相棒

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569697024

作品紹介・あらすじ

時は幕末、京の都-。徳川慶喜暗殺未遂事件の犯人探索のコンビ、龍馬と土方に与えられた時間は、わずか二日間。いがみ合い、衝突しながら捜査を続ける二人が最後に行きついた人物とは誰なのか?そして、龍馬暗殺。その真相を知った土方は?幕末維新のオールキャストでおくる、感動のエンタテインメント長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 単純に、面白い!
    と言っても、ハラハラドキドキのエンターテイメントではなく、ジワジワくるエンターテイメント。土方歳三と坂本龍馬が力をあわせて命懸けの任務に挑んでいくなんて、凄い発想。登場人物が多くてちょっとたいへんだったけど、それも含めて物語の壮大さを現してる感じ。
    イッキ読みがお勧め。ちょこちょこ読みには向いていません。

  • まさか土方歳三と坂本龍馬がコンビを組んで犯人を探すだなんて!予想外で一気に引き込まれて読み切ってしまった!正反対やけど認め合ってる2人の関係性が良い……!

  • 幕末。土方歳三と坂本龍馬が慶喜暗殺未遂事件を追う。
    何としても大政奉還を成し遂げたい龍馬と、政治には興味がなく、幕命により犯人を探すことになった土方と、二人の立場はまるっきり逆。共通しているのは、犯人を見つけること。その一点のため、二人は協力して犯人を探しだす。
    初めは反発していた土方が、次第に龍馬の考えに、人となりに触れ、龍馬という人を認めていく。龍馬もまた、相容れないところはあるものの土方の武士道を認めていく。
    やがて犯人は見つかるが、時代の流れは戦へと傾いていく。
    戦を避けたい龍馬が、何者かに暗殺され、土方もまた旧幕府軍として戦場に赴き敗走する。
    互いの違いを認め合い、しかしながら、違う人生を歩んだ二人の男。自分の生き方を全うする二人が、かっこいい。

  • 幕末ファンタジー小説!
    という表記が一番しっくりくるでしょうか(笑)
    あり得ない組み合わせに、ありえる・・・?という事件
    話しの流れは無理なく、まぁ納得出来るかな。
    ラストは「そうきたか!」と、オチ方もOK(^ω^)

    龍馬さんに振り回され続ける土方さんがかわいいのなんの!
    そして、所々で出てくる沖田さんが、さらっとカッコいい(笑)
    幕府のお偉方のつかえないっぷりにイライラしつつ、今も昔も変わらないんでしょうね(苦笑)

  • 大政奉還時の慶喜暗殺未遂事件を土方と龍馬が協力して追う。実は龍馬は死んでいなかったという結末は新鮮

  • 徳川慶喜を襲った犯人を探すために、土方歳三と坂本龍馬がコンビを組まされ、いがみ合いながらも犯人探しに奔走するという話。
    ガチガチの土方さんとユルユルの龍馬とという典型的な設定、絶妙のタイミングで登場する沖田総司、西郷隆盛など幕末有名人が次々出てきてくるし、龍馬暗殺の真相もあり、エンターテイメント小説として楽しめた。
    (図書館)

  • 土方歳三と坂本龍馬が!?と言うところに驚いた。
    でも、坂本龍馬って正直何もしてないよね。
    過大評価されすぎ。

    薩長同盟は中岡慎太郎だし、大政奉還は後藤象二郎ですからね。

    土方さんと龍馬だったら圧倒的に土方さんの方がエリートですし、
    優秀な軍師です。

  • 将軍暗殺未遂事件の犯人を捕らえる為に幕末のスター二人が探偵となって京都を走り回ると言うミステリー。怪しい人物が浮かんでは消えしていく展開はミステリーとして十分楽しめる。ストーリーが進むに連れて新型の銃の取り扱いができたのは誰かと言う一点に問題が集約されていく過程はなかなかよくできていた。ただ突拍子なさすぎた感は最後までぬぐえなかった。ミステリーとファンタジーと割り切って読むには登場人物が有名過ぎる。

  • 幕末。将軍慶喜暗殺未遂の首謀者を見つけるよう命じられたのは新選組副長・土方歳三と坂本龍馬だった。

    探索の2日間はあっという間に過ぎ、本来敵味方の2人の掛け合いや沖田総司たちとの会話が楽しかった。
    首謀者捜しは政治的な理由からあいまいに処遇され、政治って…って言う、昔も今も同じねって結末に。

    その後は、史実の通り、坂本龍馬は暗殺され、土方も戊辰戦争で没する。
    最後の方に、若干の歴史ファンタジー有り。
    まぁ、結局のところ、このエピソードが書きたくて前半の首謀者捜しがあったのだろう。
    おもしろかったけど、全体的にちょっと無理してるなって感じがありました。

    あとは好みの問題だけど、ときどき地の文の中に史実を現代の視点で説明する箇所があって、そのときに小説の世界から現実の世界に引き戻されてしまったので、それが残念でした。

    この時代って、幕府側・薩長側どちらから見てもドラマがあるし、会津や土佐、いろんな人がいていろんな物語が書かれてる。
    どちらもがいい者で悪者。
    会津藩好きだなぁ、私、と思いました。秋月さんとか。
    龍馬と新選組メインの話は初めてだったので、他のも読んでみたいな。

  • 幕末オールスター登場という感じで非常におもしろかった!頭の中で『龍馬伝』のキャストでお送りしたので、大変楽しめました。
    龍馬と土方歳三の掛け合いも面白く、人物像もみんなイメージ通りで読みやすかった。
    最後は本当にこうだったらいいのにと思うクライマックス!歴史モノとしても、ヒューマンドラマとしても、多角的に楽しめるいい作品でした。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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