お父さんだからできる子どもの心のコーチング (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569678306

作品紹介・あらすじ

母親が何回も「ダメ」と言うより、父親の一言のほうがきく-。子育てには、愛情たっぷりの「母性」と、厳しさという「父性」の両方が必要です。本書は、「成長段階別・お父さんにできること」など、よきコーチの一人として、子どもの真の自立と幸せを心から願うお父さん方に、積極的に子育てに関わっていただくためのヒントが満載の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 【読書その96】乳幼児の授乳に悩む妻と接し、ここ最近ずっと、夫として何ができるか、何をすべきかを考えていた。そんな中で本屋で発見して衝動買いした本。
    子供を持つ男性が子供・妻と向き合うに当たってのポイントがわかりやすく書かれていて、非常に頭がクリアになった。

    子供との関係で大事なのは、父親の「強み」がどこにあるかを認識して、その「強み」を生かすこと。また、子供を自分の分身と捉えず、一人の個人として認め、前向きに励まし続けることだと思った。

    さらに大事なのは妻との関係。子供ができると今までの夫婦関係が一変し、結婚前の恋人時代と同じように接することができないという話をよく聞く。いい親子関係はいい夫婦関係から。以心伝心を期待することなく、しっかり言葉で伝えること。互いに思いやること。夫は妻の想いに耳を傾け、真摯に向き合うことが大事。

  • 子供には力があり、子供自身がその力を発揮することを望んでいると信じること。
    それが発揮すされるまで何度も我慢強く待つこと。

  • 最近子供との接し方に悩むことが増えてきたので。。。 筆者は女性だけど父親目線で色々書かれていて、面白い。父親は一度読むのもありかと。全般的に一般的な父親・母親の話をしているので、当てはまらないケースもあるだろうけど。筆者はあえて父親・母親ではなく、「父性」「母性」と表現していて、必ずしも父親=父性(逆もしかり)ではない、とキチンと整理している。(が、以下の感想は父親・母親で書いてしまうけど) また、どちらがよい・悪いではなく、両方の視点・接し方が大事、というのも、どっちが正しいという議論になってしまいがちなので注意したい。
    両親で考えた方や育て方が違うのは、ダブルスタンダードでよくないと思っていたけど、確かにいろんな考え方があることを伝えるには、別に違ってもいいのか。
    母親は子供のために色々世話を焼いてしまいがち・父親はいろいろやらせてみることが多い、というのは結構納得感がある。色々出来るようになるのは父親といるとき、という話も聞くけど、これかなーと。
    母親が「ダメ」と言っても聞かず父親が言うと聞くのは母親はナメられているのか、というのに対して、その通り、というのは面白い、というか納得感が。我が家もそういう傾向があるけど、そりゃ父親・母親の立ち位置や接し方で違うのだから、当然らしい。
    女性のほうが比較的視野の範囲が狭く「今」に着目しがちで、男性のほうが広く「将来」に着目しがち、というのも納得感ありだなー。そしてその違いの中で、父親がうまくサポートするべき、というのも納得。「今がよければいいわけじゃないだろ!」というのはご法度、ということで。。。
    未熟な親の例として出ている話がどれもこれも自分もやっていることばかりで未熟さは痛感する。。。苦笑 まぁ親も一緒に成長するのが子育て、ということで。。。
    個人的に意識している「子供の課題を親がやらない」は、同じ考え方のようで安心した。親がやってあげられるうちはいいけど、そのうちそうじゃなくなるからなー。。 基本的には子供自身にやらせないといけないよね。ついついうまくできていないことに対して手を出したくなるけど、ちゃんと我慢しないとなー。うまくできることがゴールではないわけだし。
    子育てと後輩への指導はリンクしている、というのもよくわかる(笑) これは確かに相互作用があると思うんだよねー。
    子供も問題解決に複数個きちんと具体的な案を出させる、というのは忘れがちだな。。。 仕事では必ずいくつか案を出して比較して決定するはずが、子供の課題に対しては自分の解決方法を押し付けがちになっている気がする。。。 ちゃんと子供に考えさせ、具体的な案を出させて、そのうえで自分で決めさせることに意味があるよね。。。

  • 子育てには、父親の役割が重要ということを言っています。

    子育てするにはまず親自身が
    ・自立すること
    ・夢を持つこと
    ・仕事を楽しむこと
    ・夫婦がお互い理解する
    ことが必要と説いています。

    そのうえで、父親が期待されていること、できることが書かれています。

    なぜ?の説得力がたりない部分がありますが、概ね納得できます。

  • お父さんだからできる子育ての方法論についてまとめられた本。 自分自身そんなに子育てができてるわけではないけど、書いてあることは「あーね」と思えること多数。 父性を持って子どもを自立させていく、その過程で自分自身も成長する、という意識が大切だな、と思った。時に子どもを守れる強さを持つことも。 お父さんだけでなくお母さんも読むべき。

  • 父親の子育てとは「母親のサポート」でもなく、「子供と遊ぶ」存在でもなく、自立した姿を見せることなのだと書かれており、「なるほど」と感じました。

    近年のイクメン事業とは少し視点が違ったので「ふむふむ」と読み進められます。 

    自立は4つの段階があって、
    親からの自立
    妻からの自立
    会社からの自立
    一人の自分からの自立

    そして、制限を教えてあげることです。
    これは母親も同じく子供に伝えてゆくことですが、
    テレビやスマホを家でも見るようになりました。

    普段は長時間ではないですが、週末の雨の日などでは
    長くなりがちなので、まずは他の事に興味が向くように
    子供と向き合う時間をとりたいなと思う一冊です。 

    本を読み進めて行くと、家族との距離感が
    多い父親の姿が例としてあげられていました。

    「放任主義」=「無関心」
    「世話をする」=「子離れが出来ていない」
    「仕事が忙しい」=「家事をしない理由」

    私はこの二番目の世話をするという
    視点に「ドキッ」とさせられました。

    なぜなら、結構何でもしてあげてしまうからです。 

    「テーブルに水をこぼしたら、拭いてあげてしまう。」

    「洋服を自分で着れるのに、朝の忙しい時間は
    着せてあげてしまう。」

    「夜もお風呂に入らないので、脱がせてあげる」

    これを親がずっと行ってしまうと、子供が大きく
    なってからも自分で出来ない事が増えてしまう
    のだと言います。 

    確かに、テーブルに味噌汁をこぼしても
    「こぼれた」という感覚だけでその後に
    何をしたらいいんだろうって考えていないです。 

    親はこぼしたら拭くという習慣を持っていますが、
    子供は「こぼしたら」「拭いてもらえる」
    という習慣になっているということですね。

    これではいつまでも自立は難しいですね。

    日常に身近なことでも積み重ねが自立への
    道を進むことになるんですね。 

    親から変わっていかないとダメですね!

    良書でした。

  • 世の中のお父さんたちへ
    この本を読んで、子育て中の奥さまを支えてあげてほしいです♡

  • 世のお父さんには、ぜひ読んで欲しい。
    家庭での自分の役割りを考え、構築し、家族と共有していきたい、と読んで思いました。

  • あまりコーチングな気がしませんが・・・内容は悪く無いです。もう少しコーチングのテクニックなどが書いてあると期待してました

  • 父性は厳しさと挑戦と長期視野と感じました。

    そして育児は育自。
    子どもは親の背中を見て育つということですかね。

    (以下抜粋)
    ○息子の殴る蹴るの行為を、やさしく諭すのではなく、
     「こらーっ!!」と叱るのです。(P.61)

    ○父親が口を挟んできて、
     「いいじゃないか、携帯ぐらい」と娘を連れて出かけ、
     携帯電話を買ってしまったというのです。
     お母さんは「腹が立つというより悲しかった」と話してくれました。(P.101)

    ○お父さんのほうが熱くなると、子どもは身を引こうとします。
     自分のことでありながら、自分より熱い人間が現れると、
     人は抵抗を示します。(P.106)

    ○自由というのは、ある一定の束縛された環境の中に生まれるものです。
     何でもありというのは自由ではなく、混沌でしかありません。(P.118)

    ○自分でまかされている限り、子どもは自分で考えます。
     そして自分で判断します。(P.147)

    ○子どもに「大きくなったら何になる?」と聞く前に、
     自分はこれからどうなりたいかを考えるのです。(P.173)

    ○いずれにしても、子どもと一緒にいられる時間はそんなに長くありません。
     まもなく子どもは、親より友達や別のことに夢中になります。(P.185)

    ○人はみんな違うということです。
     様々な会話の中で、私が不思議に思い、
     「なぜそんなふうに思うの?」と聞いても、
     相手は答えられません。
     そう思うから思うのです。
     それが気質というもので、その人はそう生まれたのです。(P.234)

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著者プロフィール

NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事

「2015年 『子どもの心のコーチング【しつけ編】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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