経営のコツここなりと気づいた価値は百万両 (PHP文庫 ま 5-41)
- PHP研究所 (2001年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569575612
作品紹介・あらすじ
松下幸之助「心得帖シリーズ」を締めくくる本書の標題は、昭和九年の元旦に、松下が社員に“お年玉”として贈った言葉だという。▼松下がこの言葉に託したのは、いかに学問、知識にすぐれ、人格的にも一点の非の打ちどころのない人であっても、経営者として成功するかというと、必ずしもそうではない。成功するには、それに加えて“経営のコツ”をつかまなければならない。そして、その“コツ”とは、教えてもらって「分かった」というものではなく、いわば“悟り”のようなものだという。▼本書には、まさにこのような、松下自身が日々の経営の中から“悟った”言葉が出てきて興味深い。いわく「任せて任せず」「雨が降れば傘をさす」「好況よし 不況さらによし」といった具合である。▼確かに何事にもコツというものがある。今まで出来なかったことがフッと出来た瞬間である。松下が悟った“経営のコツ”を、現在の経営環境と引き比べて読んでみるのも面白そうだ。
感想・レビュー・書評
-
字が大きくて読みやすく、あっという間に読めました。簡潔な文章でありながら、仕事に対する考え方のエッセンスが詰まっている。共通する大事な部分は抑えつつ、最終的には個性を重んじて自然のままに生きることの大切さが書かれている。人それぞれの社会貢献の形があり、本気で取り組めばなんとかなる、世間はそういう風にうまいかとできてる。青春とは心の若さなり。経営のコツはここなりと気づいた価値は百万両。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013.11.5読了
会社経営は人。 -
経営者として、どこまで覚悟を持って仕事に当たるかに尽きる。
-
【才能があるだけでは成功できない】
この本は、松下氏が「経営のコツ」について述べた考え方が集められています。
雨が降れば傘をさす、そのような素直で自然なものが、商売のコツである、と松下氏は言います。
しかしながら、同時に、部下のために死ぬ覚悟や、戦乱の玉に当たるような中でも命がけで商売をした昔の堺の商人のようなプロ根性、このような熱い魂を持て、ということを松下氏はおっしゃいます。
冷静に素直に考えるが、心はとても情熱に満ちている。
このような状態のことをさしているのでしょう。
これは、商売に限らず、私たちの行うあらゆることに当てはまるといえるのではないでしょうか。 -
勉強になります。