- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784568503654
作品紹介・あらすじ
常に「新しい表現」を世の中に提示し続けてきた慶応大学・佐藤雅彦研究室期待から生まれた次の表現。脳科学者茂木健一郎氏との対談「差分と気配」を収録。
感想・レビュー・書評
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点と線だけで膨らむイメージ
ひとつひとつの絵には
時間の経過がなく
その瞬間でしかない
差分をとることで
ストーリーが
脳の中に浮かび上がる
時間、音、風、指先の感触
舌触りまでもリアルに感じる
実際にはありえないことを
脳は勝手に想像し
結果的な事実のみ
点と線から導き出す
不思議な感覚
脳は勝手だし適当だ
当然と思ってみている景色
常識と思って考えていること
無意識で自分の世界を
脳はつくりだしている
人はそれぞれ
見えている世界が
きっと違う
普段は
考えないことを
意識することはとても楽しい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
差分に関する研究の報告。
興味深いが、途中の過程であり、結論は出ない。 -
新しい分かり方の原型本。ちょいわかりにくいコンテンツもあるけど。
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この本をきっかけに、自分の中で色んな事象が繋がった。時間も動きも「差分」を元に生まれている。
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唯一無二。考えもしなかった考え。
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発想の転換,そういうものを求めるすべての人にとって良書.
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数枚の絵を見ると間を補完する。
それは理屈ではなく感覚に近い。ありえないこと、経験できないことも感じることができてしまう。というような話だった。
ピタゴラスイッチ監修?の研究室の著。
ほとんどのページが絵なのですぐ読み終わった。
本のタイトルをみて、個人的にテーマとして持っている「抽象化能力を向上させるにはどうすれば良いのか」のヒントになると感じて購入。
差分が抽出できればそこに残ったものは共通部分、抽象化されたものではないか、との考えから。
この考えに気づいたという意味では収穫だったけど、本の内容はそこまで直接関係なかった。純粋に面白かった。 -
福岡さんの西田哲学の本を読んだんだけど、それと、たぶん、非常に近いことの話として読みました。差異とか、そういう、ポストモダンな話でもあるものを、非常に職人的なアプローチで攻めてみた本として読みました。上品。銀座でフルーツパフェみたいな感じ。
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【資料ID: 1117008407】 141.27-Sa 85
http://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA89843546 -
想像力と省略性の合間を鋭く突かれる一冊。
いままで引っかかったことにある抜けられない迷路には先に気付いたので、こういうものを観る眼にも経験(視点の多さ)も影響するのかな、と思いました。
あと、対談における脳科学観点からの指摘も興味深かったです。