大英図書館豪華写本で見るヨーロッパ中世の神話伝説の世界:アーサー王からユニコーン、トリスタンとイゾルデまで
- 原書房 (2022年7月21日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562071890
作品紹介・あらすじ
壮大な叙事詩から、年代記、英雄とヒロイン、冒険物語、恋愛譚、勇者と悪漢、魔法の世界まで、中世ヨーロッパの40の物語を、大英図書館収蔵品の中でも最も豪華な中世の写本により紹介する。フルカラー図版250点。
感想・レビュー・書評
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大英図書館所蔵の装飾写本をつかって、アーサー王伝説やメリュジーヌ、動物寓話など中世ヨーロッパで広く知られていた物語を紹介する。
印刷が綺麗で、ビジュアル本としてはかなり満足感がある。挿絵のページだけじゃなく、余白に描かれた写字生の落書きも取り上げているのが嬉しい。これが写本の醍醐味だよね。
研究書ではないので、基本的にテキストは物語の概要を教えてくれるだけで歴史的背景や研究史などのつっこんだ話には触れられない。ガイ・ウォリックとかガウェインと緑の騎士とか、マイナー系も載っているのはありがたかった(映画のグリーンナイトも観たし)。あんまりクセのない文章で、現代とかけ離れたジェンダー観へのツッコミも適宜入るのでサラッと読める。
読み足りなさも含め、ジャック・ルゴフの『絵解き ヨーロッパ中世の夢』に近いと思ったけれど、本書のほうが絵をしっかり見せてくれる。
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