レーニン対イギリス秘密情報部

  • 原書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562052561

作品紹介・あらすじ

ロシア革命前夜の1916年から革命後の1921年まで、インドにも革命を起こそうとするロシアと、
これを防ごうと決死の諜報活動をするイギリス秘密情報部との息詰まる戦いの記録。
あらゆる人間の思惑を濃密に描いたロシア革命裏面史!

感想・レビュー・書評

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  • 【西欧世界は、何をしでかすかわからない非情なレーニンに立ち向かうために、まったく新しい手を考えなければならなかった。ゲームのルールを一変させるような、まったく新しい手だ】(文中より引用)

    ロシア革命後にインドでも革命を起こそうとするレーニンらと、これを防ごうと決死の諜報活動をするイギリス秘密情報部(後年のMI6)との鍔迫り合いの様子を記した作品。著者は、世界史を題材にしたノンフィクションが多いジャイルズ・ミルトン。訳者は、著者の作品の翻訳を過去にも手がけている築地誠子。原題は、『Russian Roulette』。

    ジェームズ・ボンドのモデルになったとも言われるシドニー・ライリーなど、個性豊かな人物たちを瑞々しく描くことに成功している作品。世界史好きにとってはたまらないエピソードも満載で、読書の愉悦を十分に味わうことができるかと。

    翻訳も読みやすくて☆5つ

  • これは面白い。発足間もないレーニン政権の中で、諜報活動を続けるSISのスパイの苦労とスリルを楽しむような活動が伝わって来る。

  • すごい世界でした。これが(ほぼ)ノンフィクションだとは。
    参考文献のうちの1冊『SIS秘録』もそのうち読んでみたいと思います。スパイのおしごと!

    ※以下は“いま読んでる”状況でのレビュー※
    イギリス秘密情報部は知ってるけどレーニンって誰だっけ? という非常に不安な状態で読んでいますが、どうやら“この頃のロシアはいろんな国と仲が悪かった”くらいのぽわっとした予備知識で何とか読み進めていけそうです。

  •  面白かった。
    イギリス、MI6対ソビエト政府の対決が詳細に述べられている。
     ロシア革命前夜の1916年から情報戦が繰り広げられていたことへの驚き。
     日本は情報戦が弱いと言われているがヨーロッパの各国
    がいかに情報戦を戦ってきたかがよく分かる。
     情報戦を戦う事がいかに有益であるかを述べている。
    日本も情報省(MI6)のような組織を作る事が急務であろう

  • スパイ活動は命懸け。

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著者プロフィール

ジャイルズ・ミルトン(Giles Milton)
1966年、イギリス、バッキンガムシャー生まれ。ブリストル大学で学ぶ。作家・ジャーナリストとして、ヨーロッパや中東、アジアで取材活動を行う。1996年、『コロンブスをペテンにかけた男――騎士ジョン・マンデヴィルの謎』(中央公論新社)を発表、高い評価を得る。本書はイギリスでベストセラーになり、他に『さむらいウィリアム――三浦按針の生きた時代』『レーニン対イギリス秘密情報部』(原書房)『奴隷になったイギリス人の物語(アスペクト)などがある。

「2022年 『スパイス戦争 大航海時代の冒険者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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