「ひと」として大切なこと (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 344
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569664286

作品紹介・あらすじ

たった一度の人生を輝かせたい。そう願いながらも、せっかくの一日をつまらなく過ごしてしまうことがあります。本書は、心ふさぐ時や生き方に迷う時、「自分らしさ」を見失わないための人生論です。人間の尊さ、力としての愛、自由とは何か…など、ノートルダム清心女子大学で30年以上続く名講義「人格論」を完全収録。シスターの凛とした言葉に、きっと励まされます。

感想・レビュー・書評

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  • 人生の一番終わりに大切なのは、例えば成果が10か4かということではなくて、始めにあったのもをどれだけにまで増やしたかであるという記述がありました。

    私は、人と比べて圧倒的に負けていると思うと、強い劣等感が生まれ、努力する気にもなれないときがありますが、上記を読んで、非常に楽になりました。この先の人生、自分なりに頑張ってみようと思いました。

  • とても冷静に事象を見つめられているお方だと思いましな。それでいて、仏教、キリスト教の大切なところがよく分かりました。与えてもらうのではなく与える、愛されたいのではなく愛する、素敵な生き方だと思います。

  • 程度ではなくて、そういうことはしないんだという信念をもって生きる。
    ーこれは私のこれからの指針となる言葉となった。

    愛とは、決意である。
    ー愛は、突然生まれるものではないのだ。育んでいくものであり、いかなる時でも愛するのだと決意をすることである。その覚悟がなければ、決意を示していく強さがなければ、人を愛し続けることはできない。




  • ・私の生活を今日まで築いてきたのはほかならない私だ
    ・なんのために生きるかという目的を持つことによって、生きる道が拓けてくる
    ・価値がないとしか思えないものに価値を与えていく、生み出していくことはより創造的なもの
    ・変えられないものを受け入れる、変えられるものは変える、その両者を見分ける英知
    ・愛は与えられるものではなく育てるもの
    ・情けだけでは必ずしも相手を伸ばすことにはならない
    ・やり直しのきかない人生だという感覚で生きること
    ・同じような経験はしても、全く同じ経験はない
    ・制限を受けることは優先すべきものを選ばせる

  • ノートルダム清心女子大で長年人気講座だった「人格論」を1冊にまとめたもの。難解な言葉の定義から入って、学生に理解できるよう著者の言葉で解説を加え、経験からその意味するところを説いていく形式の授業で、かつ、著者の願い、そして受講者が自分の心に問いかける内容が多分に含まれています。大学時代に一度聴きたかったです。

  • 著者が教鞭を取る女子大での「人格論」の講義録です。まえがきにもある通り、昭和63年発刊ということで、例にあげられたものが時代遅れであったり違和感を覚える箇所もありましたが、内容はどの時代でも通用するものであると思いました。人間ってどういう存在?尊厳とは?愛とは?精神とは?等々、キリスト教的考えからだけではなく、仏教の思想にも触れながら、わかりやすく説いています。

  • 本当に人生のバイブルにしようと思う。
    借りて読んだけど買うつもり。

  • とにかく学ぶことが多い。繰り返し読みたい。

  • こういう授業を受けている大学生はとても幸せだと思います。話を“読んでいる”だけでも、背筋がピンと伸びる気がしました。

  • 人格論という講義内容をおこしたもの。なので、ちまたにあふれる感情的なポジティブ思考的な内容ではなくて、きちんと学問としてのものというのが、すごく納得できたというか、すとんと落ちた。あぁすてきだなと思った。こういう人間になれるように努力したいと思った。

    講義をそのまま聞いているように読めるけど、おこした文章の羅列なので、段落やらひと息やらすきまやらがなくて、読みにくいのはちょっとざんねん。

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著者プロフィール

1927‐2016年。修道者。9歳の時、二・二六事件で父・渡辺錠太郎を目の前で暗殺される。聖心女子大学、上智大学大学院卒業後、ノートルダム修道女会に入り、アメリカに派遣されてボストン・カレッジ大学院で博士号を取得。その後、36歳の若さでノートルダム清心女子大学学長に就任し、のちに同学園理事長、日本カトリック学校連合会理事長となる。『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎、2012年)は230万部を超えるベストセラーとなる。その他、『面倒だから、しよう』(幻冬舎)、『目に見えないけれど大切なもの』(PHP研究所)、『幸せはあなたの心が決める』(PHP研究所)、『どんな時でも人は笑顔になれる』(PHP研究所)等、数々の名著を世に贈りだした。

「2018年 『あなただけの人生をどう生きるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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