「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! (PHP文庫)
- PHP研究所 (2000年4月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569573908
作品紹介・あらすじ
相対性理論とともに、現代物理学のもう一つの柱といえる「量子論」。人間の構造・進化から宇宙のはじまりまで、あらゆる現象を解明するとされるこの物理法則は、我々に未知の世界を垣間見せてくれる。本書は、難解とされる量子論のポイントが一目で理解できるよう図やイラストを多数使って初心者向けにわかりやすく解説。最先端物理学の世界が手軽に味わえる画期的な入門書。
感想・レビュー・書評
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相対性理論に続き読了。
佐藤さんのこのシリーズは文系でも分かり易く、深ぼるべきところはしっかりと書かれており、物理初心者として良書。
自然法則は常識とはかけ離れた、
わかったようなわからない噛めば噛むほど味があるとても面白い量子論
波動関数の確率解釈が最も興味深い
今目の前にあるものは目に見える前は重ね合わせの状態にあって確率的にしか位置を特定できない、
シュレーディンガーの猫は箱が開けられた瞬間に波の収縮により生死が決定される、なんてこと理解できるはずがない
物理法則が決定論であるべきというアインシュタインの持論も頷ける
ただこの量子論の考え方が実用化が近い量子コンピュータや量子暗号の基礎になっている
まだまだ世界は謎でいっぱいで、全てを明らかにするなんてことはできないんだろう
それがまた世界をより一層魅力的にする
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宇宙物理学者 佐藤勝彦氏監修による「量子論」についての解説書。普通の読み物としても非常に面白いです。とにかく難解な「量子論」の超入門編として、「量子論」の発展の歴史に沿った説明がされており、段階を追って理解することができます。最近のサイエンス領域のニュースを読むのに少しくらいは知識を入れておきたいという人は一読をおすすめします。もう20年前の本ですが、ミクロの世界の扉を叩くのに、今でも最適だと思います。
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読み終わって、まさに、分かった私と分かっていない私が同居している状態だ。
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「量子論」について書かれた本。議論の争点になった箇所は、そのいきさつまで書いてあったりして面白い。
「量子論」の開拓者であるボーアやファインマンですら、量子論を『完全に理解している人はいない』と語っているので、気負わずに読むことができる。
量子論の発端は、光が粒か、波かを追求することで生まれた。結論から述べると、光は波の性質を持つ粒、両方の性質を持つ考えが主流である。その過程で、電子の電子のダブルスリットからの光の不確定原理の提唱の流れは、経験則から導き出された。波の性質は私たちには観測できないことにミクロ世界の奥深さというか魅力が詰まっていると思う。
また、量子論にも主流であるコペンハーゲン解釈と多世界解釈が存在する。これらは、ドラえもんの道具のような非常にロマンあふれるものとなっている。
文系、理系問わずぜひ手に取ってほしい一冊である。
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読み始めたのは去年だった。とても時間がかかってしまった。読み進めるのが難しく、タイトル通りの楽しむ、というところまではたどりつかなかった。たしかにこの世界が思ったよりあいまいでゆらいでいるものなのだと考えることはできそうだ。でも、結局のところ、結果が同じにならない選択肢については知ることができない、まったく独立で干渉することがないのだから、自分が変わりたいと思っても、少しずつ変化を積み重ねていくしかないし、急激に変わる、ということはやはりほとんどないだろう。引き寄せの本でよく言う世界が急に変わる!みたいなことはやはり期待できないかなと。自分の意識のパラダイムシフトはあるかもしれないけどね。ちょっと期待しすぎていたかもしれない。
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シュレーディンガーの猫のパラドックスの話が面白い。
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文句無しの星5つ。こんなに分かりやすく、かつ興味をひかせながら、量子論を語る本書は本当に凄いと思う!終始興奮して読み終えることができた。なんていうか、途中まで読んでしまうと、最後まで読まずにはいられなくなる。久々に脳が活性化された気がしました。
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わからなかったけど、おもしろかった!
そんな感じ。
他の量子論の本も読んでみたい。
この人の本は読みやすい。 -
この難しい本を見事に優しく解説してくれてる。やっとなんとなく量子論に迫ることができたかな。