会社は頭から腐る 企業再生の修羅場からの提言 (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569760209

作品紹介・あらすじ

一流の現場を持ちながら、経営は三流──。多くの日本企業が抱える「マネジメントの病理」に、企業再建のカリスマが鋭くメスを入れる!

感想・レビュー・書評

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  • 内村鑑三
    後世への最大遺物は、勇ましい高尚なる生涯である

    会社は頭から腐り、現場から再生する。

    リーダーに必要なものは、人間性×能力=人間力

  • これを読んでる最中にゴーンが逮捕された。タイトルを否定する理由が見つからない。

  • 1 人はインセンティブ性格の奴隷である
    2 戦略は仮説でありPDCAの道具である
    3 組織の強みが衰退の要因にもなる
    4 産業再生の修羅場からの臨床報告
    5 ガバナンス構造を撤退的に見直せ
    6 今こそガチンコで本物のリーダーを鍛え上げろ

  • 「情理と合理」、「人間性+能力=人間力」
    経営は頭ではできないことを改めて感じ、企業の歯車の一つである自身の現状、これからの働き方を見直すきっかけを与えてくれた。

  • 「人間は性格とインセンティブの奴隷」「ゲマインシャフト、ゲゼルシャフト」「会社は頭から腐り、現場から再生する」あたりが本書の根底に流れている。事業の経済構造を押さえるのが肝要という話とガバナンスについての話が印象に残った。

  • アベノミクスなどで経済の立て直しは行われているが、自分の会社に当てはめてみたときになかなかその実感が無かったりするのだが、ふと、その原因はなんだろうと考えたく手に取った本。会社というのは過去の成功体験にとらわれている人間がトップにいてそのトップが時代にそぐわない考えや施策をとっているから下の人間が変な方向に動いてしまう。ダメな会社の実例なども産業再生機構からの体験から書かれているがなかなか身につまされる部分も多く、中間にいる我々はどう立ち向かうのが良いのか色々考えさせられた

  • 自分が人の上に立つのはまだまだまだ人間力が足りなかったということに気づいた。部下に適した人間でしかなかったということ。ちっとも真剣勝負するにはいろんなものが足りなかったということ。精進(時間の使い方を変える)ことが必要。

  • ビジネス書の中ではかなりクオリティが高い。というのもどちらかというとこの本は企業再生論と事例紹介に近い。

  • 産業再生機構のCOOとして多くの企業を再生させた経験をもつ冨山氏の著書。受け止めたメッセージとしては、
    ・強い企業、復活する企業は現場が一丸となって同じ方向にエネルギーを向けること、そこでしっかりPDCAを効かせること、それによって改善や革新を起こしている。
    ・残念ながら現在の経営・マネジメントは既存の組織や仕組みを守る構造にあり、それが日本の会社を弱くしている。
    ・厳しい環境に自らをおき、挫折を乗り越えた人材でなければ、新興国の元気な企業に対抗することはできない。
    といったところか。首肯できるところ多々あり、周りに流されずに自らを律することが大事であることを改めて実感。

  • 日経新聞のコーナーから気になって購入し読み始めた。基本的には厳しい論調で、このままでは日本企業は立ち行かなくなる、というもの。いまの自分自身の危機意識とも重なるところが多く、非常に共感出来る内容てあった。再読に値する一冊。

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著者プロフィール

冨山 和彦(トヤマ カズヒコ)
株式会社経営共創基盤(IGPI)グループ会長
1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒業、スタンフォード大学経営学修士(MBA)、司法試験合格。ボストン コンサルティング グループ、コーポレイト ディレクション代表取締役を経て、2003年に産業再生機構設立時に参画し、COOに就任。2007 年の解散後、IGPIを設立。2020年10月より現職。日本共創プラットフォーム(JPiX)代表取締役社長、パナソニック社外取締役、経済同友会政策審議委員会委員長。財務省財政制度等審議会委員、内閣府税制調査会特別委員、内閣官房まち・ひと・しごと創生会議有識者、国土交通省インフラメンテナンス国民会議議長、金融庁スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議委員、経済産業省産業構造審議会新産業構造部会委員などを務める。主な著書に『なぜローカル経済から日本は甦るのか』(PHP新書)、『コロナショック・サバイバル』『コーポレート・トランスフォーメーション』(いずれも文藝春秋)などがある。

「2022年 『両利きの経営(増補改訂版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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