人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569644073

作品紹介・あらすじ

「勝者の思想」「達成の思想」「成長の思想」。それは、我々の心の中に、同時に存在している思想です。そして、年月をかけて、成熟し、深化していく思想です。それは、あたかも、階段を、一段、一段と、深みに降りていくように、我々が人生において、年齢と経験を重ねるにしたがって、一つの思想から、もう一つの思想へと成熟し、さらにもう一つの思想へと深化していくものです。

感想・レビュー・書評

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  • 全体を通してめちゃ良いことが書かれてる

  • もう何冊、田坂さんの本を読んだのだろうか?短い言葉に力があり、読むたびに気持ちが引き締まるのは、私だけでしょうか。

  • ※2007.9.9売却済み

  • 「人生の成功とはなにか」とは、我々の人生にとってもっとも意義深い質問だろう。成功とは、競争に勝ち、勝利を収め、いわゆる”勝ち組”になることなのだろうか。このような一般化した成功観を、著者は完全に否定する。人生において、(一般的に言うところの)成功は約束されていない。どんなに努力しても夢ははかなく砕けちる。その夢を実現させた人の生涯だけが意味があるといえるのか。そうではない。己の成長を人生の目的とし、生涯かけて、この成長に対してあくなき追求を続けること。そんな人生こそが、成功なのだと、著者は言い切る。常にベストを尽くし、心を成熟させ、運命を受け入れ、ひたすら己を深化してゆく。このような人生を覚悟し、精一杯最後の日まで生きよ。この叫びにも似た、しかし冷静な著者の言葉は、言霊を帯び、すべての読者の心に染み渡りながら凝縮し、結晶となるだろう。

  • "購入した当日の帰宅車中で読み終わった本。しかし、その内容は、深く深く自分自身を見つめ直すほどの衝撃を受けたものだった。
    全てのビジネスマンに読んでもらいたい本だ。
    勝者の思想~達成の思想~成長の思想
    田坂さんの言葉にはいつも深く考えさせられる。"

  • 著者の田坂先生いわく、人生には「三つの思想」があるといいます。

    1.勝者の思想:競争で勝者になることを人生の成功と考える。
    他人との競争に勝つことを志向すれば、自分らしさ、個性ある生き方を貫くことが難しくなる。
    かつ、勝者がいれば敗者も必ずいる(喜びの奪い合い)という冷厳な事実がある。
    そして一つの競争において勝者になったところで、さらに上位の競争への参加を余儀なくされてしまう。
    勝者になっても成功の喜びを感じることはできない。

    これに気が付くと、人はより成熟した思想が芽生える。
    2.達成の思想:人生において目標を定め、それを達成することを人生の成功と考える。
    1が喜びの奪いあいならば、2は喜びの高めあい、ともに達成の喜びを得ることが可能になる。
    自分らしさを考え、それを表現できる思想だが、人は必ずしも目標を達成できるとは限らない。
    あるいは達成できたとしても、人生は続くため、そこでは終わらない。
    達成の喜びを永続させることはできないため、また新たな目標が必要になる。
    目標に向かって努力をするときには、かならず背景に欠乏感がある。
    だが、宇宙において人という小さな存在は常に欠乏感を持つものだから、達成で欠乏感を消すことはできない。

    3.成長の思想:困難と格闘し、人間として成長しつづけていくことを成功と考える。
    我々が様々な困難や苦労をこえて、人生を一生懸命生きるのは、競争で勝者となるためでも、目標を達成するためでもなく、人間を磨き、成長していくため。

    勝者や達成の思想においては「困難」は障害であるが、成長の思想においては糧になるものであり、困難の意味は180度逆転する。

    そもそもこの人生がいつまでも続くということはない。
    だから「1日を生き切る」ことが大切である。
    たとえ目的地にたどり着くことができなくても、どこまでも成長していこうという覚悟を定めて生きていくこと。
    1日、一瞬を生き切ること。
    そうすれば最期の一瞬に「すばらしい旅でした」と答えることができるだろう。

  • 人生における成功を、勝者の思想・達成の思想・成長の思想と区分して、本当の成功とは何かを明らかにした内容。
    なぜドリプラが感動させるのかも、これを読めば理解できます。

  • 個人的には、再確認プラスαって感じ。
    著者に対して、勝手な親近感を抱いたw

    これをすすめたい知人がいる。

  • 人生の成功とは、人生の最後に「もう一度同人生を生きよ」と問われ、「然り」と答えれること。
    自分の人生を振り返り、同じ人生をもう一度と思うようになれれば、それは最高の人生だ。
    そのためには、
     1日を生きたとき、
     1日分、成長する。
    「1日を生き切る」こと、生きるのではなく、生き切る覚悟が必要だ。

  • 【勝者の思想】
       ↓
    【達成の思想】
       ↓
    【成長の思想】

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著者プロフィール

シンクタンク・ソフィアバンク代表

「2023年 『能力を磨く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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