら清和源氏のルーツ。この源基経は平将門を冤罪で陥れようとした人物。
    基経の息子・満仲が武士のはじまりとされる。
    ***
    「前九年の役」「後三年の役」…陸奥で反乱を起こした安倍氏を源頼義が鎮圧。
    「役」というのは本来外国との戦争を意味する。つまり当時、陸奥は外国とみなされた。

  • 日本史の教科書で、通り一遍に書いてある事がよくわかった。日本史の事実がどうであったのかが大切。天皇論も読みたいと思った。

  • 20150404読了

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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