捨てちゃえ、捨てちゃえ (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569677729

作品紹介・あらすじ

将来に対する漠然とした不安、過去の失敗に対する反省……。こんな心の重荷を、あなたはずっと抱えていませんか? そんなものは、いますぐ捨てちゃいましょう。
本書では、「希望は持たず、現在に感謝して楽しむ」「成功や世間の期待に踊らされず、自分の物差しで生きる」「過去・未来に悩まず、現在を大切にする」「マイナスの心理にマイナスの行動を重ねない」など、仏教思想を基にした気持ちがラクになる82のヒントが満載。
「希望というのは所詮は欲望です。希望という名の欲望を持つから、あなたは思い悩まねばならないのです。反省というものは、過去の失敗に対するこだわりです。変にこだわっているから、あなたは悩まねばならないのです。だから、欲望やこだわりを捨てちゃいましょう。そして、いま、現在を楽しく生きましょう」(本書「あとがき」より)
好評既刊『がんばらない、がんばらない』に続く、待望のシリーズ第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • 題名で掴みはOKである。
    捨てちゃえ、捨てちゃえとはいかに・・・。
    ものすごくいい題名だ。

    身近な「捨てる」である、「こだわり」から徐々にレベルアップしていき「世間体」「欲」ときて最後は「自己」を捨てるという仏教的な構成となっている。(と勝手に私が思ったのであるが)

    一番印象的だった言葉は「少欲知足」だ。
    ヨガと瞑想を始めてからというもの、このように生きようと心がけるようになった。
    死ぬまで欲はついてまわるが、欲を少なくして足るを知ることで、すっと手放すことが容易になった。
    インドに出向いて電化製品、電気のほとんど無い生活を数ヶ月送ったおかげで、わざわざ便利な場所にいながらにして「欲を少なく」とか「足るを知る」と頭でわかって減らしていくのではなく、いきなり何も無いというマイナスの中、欲を持ってもしょうがないような、これでもうええわと足らないところから工夫して有を知った(体験した)ため、逆に「少欲知足」で生きることの楽さと快適さを味わう事が出来た。
    当時はツライだけだったが、今自分があるのは当時のおかげである。
    なので、あれ欲しいだのこれ欲しいだのがなくなり、無かったらないで方向転換するしかないと思えるようになった。
    私みたいなもんがちょろっとであるがこの「少欲知足」を微々たるものながら実践できるのだから、きっと誰でも出来るのだろう。本当は簡単な事でっせ、とブッダは教えてくれている。

    次に、反省してしまう文章を発見した。
    「一人の犠牲」についてである。
    「わたしだけがちょっと我慢すればみんなが幸せになれる」といった考えでは誰も幸せになんてなり得ないということが書かれてあった。
    ついこれはやってしまうのである。特に家の中で・・・。
    著者的には「家族の誰かが不幸であって残りの人たちが幸せになれる訳がない」と。
    ほんまにそうである。
    「家族は日ごろから自分の希望を家族に伝え、それぞれの希望を聞くようにしていなければならない。みんなの意見に自分を合わせようとしていると、結局は家族全体が幸福にならない、とわたしはそう考える。」とある。
    ほんとそう!ほんとそうである!

    自分から「何か」を手放す、捨てるととっても楽に生きれるということを教えてくれる一冊である。

  • こだわらず、世間を捨て、欲望を捨て、自分を捨てる。
    迷うということはどちらでもいいということ。どうしてもこれだ、という時は迷わない。

  • 落ち込んでるとき
    日々の幸せを忘れている時に
    是非、読みたい本です。

    見開き一ページごとにまとめてあるので、時間がないときにも、一日見開き一ページ読むだけでもいいと思います。

  • 人生を楽に生きるヒントが満載。

    4章から成り、すべてが2ページほどで終了なので
    ちょこちょこ読むのにいいかもしれません。
    ようは考え方の問題、という事で。

    読んでいくうちに、何だか仏教の話が多いな、と。
    そういう話が嫌いではない人なら
    そのまま読み進めて終了、ですが。

  • 希望をもつな 反省するな
    積極的に世間を捨てる
    かくあらねばならぬ ではなく いいかげん、ずぼら、ちゃらんぽらん でちょうどいい

  • 意識していないと忘れがちになる事が沢山書かれて
    いたように感じました。
    拘りなく心を楽にするノウハウが書かれていたと
    思います。

  • 仏教の教えから書かれているが、色んな考えをみれてよかった

  • こうしなければならないという考えを捨てて、楽しくしようと心がける。

    『私だけが我慢すればみんなが幸せになれる、といった考えは絶対にしてはいけない』

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著者プロフィール

1936年大阪生まれ。
東京大学文学部インド哲学科卒業、同大学院博士課程を修了。
気象大学校教授を経て、宗教評論家として活躍。
「まんだらの会」会長、大正大学客員教授。
著書に、『仏教の歴史』(春秋社)、『釈 とイエス』(新潮社)
『自分が変わる』(世界文化社)、『宗教激突』(ビジネス社)など多数。

「2004年 『釈迦物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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