素人のように考え、玄人として実行する: 問題解決のメタ技術 (PHP文庫 か 45-1)
- PHP研究所 (2004年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569662879
作品紹介・あらすじ
「それくらいなら自分でも考えたのに」と言う前に考えてほしい。世の賞賛を勝ち得る「発想」の多くは、きわめて単純明快なものだということを。本当に頭の良い人は複雑に考えないのだ-人工知能、ロボット工学における世界的権威で全米注目の研究者である著者が、今まで誰も語らなかった「創造力と知的体力」の鍛え方を語る。「知の技術」を明快に教える、学生・ビジネスパーソン必読の書。
感想・レビュー・書評
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研究を始めようという人が読むべき2冊目。
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研究の取り組み方に加え、プレゼンの仕方、外国人としての英語の付き合い方が勉強になりました。
ビジネス書としてだけでなく、金出先生の経験談が面白くエッセイ書としても楽しめました
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15/2/22読了
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仕事の研究テーマをまとめるヒントとして読みました。タイトルからして、大きなヒントをくれていますが、中身も参考にできる部分がたくさんありました。研究の中にいて常識だと思っていることにまず目を向けることから始めると、今まで何に悩んでいたのだろうと思うくらい、研究テーマが転がっていることに気づきます。
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アイデアを出すときは、素人のように先入観に囚われない自由な発想をする。そのアイデアを具体化するためには、経験を活かしてある程度のゴールを決め、そこに向かうためのいくつもの筋書きを描きながら作業を進めていくことが大事である、との教えが書いてある。特に筋書きが重要で、日本人は、それが苦手である。昨今の世界における日本製品の敗北が、それを物語ってると説いている。
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ありそうで少ない,研究者のための研究ハウツー本文庫版.
「素人のように考え,玄人として実行する」というタイトルであるが,この方法を直接的に述べた本ではない.全体的に見れば,こういうことを言っているな,とは思うのだが,もうすこし一つ一つ中身を見れば,全くのこのテーマとは違うことを多くいっている.
全体的にみて,研究の話が多い.サラリーマンよりも研究者向けだと思う.
ってことで,研究者には★4つ.それ以外の方には★3つ. -
世界的に著名な研究者である筆者が、自身の体験談(主に研究内容)と、米国での職務経験を通じて培った視座を投げ掛けるビジネス書。各章読み切り型で、通勤時間にサクサク読み進められる。研究者肌の筆者ゆえ、考え方もそちら寄りではありますが、若手ビジネスマンは読んでおいて損はないと思います。研究職、企画系職の方々に推奨致します。
図書館借用。 -
尊敬すべき金出先生の著書.研究者発信の自己啓発・ビジネス書.読んでるだけでわくわくする.自分にもチャレンジできるんじゃないかという勇気をくれる.
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ボリュームはあるが、48つの短い話に分けられていて読みやすく主張が明確
最初は一般的な話、その後ちょっと専門的にコンピュータの話、アメリカの文化の話、英語習得の話など。
成功する考えは単純明快:ただしそこに行き着くまでの背景理解などが大変
「研究費」なんだから贅沢に使おう:本来の使い方をしないからペイしなくてあたりまえ。研究用途。
修士は与えられたテーマを研究
博士は自らテーマをみつけて研究、学位を取ると一人前
10円が出てくるおもちゃの話:子供へのこういう投資は惜しみなくしよう
日本ははじめに公式ありき、というわけでもない。時代錯誤。
松本清張の小説
コンピュータサイエンス御三家
セマフォ
外国人が集まると「アメリカでは」「日本では」という議論に必ずなる:素人社会学 愛国心も出る
成功を疑うのが一番難しい
物理法則も発見というより発明
科学も工学も芸術
どこを端折るかがキー
メッセージのある研究 他の人に影響を与える
良くできる人とできない人のちがい これができればどう嬉しいかわかっている
応用研究は狭く直接役に立つ、基礎研究は広範囲に。
不確実とあいまいは違う
研究ターゲットはよさそうな範囲をちょこっとづつカバーするのではなく、領域をしぼって
知的体力
研究についての研究:メタ研究
できる奴ほど迷う
アイディアは人に話して発展する
ベンチャーの成功条件はみんながやりそうなことをやる。みんなやらなそうなことはすごさの説明が難しい
サウンドバイト:メディア向けに意味の分かる語句で説明する
人間っぽさ:予測可能な範囲内での予測不可能性
アメリカの実験:使い捨てカメラの構造
知覚、思考、行動の源は記憶
記憶は最も効率の良い学習法
覚える力と引き出す力
直感もコンピューテーション
仕組みを説明できていないものを人間独特のものにしたがる傾向
ニューウェル教授、つまらない講演でも「自分が悪いデシジョンをしたのだから」ちゃんと聞く
スライド、ベストファースト法
最初に言い訳しない、見延さん
説明で納得させるのではなく、納得させてから説明する
わかっているがうまく説明できない、というのは嘘
外国では相手の目を見て話せ
アメリカの褒めてのばす enjoy 文化、亀田さんのネイチャー話
議論では、争点を明確にしていく
最初に But と言わない
英語の練習は早口で大きな声で喋る
論文は推理小説と同じ
図は意図しない規則性を避ける
日本人は文頭の副詞が多い。無くても通じる。
発表練習とはセリフを覚えることではなく、項目の論理的な関係を覚えること。ネクストスライドプリーズ。
プレゼン資料は補助資料。visual aids material
使えるものはつかうプラグマティズム(現実実用主義)
東大京大の独占は情報の独占からきていたが、情報社会で変わって行く
カーネギーメロンのブラックフライデー:学生を辞めさせるか評価
プリンストンの入試、主観的。それがなにか?
自分が決める勇気 -
「思考の整理学」を読んだときと同じ感じがした。もっと今の自分の状況にあった指針を得られた。頭の中がごちゃごちゃになって整理したいときに読み返したい本。